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X:VANISHING VISION ~この狂気を消えゆく存在にはさせない~

X:VANISHING VISION邦楽レビュー
邦楽レビュー

X (エックス) 1枚目のアルバム「VANISHING VISION」。

1988年にリリースされた、本格的なX始まりの1枚。

配信では文字のみシンプルなものに変更されていますが、オリジナルは画家 西口司郎氏が作成した、1度見たら忘れない衝撃的なジャケットでした。

この過激さは当時だからこそで、超痛そう & 乳◯出てますし、現在だったらまず表に出すことは無理そう…。

とはいえジャケット、ビジュアルだけでなく、音の衝撃はもっと大きな1枚。今改めてであっても、初めて聞いたことを思い出せせてくれる内容です。

VANISHING VISION 収録曲概要

「VANISHING VISION」収録曲は以下の通り。

  1. DEAR LOSER
  2. VANISHING LOVE
  3. PHANTOM OF GUILT
  4. SADISTIC DESIRE
  5. GIVE ME THE PLEASURE
  6. I’LL KILL YOU
  7. ALIVE
  8. KURENAI
  9. UN-FINISHED…

X JAPANと言えば曲も歌詞もYOSHIKIが全て書くイメージですが、今作のクレジットを見ると、主体ではあってもバラけている形。

曲調にも現れていますが、改めて確認して聞くと興味深く感じます。また、最初はCDではなくLPでリリースされたことも、今となったら面白く感じる部分。

あえてレコードをリリースする、現在とは状況が異なります。

また、LP時のキャッチコピーは「五感を切り裂くXの狂気! 待望のファーストアルバム・リリース」。時代性が出ているのも、興味深く感じてしまいます。

VANISHING LOVE

インスト「DEAR LOSER」から爆発させる「VANISHING LOVE」。(2曲目)

消えていく愛への嘆き。どうすることもできない男の弱さからの思いは、音のみと歌詞を含めて聞くのでは、大きく印象が変わってくるのも特徴です。

また、開放弦のリフは、この曲と「BLUE BLOOD」で覚えたと言って過言ではないかも…。テンポは早くても難しくはないので、コピーをオススメします。

ブリッジミュートも出来るようになりますから、ギタリストは必須かも…。

I’m bored to death (Go mad)

「死ぬほど退屈している (発狂する)」。その理由は愛が消えゆいていくから。歌詞からは自ら招いた種であると感じさせるのも、男ならではの弱さです。

そらで歌えるぐらいの歌詞でも、文字として改めて見ると面白さがあります。

今も追い続けてる
作られた狂気装い

相手が理由ではなく、自分の行動からの結果と知っているから。狂気を装うというのが男ならではのことだと、今更ながら共感をしてしまいます。

勢いの激しさのある音は、自ら招いた後悔を音として表しているようです。

PHANTOM OF GUILT

ToshIが自らのコンプレックスを歌詞にした「PHANTOM OF GUILT」。(4曲目)

TAIJI 作曲で、展開に面白さがあります。ハードロックで決めをこれでもかとがっちりと決めるのは、弦楽器をがっつり弾くからこその作曲を感じさせます。

Violator 光の前にたちはだかったものは
Vicious mind 醜いつらした俺だった

自分を客観的に見て、気付くこと。ToshIのコンプレックスとは、自分に素直になれない。思っても踏み込むことができない弱さなのかもですね。

音自体に古さはありますが、少し今のアレンジを加えたら、今の曲になりそうです。楽器隊とボーカルのどちらの見せ場もある曲は、思いの他に少ないので…。

SADISTIC DESIRE

横須賀サーベルタイガー「SADISTIC EMOTION」のリメイク「SADISTIC DESIRE」。(4曲目)

