ゑんら:UKIYO ~時ははかないからこそ私たちに触れてみない? ~

ゑんら:UKIYO邦楽レビュー
邦楽レビュー

ゑんら(えんら) 2枚目のアルバム「UKIYO」。

1枚目のアルバム「KEMURI」から約1年5カ月。途中「さよならを教えて」、「妖怪ディスコ」の2枚のシングルを挟んでリリースされました。

他のアイドルグループにはない色濃くなった独自の音は、聞いているとより深みにはまっていく感覚にさせられます。2枚目も興味深く、面白いですよ。

UKIYO 収録曲概要

「UKIYO」収録曲は以下の通り。

  1. さよならを教えて
  2. のっぺらぼう
  3. 迷い地縛霊
  4. 妖怪ディスコ
  5. つぼみ
  6. 君がいない
  7. だいだらぼっち
  8. アンバランス
  9. レトロ花子
  10. ホラーかわいい
  11. 厄猫

2枚のシングルの4曲、1枚目のアルバムの1曲「アンバランス」を再収録。新曲としては6曲であっても、それ以上のボリュームを感じさせます。

曲が集まったからまとめたではなく、必要な場所に収まって1つの集合体になっているのが理由ではないでしょうか。通して楽しんで聞けるアルバムです。

迷い地縛霊

アコーディオンの音色とワルツが印象的な「迷い地縛霊」。(3曲目)

ためた歌い方がまさに地縛霊。シングルに挟まれる形で重要な場所である曲は、その役割としっかりとこなしています。聞いていて面白い曲。

カランコロンカランコロン待ちぼうけるわ
わたしは迷い地縛霊

音の描写をする言葉は使い方を間違えると意味不明になりますが、しっかり情景が浮かぶかのよう。アニメショーンのMVがあったら、より面白そう。

他のアイドルグループであったら歌えない、独自な曲です。

君がいない

ロックバラード「君がいない」。(6曲目)

未完成な要素があり危うさがあるからこそ、思いに重さを感じる曲。

消えないでずっとこのまま
追いかけていた君よ

この”君”とは実際にいる誰かではなく、自分の心のことなのかも…。歌詞にあるいつも正しく、優しくとあるのは、心だからこその言葉なのかなと。

聞く人によって感じ方は変わってくるでしょうけれど、興味深く聞けました。だからこそ現状の未完成のような形ではなく、完成系で聞いてみたい曲です。

レトロ花子

寂しげなピアノのイントロで世界に入り込む「レトロ花子」。(9曲目)

学生の頃多くの方がそれぞれの学校の噂を聞くであろう「トイレの花子」。大人になるにつれて忘れてしまうからこそ、「レトロ花子」なのかなと感じる曲。

成長することで時が過ぎることを表現することに聞こえるのは、アルバム・タイトル「UKIYO」に通じる部分ではないでしょうか。

レトロレトロ花子ちゃんほら
わたしだけの花子ちゃん

時がたってもずっと変わらない存在。ゲゲゲの鬼太郎を思わせるようで、興味深い。また新作もあるでしょうし、いつかタイアップを期待しちゃいますね、

ホラーかわいい

聞いていて楽しくなってしまう「ホラーかわいい」。(10曲目)

遊び心とレトロ感が混ざった曲。歌詞が異なれば、他のアイドルが歌ってもおかしくないからこそ、ゑんらが表現すると興味深くなる。

イメージを逆手にとり、ライブで映えそうな曲は、聞くほどに面白い曲。

カオス! カオス! ほらかわ! カオス!

本来はつながらないであろう言葉。歌詞単体で見ても面白い曲です。それだけに歌詞表示ができないのは、もったいないなと感じてしまいました。

えんらはこの曲はもちろん、可能であれば歌詞を見ながらのが聞く時は面白みが増しますよ。

厄猫

アルバムのラストを飾る「厄猫」。(11曲目)

曲名に反して、とてもポップな曲。女の子の思いをつづったような歌詞は、アルバム・ジャケットの猫ちゃんの思いなのかなと。想像できる部分が面白い。

愛しいあなたでいて
変わらないでいて

どうでもいいといいながら、私と関わるのだから一時ではなく、最後まで。思いが重いからこそ、厄猫なのかも。ポップであるのは、すっと入り込むため。

さらっとも聞けますが、想像以上に深みのある曲かもしれませんね。

あとがき

アルバムになることで、より色濃くなる世界。他のアイドルグループとは奏でる音が明らかに違うからこそ、聞く人は選ぶかもしれません。

それでも一歩でもゑんらの持つ世界に入ってしまうと、抜け出せなくなるような魅力を持っている曲を聞かせてくれます。面白い音と存在です。

歩みよってはいませんが、遠ざけることもしていない。独自路線は1度強みになると圧倒的なものになるので、折れることなく継続を期待したいところ。

アイドルグループは特にシングルが主で、アルバムは曲がたまったあらこそのおまけになりがち。ゑんらは曲を収録しても、その感じがないのがいいですね。

アルバムこそが見せ所である。演奏はしませんが、まるでバンドのよう。ゑんらは楽器を弾いたり、深くじっくり音楽を聞きたい人に、特におすすめします。

曲はもう面白いので、ライブの見せ方がもう2、3段階段を上がってきたら、化けそうです。

 

以上、『ゑんら:UKIYO ~時ははかないからこそ私たちに触れてみない? ~』でした。


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JOE (ジョウ)

Guitar、F1を筆頭にモータースポーツ全般、野球(巨人)が好きな、ジャンルを問わない音楽マニア。日々記事更新中で、SNSは基本オマケ。 もっとプロフィール & あぶまいについて

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