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the GazettE:REMEMBER THE URGE ~その感情はまやかし? ~

the GazettE:REMEMBER THE URGE邦楽レビュー
邦楽レビュー

the GazettE (ガゼット) 20枚目のシングル「REMEMBER THE URGE」。

前作「VORTEX」から3カ月。5枚目のアルバム「TOXIC」がこの後に続きますが未収録でしたので、単独のシングル。

カップリングを含めての、筋の通った世界感の絡み合いが興味深い内容です。

REMEMBER THE URGE 収録曲概要

「REMEMBER THE URGE」収録曲は以下の通り。

  1. REMEMBER THE URGE
  2. CLEVER MONKEY
  3. 痴情

それぞれ情景は異なりますが、感情が関係する3曲。アルバムには未収録の単独音源となったのは、シングルで十分な世界観を表現できていたからかも…。

それぞれでの表現がとても濃いので、どの曲も聞き逃すことはできません。

REMEMBER THE URGE

Apple Music Movie IconREMEMBER THE URGE
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忘れされていくからこその「REMEMBER THE URGE」。(1曲目)

ローは深いですが、展開が少なくストレートに表現される楽曲。タイトルにも含まれる「 URGE = 衝動」が表されているように感じさせます。

チューニングだけ解決できれば、the GazettEの中でもかなりコピーがしやすいと言っていいかも…。聞けば、つい弾きたくなる衝動も起こさせてくれます。

鮮やか過ぎたのは夢を見過ぎたせい
今は何も感じない

衝動だったからこそ、鮮やかだったもの。同じことであったとしても、感情が動かなくなる。最初は特別でも、当たり前になるのは日常でもよくあること。

忘れられていく、衝動をそのまま表現しているようです。

[My own enemy]
there is the need to disturb it now

「自分の敵。今妨害する必要がある」。敵とは誰かではなく、自らが持つ感情かなと。全てとは言わなくても、多くのことは自分が最大の敵ですから…。

崩れ出した世界の果てに
何が残る?

衝動とは継続するのもではなく、時とともに軽減していくもの。ある程度のことは仕方ないとしても、やがて忘れてしまうというのは、寂しいように思えます。

あったはずのものが、なかったことの様になる。行動をした自分でさえも、全てを忘れてしまう。衝動で先に立つものが大きいからこそ、切ないですね。

それでも覚えていることは少なく、忘れてしまうのが人なのかもしれません。

曲調はストレートですが、描かれている世界は聞こえてくる以上に深そうです。

CLEVER MONKEY

あなたは「CLEVER MONKEY」。(2曲目)

皮肉たっぷりで、面白い世界観の曲。自分が凄いんだと勘違いしている人たちへ「人の振り見て我が振り直せ」のメッセージを感じさせます。

甘やかされたその面の皮この場で
I tear it off

唯一日本語が入る部分で、その面の皮を引き剥がしてやる。外見は立派に見えても、中身は大したことないのをさらけ出してやると言っているかのよう。

Dance until you die
You are clever monkey

「死ぬまで踊り続ける。あなたは賢い猿」。一見は賢い様で、馬鹿の一つ覚えしかできないあなた。曲中に入る笑いは、その姿を見て失笑しているよう。

本来の実力以上に、自分を高く見積もる方が多い世の中。勘違いをしないように、自分を客観的に鏡で見るということが必要なのかもしれませんね。

カッコいいつもりが、粋がってるとしか見えていないかもですから…。

痴情

あなたへの「痴情ちじょう」。(3曲目)

愛してしまったからこその、強過ぎる思い。いわば妄想に近い独占欲の強さは、愛情というよりも恐怖に感じてしまいます。

I want to monopolize you
Forever unchanging

「あなたを独占したい。永遠に変わらない」。誰かではなく、私一人の物。そこには相手を思いやる気持ちがないからこそ、その感情が怖いです。

ストーカーの気持ちに近いのかもしれません。

痴情の果てに書いた「二人」は
そう…孤独じゃないと

単なる思い込み。それでも心躍ってしまうのは、痴情ゆえの感情がコントロールできていない証明ではないでしょうか。

幸せではないのに、そう思い込んでいる。客観的に自分を見ることができない悲しさです。それでも愛だからこそ、時として起こえる感情なのでしょう。

寂しげな音は、おかしさに気付かないふりをしていることを表しているのかも…。

あとがき

the GazettEには今作の他にも、アルバムには収録されないシングルが後の「UGLY」「UNDYING」など、複数あります。

そのそれぞれがカップリングを含め、情景は異なっても一定の関係性をシングルという曲数が少ない中で表現しているのが面白い!

アルバム、シングルでの曲数は関係なく、1枚としてどう表現するのか。その時よりも、振り返って聞いた時に意味のあるものというのが、重要なのでしょう。

ビジュアル系の中でも特に強い頑ななバンドらしさは、随一と言えそうです。

 

以上、『the GazettE:REMEMBER THE URGE ~その感情はまやかし? ~』でした。


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2011/8/31 release 20th Single
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2015/11/18 release 22nd Single
the GazettE:UGLY ~あなたの存在を指す言葉~

2016/4/27 release 23rd Single
the GazettE:UNDYING ~永遠に消えることのない憎しみ~

2021/3/10 release Digital Single
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JOE (ジョウ)

Guitar、F1を筆頭にモータースポーツ全般、野球(巨人)が好きな、ジャンルを問わない音楽マニア。日々記事更新中で、SNSは基本オマケ。 もっとプロフィール & あぶまいについて

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