所属バンドから当然のようにHIDE作で、Xと言えば思い浮かべる曲。シングル「Silent Jealousy」のカップリングにも、再度リメイクで収録されています。

タイトル通り、欲望でもサディスティックなもの。怖いというか狂気ですね。

引き裂かれる 黒いドレス
視界を染める Desire

見える視界は、全て欲望に。引き裂かれる黒いドレスをきっかけに、スイッチが入った瞬間。想像していたことと、現実がリンクする糸が切れたのでしょう。

無邪気な女を
笑いながらなぶり殺して

その行いだけでも非現実的なことであるのに、笑いながら実施する。正にサディスティックな狂気。おかしいと分かってもしてしまうのが、狂気なのでしょう。

また、「VANISHING VISION」のジャケットはこの曲を歌詞をモチーフに、メンバーがモチーフを出したとのこと。Wikiで見て、今更ながらなるほどねです。

I’LL KILL YOU

裏切ったあなたへ「I’LL KILL YOU」。(6曲目)

自主制作でリリースしたA面曲のリメイク。あなたを殺し、後から俺も逝く。初期Xだからこそのメタルらしい歌詞は、今に聞くと新鮮です。

It’s all over with me now
And I’ll kill you

「もう全てが終わった。そして、俺はあなたと殺す」。怒りでも殺すとは尋常じゃないですが、愛情を奪ったから。愛するからこその裏切りへの殺意。

I’ll kill you (You go to the grave with me)

「あなたを殺す! (一緒に俺も墓に行くから)」。全てを終わらせるため。過ごしてきた時間だけでなく、その存在もなかったことにしたいのかも…。

メタルでありカッコいい曲ですが、その思いの背景は寂しさがあります。

ALIVE

初のピアノが取り入れられた「ALIVE」。(7曲目)

Xと言ったら印象的なピアノ。含まれるのはこの曲からと知ると、興味がより強くなります。また、生きる苦しみを歌っているからこそ、なんとも寂しげです。

Dead or alive, can’t live in the past
Only one way to live

「死ぬか生きるか。過去に生きることはできないから、その道は一つ」。どんなに思っても、その時は変えられないもの。

Now I’m alive and I’m walking to town again

「今、俺は生きていて、再び歩き始めた」。どんなに今が苦しくても、生きることを選んだ自分。何があっても折れないんだという、意思なのでしょう。

ピアノもですが、生と死について1枚目から踏み込んでいるということ。改めてしっかりと聞くと、異なる発見をさせてくれます。

UN-FINISHED…

次作「BLUE BLOOD」に完全版が収録される「UN-FINISHED…」。(9曲目)

未完成の名の通り、突然途切れて終わる形。歌詞も英語ですし、子供だった自分にはよく分からないというのが、当時の印象だったと記憶しています。

No need to be hurted anymore
all vision’s going to vanish

「もう傷付く必要はないよ。全ての展望が消えていく」。改めて途切れる直前の歌詞を見ると、必然だったのかなと言う気になります。

語順はその通りではないですが、アルバムタイトルに繋がりますし…。

また、今だったらしないであろう、英語の誤記があるのも印象的。ここもあえて未完成にしたという意味があるのかも…。興味深さが消えない曲です。

あとがき

続く2枚目「BLUE BLOOD」とともに、兄が聞かせてくれたのがこのアルバムに触れた最初。確か家に来た初のCDが、この2枚だったと記憶しています。

個人で買ったのはまた別で、伊藤美紀「RISAの片想い」。バンドはBUCK-TICK「悪の華」。大分お姉さんでしたが、女性の趣味が全く変わらないという…。

タイプ的にずっと好きなゆかるん(佐々木優佳里ちゃん)なんて、正にこの系統。幻影を追い求めているわけではないですが、本質的に好きなんでしょうね。

Xに話を戻すと、ロックに目覚めるきっかけと言っていい1枚を、今も変わらずに聞いている。コピーもめっちゃしましたし、全てが三つ子の魂百までかなと。

ちょうどこのブログが1,000記事目でしたので、意味のある1枚にしてみました。普段は思いつきで書いているのに、滅多にない機会は気にするという…。

まだまだ好き勝手にバンバン書いていきますので、よろしくお願いします。

 

以上、『X:VANISHING VISION ~この狂気を消えゆく存在にはさせない~』でした。


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JOE (ジョウ)

Guitar、F1を筆頭にモータースポーツ全般、野球(巨人)が好きな、ジャンルを問わない音楽マニア。日々記事更新中で、SNSは基本オマケ。 もっとプロフィール & あぶまいについて

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