Vince Neil (ヴィンス・ニール) 3枚目のアルバム「Tattoos & Tequila」。
モトリー・クルーに1997年に復帰。ソロとしては2枚目の「Carved In Stone」から15年ぶりの、2010年にリリースされたアルバムです。
2枚目は当時のヴィンス・ニールの状況から迷いが感じる内容でしたが、この3枚目はイメージ通りのご機嫌なハードロックが聞かせてくれました。
ソロならではの曲もあり、もっと評価されてもいい内容のアルバムです。
Tattoos & Tequila 収録曲概要
「Tattoos & Tequila」収録曲は以下の通り。
- Tattoos & Tequila
- He’s a Whore
- AC/DC
- Nobody’s Fault
- Another Bad Day
- No Feelings
- Long Cool Woman
- Another Piece of Meat
- Who’ll Stop the Rain
- Viva Las Vegas
- Bitch Is Back
曲名だけ見ても、少し下品でヴィンス・ニールという感じがします。2枚目と比べると、曲名だけで大きく異るのがわかります。
モトリー・クルーに復帰したことが大きかったのが、想像に難しくありません。ソロでもご機嫌なハードロックを歌うヴィンス・ニールが戻ってきました。
Tattoos & Tequila
アルバムタイトル曲、かつ始まりとなる「Tattoos & Tequila」。(1曲目)
ミクスチャーロックのようで、ヴィンス・ニールのイメージを広げるであろう曲です。ハードロックとは少し異なる、挑戦的な曲。
しっかりと自分のものしているからこそ、タイトル曲にしたのだと思います。
タトゥーとテキーラというロックをイメージするそのままの曲名は、あとは女の子がいればいいんだという、イメージそのままの曲になっています。
モトリー・クルーではありそうでもやらないタイプだと思いますので、久しぶりのソロでやりたかったのが、このタイプの曲なのかもしれません。
2枚目のヴィンス・ニールのソロしか聞いていない人は、本当に同じ人? と思わせるぐらい、モトリー・クルーに復帰して戻った変化が聞ける曲です。
AC/DC
女性のバイセクシャルを歌った「AC/DC」。(3曲目)
曲名と曲調かからバイセクシャルとは分かりません。歌詞を聞くか歌詞を見てわかるという、少し面白い曲。聞くだけでは、面白さが半減しちゃいます。
この曲の女の子は、彼女も彼氏もいると歌っています。この状況を少し考えると、「AC/DC」という曲名を付けたのことになるほどねとなるわけです。
ACとは「AC = Alternating Current = 交流」 。DCとは「DC = Direct Current =直流 」。彼女はどちらもいける人だという…。
「AC/DC」というとバンドを思い出してしまいますけれど、別のこと。否定ではなく、俺の他に彼女もいるんだという、楽しんでいる曲ですね。
聞くだけでも面白いですが、歌詞を見たほうがしっかりと楽しめます。
Another Bad Day
ロックバラード曲「Another Bad Day」。(5曲目)
「It’s gonna be okay = 大丈夫だよ 」というのは、何かあっても俺がいるからと、優しさが感じられる曲。このタイプの感じはやっぱりうまいですね。
少しいなたい懐かしい曲調であるのも、優しさを倍増させているような曲です。ヴィンス・ニールはやっぱり特別なボーカリストだということも分かります。
Another Piece of Meat
がっつりハードロック曲「Another Piece of Meat」。(8曲目)
モトリー・クルーで演奏してもおかしくないですけれど、ギターがミック・マーズでないと、こういうハードロックになるんだという曲。
東京と歌詞が出てくるのですが、プレイボーイであるヴィンス・ニールは、日本にも彼女を作っているんだなと思わせてくれる内容の歌詞になっています。
MeatはMeetの言葉遊びかなと思ったのですけれど、Meatであるので面白い歌詞は、あなたの一部なんだよと言いたいのかもしれません。
アルバムの中でも、ギタリストは特にコピーしたくなる曲だと思いますよ。
Who’ll Stop the Rain
カントリー曲「Who’ll Stop the Rain」。(9曲目)
ヴィンス・ニールにカントリーのイメージはあまりないというよりも、ある人の方が少ないと思いますが、これが思いの他にあっている曲です。
ロックが好きな人はカントリーを好きな人は多いですから、ヴィンス・ニールも実は好きだったんだでしょうね。自分もカントリーは好きでよく聞きます。
「Who’ll Stop the Rain = 雨は誰が止めるのだろう? 」。カントリーならではの歌詞も、聞いてびっくりする人が多いかもしれません。
アルバムの中の1曲ですが、ハイライトになりえると思います。今後で全曲カントリーのアルバムを出しても、ヴィンス・ニールは面白い気がしますよ。
全曲カントリーのアルバムというと、同じハードロックバンドでいえば、Aerosmithのスティーヴン・タイラーも出していましたね。
あとがき
ヴィンス・ニールがソロのライブでもモトリー・クルーの曲しかほぼ歌わないので、忘れ去られていますが、良質なハードロックアルバムです。
バンドは聞いても、ソロまで聞かないという人も多いと思います。ヴィンス・ニールの1枚目と3枚目は聞いた方がいいというよりも、聞くべきです。
内容がよくても埋もれること多くありますけれど、この3枚目も正にそんなアルバムですので、掘り返してみてはいかがでしょうか?
モトリー・クルーはもちろん最高ですが、ヴィンス・ニールのソロも捨てたもんではありません。時間の無駄ではなく、しっかりと楽しめるアルバムです。
以上、『Vince Neil:Tattoos & Tequila ~迷いを全て捨てて戻ってきたぜ~』でした。
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