堀江由衣:黒猫と月気球をめぐる冒険 ~みんなで旅に出かけよう~

堀江由衣:黒猫と月気球をめぐる冒険邦楽レビュー

堀江由衣 2枚目のアルバムである「黒猫と月気球をめぐる冒険」。

1枚目のアルバム「水たまりに映るセカイ」から1年弱という早めの間隔で、2001年にリリースされたアルバムです。

3枚目の「sky」と4枚目のアルバム「楽園」のリリース間隔の方が短いのですが、今のほっちゃんのリリースペースと考えると、びっくりするような短い間隔ですね。

アルバム・タイトルに冒険とあるように、聞いているとどこかに旅をして冒険をしているような感覚にさせてくれる、楽しいアルバムになっています。

黒猫と月気球をめぐる冒険 収録曲概要

「黒猫と月気球をめぐる冒険」の収録曲は以下の通りです。

  1. 朝の声
  2. この指とまれ
  3. フェイク・ファー
  4. Pure
  5. Love Destiny (Album Mix)
  6. Gravity
  7. 翼 (Album Mix)
  8. 月の気球
  9. どんなことだって
  10. 心のカギ
  11. So depecher
  12. 新しいドアへ‥
  13. 小さじ一杯の勇気

オープニング曲の「朝の声」、ラストの「小さじ一杯の勇気」と曲がある中で、冒険を当てはめていったらこの選曲になりましたという感じのアルバムです。

だからこそアルバムを通して聞くと、より世界観が楽しめます。ストーリーがあるからこそですが、聞いていて楽しいですし、通して聞きたくなりますよ。

この指とまれ

冒険の始まりを感じさせる曲の「この指とまれ」。(2曲目)

「朝の声」で目覚めて、元気よく冒険に行こうという感じにさせてくれる爽やかな曲です。ラジオ「堀江由衣の天使のたまご」の初代エンディングテーマでした。

エンディングテーマというと「Angel 恋をした」のイメージが強いので、ウィキペディアを見てびっくりでしたよ。この曲であっても、楽しげでいいですよね。

「ラララララ」の部分に別の言葉を当てはめてみると、より楽しくなる気がしました。特定の言葉ではなく、あえて遊びを残しているのが功を奏している曲です。

ラララは意味がない場合、意味を持たせる、この曲のように遊びがある場合があります。大抵は意味がないですが、この曲の使い方は好きですね。

Love Destiny (Album Mix)

シングルとしてもリリースされた「Love Destiny (Album Mix)」。(5曲目)

通算3枚目のシングルですが、スターチャイルドからのリリース1枚目となっているため、一般的にファースト・シングルとしてカウントされている曲です。

前の2枚もAppleMusicで聞くことができますので、気になる方は検索して聞いてみてください。ないだろうなと思っていたのに、サブスク配信恐るべしです。

言葉を繰り返して復唱することで、切なさが増しています。戻れない運命だとしても2つの受け止められない思いと、受け止めるべきだという思いが切ないですね。

真実が「真實」と歌詞に記載されているのが、変えられない運命なんだという感じを強くしている感じがしました。言葉は書き方で違って見えるのが面白いです。

翼 (Album Mix)

Love Destinyのカップリング曲でもあった「翼 (Album Mix)」。(7曲目)

翼をテーマにした曲は多くありますが、この曲で表現している翼の表現の方法は興味深いです。受け取り方次第ですが、実際の翼ではなく、想像上の翼ですよね。

本来想像上の翼であるのに実際にあるものとして表現するからこそ嘘っぽく感じますが、翼を想像上のものとしているこの曲は、聞いていてリアルに感じます。

翼とは自分の心であり、だからこそ折れなければ前にどこまでも進んで行ける。やさしく背中を押してくれる曲は、前を向いて頑張ろうという気持ちになります。

自分の中のちっぽけな世界にいるのは、もったいないよと言っているようです。

So depecher

迷ったことへの葛藤を歌った「So depecher」。(11曲目)

楽しげな部分もありながらたまに聞かせてくれる切なさは、ほっちゃんの魅力の1つです。切なさがあるからこそ、楽しさがより生きてくるのかもしれません。

楽しさと、切なさをどちらにもあう、ほっちゃんの声質と歌声。魅力的です。

このアルバムのリリース当時の背景もあるんでしょうけれど、小室サウンドに似ている感じがするのは、今あらためて聞いてみると興味深く聞ける曲ですね。

あとがき

冒険というと行くぞ〜! と意気込んで行くようなイメージがありますが、楽しければ少し寄り道をしてでも楽しんで行こうよと感じさせてくれるアルバムです。

アルバムの最後の曲の「小さじ一杯の勇気」を聞くと、実際の冒険でなく夢の中の冒険でもいいんじゃない? というような、自由度が感じられます。

どんな方法でも楽しく前に進んでいければいいんだというのは、ほっちゃんの優しい包み込んでくれるような歌声が関係している感じがしました。

自分の中での少し冒険をするために、そっと背中を押してもらいたい人に聞くのをオススメするアルバムです。息切れをしてしまう、無理な頑張りは不要ですよ。

 

以上、『堀江由衣:黒猫と月気球をめぐる冒険 ~みんなで旅に出かけよう~』でした。

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