The Ferrymen:セルフタイトルアルバム ~3人の交わりが起こした嵐~

The Ferrymen:セルフタイトルアルバム 洋楽レビュー

The Ferrymen(ザ・フェリーメン)のセルフタイトルアルバムかつ、ファースト・アルバムある「The Ferrymen」。

The Ferrymenは、 Karlsson(マグナス・カールソン)、Ronnie Romero(ロニー・ロメロ)、Mike Terrana(マイク・テラーナ)で結成されたバンドです。

いわゆるプロジェクトバンドなのですが、プロジェクトにしておくのはもったいないバンドになっています。アルバム出来がすごくいいからです。

ただハードロック業界にいる有名メンバーが集まったではなく、内容で評価されるべきアルバムになっています。

Ritchie Blackmore’s Rainbowのボーカルに抜擢されてからRonnie Romeroはいろいろなプロジェクトに参加していますが、これは特にカッコいいですよ。

Nozomu Wakai’s Destiniaと、このThe Ferrymenは特筆するものがあります。

侮って聞かないのは損をする

セルフタイトルアルバム「The Ferrymen」の収録曲は以下の通りです。

  1. End of the Road
  2. Ferryman
  3. Fool You All
  4. Still Standing Up
  5. Cry Wolf
  6. One Heart
  7. Darkest Hour
  8. How the Story Ends
  9. Enter Your Dream
  10. Eyes on the Sky
  11. Eternal Night
  12. Welcome to My Show
  13. One Heart (Acoustic ver.)

13曲目は日本版のボーナストラックですが、もともとがアコースティックな感じの曲ですので、なくてもいいぐらいです。ボーナスが相応しい感じがします。

本編である1曲目から12曲目は、聞き逃がせない曲がびっちりです。プロジェクトバンドのアルバムだと甘くみていると、ヤケドする様な良曲ぞろいですよ。

バンド名の「Ferrymen = 渡船業者、渡船夫」ですし、実力がある有名メンバーであっても、こんなカッコいいアルバムになるのはビックリしました。

最後の場所は最高の場所

オープニングナンバーである「End of the Road 」。

Ronnie Romeroのボーカルを生かすための、メロディアスなメロディアスなロックナンバーです。強力なボーカルだからこそ、演奏に遠慮が一切ありません。

誰一人も一歩も引いていないという曲が、カッコいい曲につながっています。このバンドカッコいいんじゃないか? と予感をさせてくれるオープニング曲です。

鎖なんて断ち切ればいい

幻想的なSEから始まる「Still Standing Up」。

誰にも俺たちは支配されない。何があっても倒れずに立ち続けるという男らしい曲ですが、演奏もかなり男らしい曲です。

演奏はバチバチやっているのに、なぜかまとまっているという、ハードロックのカッコよさの不思議が聞ける曲になっています。ドラムの手数が多いですね。

普通のドラマーだったら、半分の手数で終わりそうな感じがしますよ。

サビを生かすためのBメロが特にかっこいい曲です。展開の切り替えが多い曲なので、ギターのコピーをするには思いの他大変な曲になっています。

目を離してはいけない

ミディアムテンポのハードロックナンバーの「Eyes on the Sky」。

テンポがパートによって大きく変わっているので、よく聞いていると面白く感じる曲です。展開は追いやすい曲なのですが、いろいろなことをしていますよ。

シンプルに聞こえる感じですが、実はそんなにシンプルではないという…。

この曲もですが、このバンドの曲の歌詞が面白い感じなのは、「Ferrymen = 渡船業者、渡船夫」だからですね。The Ferrymenと考えると、納得の歌詞です。

曲には関係ないですがあまり難しい英語は使われていないですし、気になって引っかかる部分も多いので、The Ferrymenは英語の勉強にもいいかもです。

永遠という名の最後の夜

ロックバラードである「Eternal Night」。

曲のクオリティもさることながら、Ronnie Romeroの歌のうまさが際立っている曲です。これはRitchie Blackmoreにも大抜擢されますよね。

永遠の夜が訪れるのは全ての光が死ぬ場所だからという切ない曲なのですが、数あるロックバラードの中でも優れたロックバラードだと感じました。

アルバムの中で1曲を選ぶなら、断トツでこの曲を聞いて欲しいです。短い泣きのギターソロも、文句の付け所がないオススメなソロになっています。

セルフタイトルアルバム あとがき

かなり個性の強い3人が組んだプロジェクトバンドですが、個人の名前に負けないどころか想像をこえてきたカッコいいアルバムです。

ハードロック好きにはもちろん、ギタリストなど楽器を弾く人にも聞くのをオススメしたアルバムになっています。聞かないと逆にもったいないバンドですよ。

また、活動内容がアルバム1枚のプロジェクトバンドで終わるにはもったいないバンドでしたが、10月にセカンド・アルバムのリリースが決定しています。

アルバムタイトルは「A New Evil」で、現在1曲のみ公開されていますが、リリースが待ち遠しくなってしまう曲です。まだ、期間がありますが楽しみです。

 

以上、『The Ferrymen:セルフタイトルアルバム ~3人の交わりが起こした嵐~』という記録でした。

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