The Darkness (ザ・ダークネス) 2枚目のアルバム「One Way Ticket to Hell… and Back」。
前作「Permission to Land」から約2年4カ月ぶりとなるアルバムで、ベーシストがリッチー・エドワーズに変わってリリースがされました。
2006年にボーカルのジャスティン・ホーキンスの薬物問題と治療で事実上の解散をしたので、ラスト・アルバムになりかけたアルバムです。
バンドが影響を受けたQUEENのプロデューサーで知られるロイ・トーマス・ベイカープロデュースということで、QUEENぽさがあるのも特徴といえます。
オリジナリティもたっぷりとあるので、聞いていてとても楽しいアルバムです。
One Way Ticket to Hell… and Back 収録曲概要
「One Way Ticket to Hell… and Back」の収録曲は以下の通りです。
- One Way Ticket
- Knockers
- Is It Just Me?
- Dinner Lady Arms
- Seemed Like a Good Idea At the Time
- Hazel Eyes
- Bald
- Girlfriend
- English Country Garden
- Blind Man
- Grief Hammer
- Wanker
10曲目まで本編で、残りはボーナス・トラックです。本編だけだと35分。ボーナス・トラックを入れても41分とコンパクトになっています。
時間が短いというだけでなく、あっと言う間に聞き終わるアルバムです。バンドの出す音が楽しいロックンロールだからこそ、より時間が短く感じちゃいます。
One Way Ticket
オープニング曲でアルバムのリードトラック「One Way Ticket」。(1曲目)
ザ・ダークネスらしさが出た、聞いていて楽しい曲です。リリース当時「伊藤政則のROCK CITY」でよく放送されていた記憶があります。
耳に残る曲で、インパクトの強いPVだからこそ印象が強いかったのかも…。
One way ticket to hell and back
Bought a one way ticket to hell and back
「地獄への片道チケット。地獄への片道チケットを買った」。本来行きたくはない場所であるのに、楽しげに歌っているのが印象に残るサビでした。
いったんは本当にバンドが事実上はバンドが解散して終わりかけたのですから、終わらなくてよかったなと。今復活しているからこそ、楽しく聞ける曲です。
Is It Just Me?
私だけなの? という疑いをもった思いがある「Is It Just Me?」。(3曲目)
曲としては典型的なロックンロールの曲なのですが、他のバンドにはなかなかないロックンロールです。これがバンドの持つ力なんでしょうね。
On you I depend, woo!
「あなたに依存してるの」。依存してしまっているからこそ、疑ってしまう気持ちが強くなっています。テーマとしては重いのに、面白く感じる曲です。
MVにも面白さが表れていますが、バンドの持つセンスを感じます。この曲の面白さを増しているのは「The end! 」と終わるところです。いいらしさですね。
Girlfriend
ミュージカルのような曲になっている「Girlfriend」。(8曲目)
ガールフレンドに対していかに愛しているか歌った曲なのですが、面白いです。愛を歌った曲で面白くなってしまうのは、ザ・ダークネスぐらいかも…。
全くふざけているわけではないのに、面白くなっている曲とPVにはやっぱりバンドのセンスを感じます。ロックンロールの楽しさが分かる曲です。
楽しさでもスティール・パンサーとはまた違った、楽しさがあります。
今あまり演奏しないでしょうけれど、ライブでセットリストに入ったら楽しくなることが間違いない曲です。繰り返し聞いてしまう魅力がこの曲にありますよ。
English Country Garden
連弾で始まるイントロで心を引かれる「English Country Garden」。(9曲目)
ザ・ダークネスは、聞いている人の興味を引かせるのがうまいです。曲のあちらこちらに、オマージュを感じさせる要素もあるのが面白く感じます。
パクリではなくオマージュだからこそ、いいんです。越えていいラインと、越えてはいけないラインがよく分かってらっしゃる。センスを感じる曲です。
また、他のロックンロールバンドであれば少しテンポをゆっくりしてしまいそうなのに、ハイテンポであるのが曲の面白さを増しています。
ゆっくりにしてしまったら、全く違った印象の曲になったのではないでしょうか? 歌詞の言っている意味はよく分からないのですが、楽しい曲です。
Blind Man
アルバム本編のラストを飾る「Blind Man」。(10曲目)
1番アルバムの中でQUEENの雰囲気を持った曲です。確実に似せてきています。だからなのか、ザ・ダークネスの曲の中でも、いい意味で真面目な曲です。
雰囲気が似ているからこそ、聞く人によって評価が分かれそうな曲でもあります。このアルバムの評価がまちまちなのも、この曲があるからかもしれません。
聞く人によって好き好みの差はあっても、アルバムのラストを締めるとして必要な曲だと感じます。リリース当時よりも、今で聞いた方が好きな曲でした。
あとがき
前作「Permission to Land」とは異なる、バンドの面白さを提示してくれたアルバムです。特に楽器を弾く人は、今作の方が興味深く面白いと思います。
現在6枚のアルバムをリリースしているザ・ダークネスですが、聞いている回数とコピーした曲はこのアルバムが1番多いです。興味深いアルバムですよ。
時間も短くあっという間に聞けますので、面白いバンドをないかな? と探している人にこそ、聞くのをオススメします。楽しい時間が待っていますよ。
以上、『The Darkness:One Way Ticket to Hell… and Back ~マジで行くとこでした~』でした。
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2003/7/7 release 1st Album
The Darkness:Permission to Land ~ロックンロールに許可はいらない~
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The Darkness:One Way Ticket to Hell… and Back ~マジで行くとこでした~ ←今ココ
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JOE (ジョウ)
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