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Wig Wam:Never Say Die ~俺たちがここに戻ってきたぜ! ~

Wig Wam:Never Say Die洋楽レビュー
洋楽レビュー

Wig Wam (ウィグ・ワム) 5枚目のアルバム「Never Say Die」。

前作「Wall Street」から8年11か月。2014年に1度は解散したバンドの復帰作。派手さとポップさはそのままに、ヘビーさを増して戻ってきました。

単なる復帰ではないがっつりなロックで、おそらく多くの人がバンドに期待していた以上のサウンドを聞かせてくれます。

Never Say Die 収録曲概要

「Never Say Die」収録曲は以下の通り。

  1. The Second Crusade
  2. Never Say Die
  3. Hypnotized
  4. Shadowx Of Eternity
  5. Kilimanjaro
  6. Where Does It Hurt
  7. My Kaleidoscope Ark
  8. Dirty Little Secret
  9. Call Of The Wild
  10. Northbound
  11. Hard Love
  12. Silver Lining
  13. Dare Devil heart 2020

13曲目はボーナス・トラック。2枚目のアルバム「Wig Wamania」からの録り直しは、生々しい音でのブラッシュアップ。いい選択じゃないでしょうか。

アルバム全体を通して言えるのは冒頭でも記述しましたが、ヘビーさを増した音。派手さとポップさはそのままですから、単なる再開ではない形です。

止まった状態からではないのは過去を楽しむのではなく、今これからのバンドであることを高らかに宣言しているよう。完全なるロックな形の復活です。

Never Say Die

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アルバム・タイトルかつ、リード曲「Never Say Die」。(2曲目)

バンドからの宣言であり、復活となった曲。既存の要素もふんだんに含めつつ、ヘビーさを増した表現であるのがカッコいい! 歪んだ音だけではありません。

絶対的に必要であり、聞けばリードかつタイトル曲になったのも納得!

(Light the fire) And never say die

「火をつけて。そして弱音ををはくな」。一度は終わったバンドだからこそ、様子見なんかはしない。火がついた状態でも振り向かないという意思かなと。

と同時に、言葉そのままのもうバンドは死なないということも表現していそうです。最後のロングローンは、言い切ることの意思の強さではないでしょうか

また、1度解散しているバンドだからこそできるMVの表現に、面白みを感じずにはいられません。過去を知っているほど、粋な演出に感じると思いますよ。

Hypnotized

堕天使にかけられた「Hypnotized」。(3曲目)

体と魂のコントロールを失う催眠術。ヘビーなリフと上昇フレーズが、心の中の思いを表現しているようで興味深い。ついコピーしたくなるリフです。

From the first glance into her eyes

「彼女の目をひと目見た瞬間に」。その瞬間を知りながら、かけたれたことへの悪意は持っていない形。それどころか、心地がよいとさえ思っていそう。

続きの世界が描けそうな曲は、今後の展開を期待してしまうものがあります。

Kilimanjaro

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そこに山がある限り「Kilimanjaro」。(5曲目)

ロックンロール要素が高いことに加えて、あまり見たことのない変わったタイトル。先行で配信もされていましたが、つい口付さんでしまうポップな曲。

でありながら、意思の部分は大きな強さであることを感じさせます。

Gotta keep climbing till you die

「死ぬまで上り続けろよ」。誰かに向けたのではなく、自分たちへ向けた言葉。公言することで、やってやるんだ! と意思へと変わっていくのでしょう。

キリマンジャロは5,895メートルの山。比喩があえてのエベレストでないのは、独立峰であるのが理由かもしれません。そう考えると、すごく面白い表現です。

My Kaleidoscope Ark

色々な解釈ができるロックバラード「My Kaleidoscope Ark」。(7曲目)

ラブ・バラードにも聞こえますが、そうとも限らない表現。聞き手の想像に任せている部分があるのが、より興味を強く感じてしまう曲です。

Grey the new purple, red and blue
My world would turn empty without you

「新しい紫、赤、青を灰色にする。あなたがいなければ俺の世界は空っぽになるよ」。4色出てくる意味を考えると、バンドのメンバーのようにも聞こえます。

万華鏡の方舟。色々と見える景色が変わるのは、この4人だからと言えるのではないでしょうか。”love”が1度も出てこないのも、対象が女性ではないかなと。

実際はどうなのか分かりませんが、気持ちの優しく強いロックバラードです。

Dirty Little Secret

俺たちはここに戻ってきたぜ!「Dirty Little Secret」。(8曲目)

ヘビーメタルはよく時代遅れでダサいと言われるからこそ「Dirty Little Secret = 知られたくない秘密」。それでも大好きな人もたくさんいるジャンル。

To satisfy your needs
For a heavy metal lover boy

「あなたの要求を満たすため。ヘビーメタルが大好きな野郎のため」。俺たちが戻ってきたのは理由がある。「これが聞きたかったんだろ?」と言うかのよう。

と同時に、知られたくない秘密から変えてやる。ヘビーメタルが好きだ! と堂々と言えるようにしてやると宣言しているようにも聞こえます。

典型的なヘビーメタルの構成になのは、意図を含めた形というのも理由としてありそうです。

Silver Lining

ウィグ・ワムが再結成をした理由のように聞こえる「Silver Lining」。(12曲目)

なんとも言えない哀愁が漂う曲。バンドの解散、再結成には理由があるけれど、そこを隠さずアルバムの最後に表現したことに、逆に男らしさを感じさせます。

No matter ho bad, no matter how sad
There ain’t no cloud without a silver lining

「どんなに悪くても、悲しくても、希望の光なしで雲はない」。個が強くなるバンドだからこそ争いはしても、一緒であるからこそ超えるものがあったと認識。

ソロや他の活動ならもっとうまくいくと思っていたけれど、そうではなかったんだ。やっぱりこの4人が集まることが必要なんだと言っているかのよう。

がっつりと固まった結束が分かる曲。ギターの音がすごくいいのも特徴です。

あとがき

本来は2014年に新しいアルバムを計画していましたが、全てを白紙にして解散。その後のインタビューから、大きな衝突があったのが分かる内容でした。

うろ覚えですが、ボーカルのグラムは「もう二度とウィグ・ワムはやらない! 」と言い切っていた気がします。それが完全復帰ですから、面白いものです。

ロックバンドは例えメンバーが殴り合いのケンカなどして憎しみ合ってたとしても、元サヤに戻るというのは何気にによくあったりしますから…。

また、復帰といってもお小遣い稼ぎでという形ではなく、アルバム内容からガチな復活であるのが分かります。これは歓迎していいのではないでしょうか。

存在として面白いバンドが完全復帰。ロックを盛り上げてほしいですね。

 

以上、『Wig Wam:Never Say Die ~俺たちがここに戻ってきたぜ! ~』でした。


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JOE (ジョウ)

Guitar、F1を筆頭にモータースポーツ全般、野球(巨人)が好きな、ジャンルを問わない音楽マニア。日々記事更新中で、SNSは基本オマケ。 もっとプロフィール & あぶまいについて

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