Wakana (わかな) 2枚目のアルバム「magic moment」。
前作「アキノサクラ EP」から約3カ月ぶり、1枚目のアルバム「Wakana」から約11カ月ぶりのリリースとなりました。とても精力的な活動ですよね。
Kalafinaが解散して、ソロとして2枚目のアルバム。心配や不安が多い今だからこそ、優しい思いと歌声が心に染みるアルバムです。
magic moment 収録曲概要
「magic moment」のい収録曲は以下の通りです。
- breathing
- 揺れる春
- where
- 442
- ひらり ひらり
- アキノサクラ(Acoustic ver.)
- myself
- 君だけのステージ
- オレンジ
- Happy Hello Day
- magic moment
1枚目のアルバム「Wakana」、1枚目のEP「アキノサクラ EP」には英語タイトルが1曲ずつでしたから、英語のタイトルの曲が増えたのが第一印象です。
アルバム・タイトル「magic moment = 魔法の瞬間」。アルバム全体を通して表現したかったということですが、その通りになっている気がしました。
breathing
オープニング曲「breathing」。(1曲目)
聞き覚えがある曲だなと思ったら、「アキノサクラ EP」に収録された「eve」に歌詞が付き、フルーバージョンとして生まれ変わった曲です。
「アキノサクラ EP」の時点でフルサイズの曲をアルバムに収録することを考えていたそうですが、興味深い収録方法ですよね。聴き比べると興味深いです。
「eve = 前夜、直前」が「breathing = 呼吸」になる。魔法の瞬間の始まりとして、オープニング曲にぴったりとあてはまります。
揺れる春
爽やかでありながら強い未来を感じさせる「揺れる春」。(2曲目)
春というのは希望を感じさせますから、気持ちよく揺れていたくなる曲です、
どんな心が揺れ動いて 進むことが出来なくても
高鳴る鼓動その先で 明日が待ってる
全てがうまくいくことはない。それでもその先で明日が待っているというのは、背中を優しく押してくれるのと同時に、希望を感じさせてくれます。
イントロのピアノの音が印象的で、春の優しさを感じる曲です。
442
曲名を見た時点で気になっていた「442」。(4曲目)
気になる「442」という曲名は、生まれた赤ちゃんの最初に泣く声の周波数が「442hz」から付けた曲名だそうです。意味を知ると面白いですよね。
楽器を弾く人はチューニングで大抵は「440hz」、鍵盤がメインだと「441hz」で合わせます。「442hz」の音は、少しだけ高めの音なのが想像できます。
愛の声が聴こえた
生まれた赤ちゃんの最初に泣く声と考えると、正に愛の声ですよね。歌詞の中では赤ちゃんには触れていないというのも、想像をわきたててくれる曲です。
強いんですけれど優しい歌声が、そっと包み込まれているように聴こえます。
myself
自分という興味深い曲名の「myself」。(7曲目)
自分が今ここにいるのは自分だけじゃない。あなたがいるからこそ今があるし、強く生きていけるんだという、ありがとうと感謝を感じる曲です。
スローテンポの曲であるのに、思いがこもった歌詞をしっかり歌って聞かせられるWakanaだからこその曲になっています。歌うのがとても難しい曲ですよ。
失くしていたはずの愛
“はずの”で歌声がシャープしているんですが、そこがまた思いを感じます。一番のこの曲の聞き所だと思いますので、耳をすまして聞いてほしい部分です。
君だけのステージ
一昨年のライブから歌われていた曲「君だけのステージ」。(8曲目)
ライブに参加していた方は、待望の収録曲じゃないでしょうか。アルバムの中で聞いていても、ライブで歌っているのをイメージしやすい曲です。
天井が無い空の
無限に広がる世界
制限のないというのは、まさに君だけのステージを感じます。君だけのステージだからこそ、大きくどこまでも制限がなく広がっていくんです。
日比谷野外大音楽堂とか屋根のない野外の会場で歌ったら、ライブ映えするのが間違いありません。
Happy Hello Day
君に逢えたことに幸せと、ありがとうを感じる「Happy Hello Day」。(10曲目)
曲名通りハッピーを感じる曲は、最初にアルバムを通して聞いた時に一番気になった曲です。手拍子とともに、ライブで真価を発揮しそうな曲になっています。
大切な瞬間に
僕らは手を繋ぐよ
ありがとうという気持ちと同時に、手を繋いで相手のぬくもりを感じる。聞いていると気持ちが優しくなれてしまう曲です。
人間関係に少し疲れてしまっている人に、特に聞くのをオススメします。少しこの人とは合わないなという人でも、見方が変わってくるかもしれません。
magic moment
アルバム・タイトル曲で、ラストを飾る「magic moment」。(11曲目)
「Happy Hello Day」でアルバムが終わっても成立したと思いますが、この曲があることでさらにアルバムがギュッと詰まった感じになっています。
「magic moment = 魔法の瞬間」をアルバムを通して表現したかったということが、しっかりと表現して終わるのがまたいい感じです。
迷うこともある それでもさあ行こう
「magic moment = 魔法の瞬間」というのは、一瞬かもしれない。それでもまた訪れるからさあ行こう! とあるのは、未来への希望を感じさせてくれます。
アルバムのラスト,の曲ですけれど、「breathing」に通じるものがあるのは、魔法の瞬間は特別なものじゃないよと言っている気がしました。
瞬間瞬間を大切にできる人には、また新しい大切な瞬間が訪れるんです。
あとがき
曲が集まったではなく、アルバムであることに意味を感じるアルバムです。
曲として触れませんでしたが、アキノサクラがそのままの収録ではなく、Acoustic ver.になっているのも、アルバムである意味を大きくしてています。
多くがゆったりとしたテンポの曲で50分もあるのに、時間が短く感じるアルバムです。曲の良さでもあり、Wakanaというボーカリストの強さを感じます。
現時点ではこのアルバムならではのMVはないですが、情景が思い浮かぶのもいい感じです。聞いているだけで情景が思い浮かぶのは、制作側の狙いかも…。
心配や不安がある人にこそ、背中を優しいけれど強く押してくれるこのアルバム。1度聞いてみることをオススメします。
以上、『Wakana:magic moment ~新しい瞬間はまたやってくるから~』でした。
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2019/11/20 release 1st EP
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2020/2/26 release 2nd Album
Wakana:magic moment ~新しい瞬間はまたやってくるから~ ←今ココ
JOE (ジョウ)
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