The Dark Element:Songs The Night Sings ~この夜で消し去る歌~

The Dark Element:Songs The Night Sings洋楽レビュー
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The Dark Element (ザ・ダークエレメント) 2枚目のアルバム「Songs The Night Sings」。

セルフタイトルの前作「The Dark Element 」から、丸2年ぶりでのリリースとなりました。1枚のプロジェクトで終わらなかったのは、素直にうれしいです。

元Nightwishのアネット・オルゾン、元Sonata Arcticaのヤニ・リーマタイネンが中心となって結成されたバンドは、今作も興味深い内容となっています。

2枚目ということで、The Dark Elementのならではの部分が1枚目よりも出てきているのが印象的です。とはいえ、Nightwishぽさがあるのも、面白いですよ。

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Songs The Night Sings 収録曲概要

「Songs The Night Sings」の収録曲は以下の通りです。

  1. Not Your Monster
  2. Songs the Night Sings
  3. When It All Comes Down
  4. Silence Between the Words
  5. Pills on My Pillow
  6. To Whatever End
  7. The Pallbearer Walks Alone
  8. Get out of My Head
  9. If I Had a Heart
  10. You Will Learn
  11. I Have to Go
  12. You Will Learn (Reprise)

12曲目はボーナス・トラックで、10曲目のバージョン違いの曲です。

1、2曲目はNightwishの感じが強いですが、3曲目以降はThe Dark Elementならではの曲になっています。アルバムを通して幻影を追うわけではないです。

心臓に釘を打って燃えているアルバム・ジャケットは、バンドを形成しているものだけど、ここに残していくよという意味合いがある気がしました。

ボーナス・トラックは12曲目ですが、本来のボーナス・トラックと考えると、Nightwishの感じの1、2曲目がボーナス・トラックなのかもしれません。

ですから、3曲目以降を聞いてほしいなと、強く感じるアルバムです。

Not Your Monster

アルバム・オープニング曲「Not Your Monster」。(1曲目)

Nightwishの要素はあるのですが、ギターが異なることで違いが感じられる曲です。ただし、ギター・ソロを入れなかったのは不思議に感じました。

ギター・ソロがないことで、余計にNightwishの要素を感じます。

似てると言われるからこそギター・ソロで差別化ができると思いますし、入れるスペースもあるんです。ギター・ソロを入れなかった意図は気になりますね。

私はいつだってモンスターになれるけれど、あなたのモンスターになるのは嫌よ! という歌詞は、面白いなと感じてしまいました。

歌詞の意図が分かるには、少し時間がかかりそうな曲です。もしかしたらギター・ソロがが含まれていない意味も、歌詞にあるのかもしれませんね。

Songs the Night Sings

アルバムのタイトル曲で、先行配信されていた「Songs the Night Sings」。(2曲目)

Nightwishの曲ですと言われたら、信じてしまいそうな曲です。前作の「My Sweet Mystery」の位置にある曲で、やっちゃいましたという感じがします。

意図的に意識して作っているとしか思えませんので、求められる部分をそのまま曲にしたといった方がいいかもしれませんね。

ギター・ソロもエンプ・ヴオリネンが弾きそうな感じになっているので、オリジナリティーという意味で、この曲は聞く人によって評価が分かれる気がします。

3曲目以降の他の曲を聞いていると、徐々になくなっていくタイプの曲なのかもしれません。少なくともThe Dark Elementを代表する曲ではなくなるはず…。

Silence Between the Words

ミディアムテンポで切ない「Silence Between the Words」。(4曲目)

初期のSonata Arcticaを思わせる曲で、ヤニ・リーマタイネンのギターが好きだった人は、おっ! と思ってしまう曲になっています。

トニー・カッコがもし歌っても、この曲はカッコいい曲になったのではないでしょうか? アルバムの前半の終わりに、この曲があるというのもいいですね。

曲名の通りですが「意味は言葉の間の沈黙にある」というのは、少し考えさせられる気がしました。全てを失った状態だからこその、意味を感じます。

あまり難しい言葉は使われていませんので、英詩を自分のなりの解釈で訳してみると、この曲で言いたいことが分かると思いますよ。英語の勉強にもなります。

アネット・オルゾンがこういう歌い方もできるのは、今後が楽しみですね。

The Pallbearer Walks Alone

ギターのリフがカッコいい「The Pallbearer Walks Alone」。(7曲目)

The Dark Elementを引っ張っていく曲になるのでは? と感じる、カッコいい曲です。この曲をアルバムのメインの曲にしても、よかったかもしれませんね。

運命について歌った曲は、混沌(こんとん)とした世の中だからこそ思いが深くなっている歌詞です。解釈が人により異なっても、興味深い歌詞だと思いますよ。

ギター・ソロがそこで終わる? いう場所で終わるのも、印象的です。

You Will Learn

ボーナス・トラックでバージョン違いも収録されている「You Will Learn」。(10曲目)

公平ではない世の中で、あなたは学んでいく歌った曲は、どんなにつらいことがあっても逃げるべきではないと言っている気がしました。

あなたが学んでいくのは、人生、愛、痛みの教訓であると歌っている、テーマがとても大きな曲になっています。The Dark Elementならではの曲ですね。

12曲目の「You Will Learn (Reprise)」とはバージョン違いですが、聞こえ方が大きく変わっているのも特徴です。聞き比べると面白いと思います。

オリジナルの方が希望が感じられる感じで、バージョン違いのRepriseでは、切なさが漂う感じになっているんです。同じ曲でも変化がでるものですね。

あとがき

1,2曲目のNightwishの感じと、3曲目以降のThe Dark Elementならではという曲が、しっかりと線引されて分かれているアルバムだと感じました。

2曲目の「Songs the Night Sings」はタイトル曲ですけれど、このままバンドがNightwishの感じを継続するとは、聞いていて感じませんでした。

3枚目となった時にどうなるかは今は想像でしかないですけれど、The Dark Elementならではの曲で通してくるのではないかと想像しています。

逆に3枚目以降も感じはともかく、もろNightwishの曲かという曲をするのであれば、The Dark Elementの存在意義が問われるかもしれません。

意図的に似せなくてもThe Dark Elementならではの曲で十分に勝負できるのは、今作で証明済みです。はたして未来に出る3枚目はどうなるでしょうか?

1、2曲目。3曲目以降は別のバンドとして考えた方が、より楽しめるアルバムだと思います。完全に分けているのは、バンドの意図を感じずにはいられません。

Nightwishの感じもありですけれど、オススメは3曲目以降です。

 

以上、『The Dark Element:Songs The Night Sings ~この夜で消し去る歌~』でした。


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