The Darkness:EASTER IS CANCELLED ~死んでも新しく生まれる~

The Darkness:EASTER IS CANCELLED洋楽レビュー

The Darkness (ザ・ダークネス) 6枚目のアルバムである「EASTER IS CANCELLED」。

前作「Pinewood Smile」から丸2年ぶりのリリースとなりました。活動も活発ですし、今作も15曲の収録と、バンドの制作意欲にはびっくりさせられます。

2枚のアルバムリリース後にボーカルのジャスティン・ホーキンスの薬物問題で長い間事実上の解散期間がありましたが、なかったと思わせるぐらいの活動です。

聞いてすぐに分かるファルセットをロックンロールで聞かせてくれるバンドですが、今作も聞いてすぐThe Darkness とわかるサウンドを聞かせてくれました。

もちろん曲単位で聞いても楽しめますが、アルバムのストーリーを感じならが聞くと、より楽しんで聞けるアルバムです。

EASTER IS CANCELLED 収録曲概要

「EASTER IS CANCELLED」の収録曲は以下の通りです。

  1. Rock and Roll Deserves to Die
  2. How Can I Lose Your Love
  3. Live ‘til I Die
  4. Heart Explodes
  5. Deck Chair
  6. Easter Is Cancelled
  7. Heavy Metal Lover
  8. In Another Life
  9. Choke On It
  10. We Are The Guitar Men
  11. Laylow
  12. Different Eyes
  13. Confirmation Bias
  14. Sutton Hoo
  15. Dancing House

前作は14曲(+demo ver.1曲)、今作は15曲のボリュームにビックリです。海外は特に曲数がフルフルなバンドは少なくなってきましたから、面白いですよね。

15曲と曲数は多いのですが、曲は基本的にコンパクトですので15曲でも54分と、一気に聞けるアルバムになっているのもポイントです。

また、アルバム・ジャケットが今までも特徴的でしたが、今作は特に興味深いものになっています。見た目もタイトルからもわかるように、復活祭ですよね。

パット見だと見逃してしまいますが、アルバム・ジャケットに描かれている中心人物の4人はメンバーだというのが、より興味深さを増しています。

じっくりと聞いていて気付いたのですけれど、15曲の曲順には意味がありました。ストーリーを気にすると、より楽しめるアルバムです。

Rock and Roll Deserves to Die

アルバムのオープニング曲である「Rock and Roll Deserves to Die」。(1曲目)

ハードロックよりですが、ロックンロールを演奏するバンドが「ロックンロールは死ぬに値する」と歌うというのは、興味深い曲です。

アルバムのオープニング曲はポップなロックンロールが多いThe Darknessが、少し重いテーマの曲をするのも、珍しい感じがしました。

切ないロックンロールな曲ですが、「Die,die,die」と歌う最後のパートはメタル寄りになっているというのも、「死ぬに値する」を表しているようです。

How Can I Lose Your Love

愛しているからこそ、どうしたらあなたの愛を失うことができるのかと歌った「How Can I Lose Your Love」。(2曲目)

この1曲だけと聞くとなんで? という歌詞ですが、アルバムの中で聞くと納得という歌詞です。自分はここからいなくなるからこそ、愛されたくない…。

愛しているからこその、悲しませたくないという心情が伝わってくる曲です。曲としても優れた曲ですが、アルバムを通して聞くと、より良い曲になります。

アルバムの中で2曲目にこの曲があるのも、あとから絶妙な曲順と気づくのではないでしょうか? こういう愛の形もあるんだという、ロックンロールです。

Heart Explodes

The Darknessの楽しい部分が出ている曲の「Heart Explodes」。(4曲目)

「Heart Explodes = 心臓爆発」だからこそ、リズムが特徴的なのも納得です。心臓にはいろいろなリズムがあるからこそ、曲にもいろいろなリズムがあるんです。

ライブシーンがメインのMVが制作されていますが、メンバーが楽しんでますよね。美形のドラマーは、Queenのロジャー・テイラーの息子のルーファスです。

ルーファスは一時的な参加と最初は思っていましたが、しっかと定着してThe Darknessのメンバーになっています。華があるメンバーはバンドに必要です。

「I’ll my heart explodes = 私の心が爆発する」という表現は、ありそうであまりない歌詞なので、聞いていてとても興味深く感じました。

リズムを含めていろいろな要素が入っている曲なので、面白い曲です。

Easter Is Cancelled

アルバム・タイトル曲の「Easter Is Cancelled」。(6曲目)

オープニング曲「Rock and Roll Deserves to Die」と深く関わってくる曲です。ロックンロールは死んだと歌って、この曲で復活はなくなったと歌っています。

「EASTER IS CANCELLED = 復活祭はキャンセルされた」ですから、ジャケットがキリストを思わせるものになっているんですね。

いろいろなことがつながってくるので、アルバムはやっぱり面白いです。ジャスティン・ホーキンスのファルセットが、切ない嘆きのようにも聞こえます。

Laylow

シンプルな中にもバンドらしさを感じさせる「Laylow」。(11曲目)

アコースティックギターがメインで使われている曲はアルバムに何曲かありますが、一番聞いていて気に入ったのがこの曲です。

「Lay  low」とすると低く横たわる、滅ぼすなどのいろいろな意味ががあって、どれも当てはまりそうなので面白い歌詞です。意味が違うからこそ面白く感じます。

いろいろな意味のどれが正解かは分からないですけれど、自分の目で確認しなければ真実はわからないよといっているような気がしましたよ。

この曲を聞いていたら意識をしていたのではなく、思わずサイレントギターでアルペジオを弾いていました。

あとがき

このアルバムを聞いていて思ったのは、ストーリーが面白いです。曲順にもすごく意味があって、最後に「Dancing House」で終わるのに意味があります。

ロックンロールは死んだのに、なぜ復活祭はキャンセルされたになるんだ? と不思議でしたが、「Dancing House」で新しいドアがあるよ歌っています。

いろいろな受け取り方はあるでしょうけれど、1つのロックンロールは死んでも新しいものがどんどん生まれるから、復活祭はいらなんいんだとなるわけです。

これはアルバムですが、小説になっても面白いと思うので、企画して出版されたらいいなと思ってしまいました。The Darkness はやっぱり面白いです。

曲を聞くだけでも楽しめますが、曲順通りのストーリーを感じながら聞くとより楽しめるアルバムになりますよ。コンセプト・アルバムといっていいかもです。

 

以上、『The Darkness:EASTER IS CANCELLED ~死んでも新しく生まれる~』でした。

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