斉藤朱夏:くつひも ~優しさの魔法をあなたにもかけてあげる~

斉藤朱夏:くつひも 邦楽レビュー

斉藤朱夏のファースト・ミニアルバムの「くつひも」。

『ラブライブ!サンシャイン!!』に登場する9人組のスクールアイドルグループである「Aqours」のメンバーでもある、声優の斉藤朱夏ちゃん。

ソロとしては初の作品で、シングルではなく、ミニアルバムでデビューというのは少し面白い感じがします。きっとシングルでは収まらなかったんでしょうね。

収録された6曲の全てが優しく、希望を感じさせてくれる内容になっています。

それぞれの幸せが訪れますように

「くつひも」の収録曲は以下の通りです。

  1. ことばの魔法
  2. あと1メートル
  3. くつひも
  4. 誰よりも弱い人でかまわない
  5. リフレクライト
  6. ヒーローになりたかった

日本語の曲名で漢字が少ないと、優しい感じがします。シンプルな曲名であるからこそ、どんな曲なのか気になってしまいます。

聞いてみると期待していた以上の優しさを感じられるのが、またいいですね。

声優さんであるからこそですが、言葉の一言一言がしっかり聞こえるのが、より優しく聞こえる理由にいるのは間違いありません。優しいアルバムです。

ほんの少しが気持ちを変える

片思いの気持ちを歌った「あと1メートル」。

一緒いる時間を少しでも過ごすために1メートルでも家が遠ければ、見えている世界を近くにするために数センチ背が伸びたらという気持ちがかわいいです。

もし変わったとしても大差がないというよりも、実際は変わらないことでも、変わって欲しかったを感じるのは、恋の思いの強さを感じます。

君が一緒にいてくれたから楽しく笑いあえた、喜びがあったというのはいいですね。まだ恋をすることが特別だったころを思い出すような曲です。

「一人が寂しいのは一人じゃない証拠だよ」なんて、心にグサッときました。

優しく伝わってくる彼女の声だからこそ、気持ちが伝わってくる感じがします。純真な心を持っている頃の気持ち忘れてはいけないよというラブソングです。

近づくためのきっかけ

アルバムタイトル曲でもある「くつひも」。

ほどきかけたくつひもを結ぶのを口実に、君に足を止めたという、かわいらしいラブソングです。わざと解けるようになんて、きっとやってる人もいますよね。

くつひもを結ぶように手と手をつなげたらいいのに! なんて、考える表現がかわいらしい。少しでも近づきたい、でも伝えたい言葉は言えない…。

周りから見たら大したことでもないけれど、本人は真剣なんだという気持ちが伝わってくるのが、聞いていて微笑ましい感じがします。

なんで? というもどかしさが、よりかわいらしさを感じる曲です。

君だけのヒーロー

ミニ・アルバムのラストをかざる「ヒーローになりたかった」。

印象的な曲名ですが、聞いてみると印象度がもっと高くなる曲です。

ヒーローになりたいという曲はたまにありますが、ヒロインよりもヒーローになりたかった、守るよりも守る人になりたかったというのは、珍しいですね。

しかも本物の戦隊や仮面ライダーのようなヒーローではなく、君のためのヒーローになりたかったというのが、思いが伝わってくるような曲です。

なりたかった本当のヒーローにもなれていないけれど、時がたつに連れてもっと効果が薄れていくというのが、かっこ悪いはずなのにカッコいいという…。

気持ちを言葉に出せないままというのも、もどかしくもあり、言えないからこそいいんじゃないかなという気もします。アルバムの中でこの曲が1番好きです。

くつひも あとがき

ジェケットも自然体で優しさが感じられるものでしたが、ミニアルバムを通して聞いてみると、より優しさがあふれ出てくるように感じられます。

今履いているくつひもではなく、手に持っていうくつひもが赤いというのが、何か意味があるような気がしますね。赤いくつひもで結ばれている…。

違うかもしれませんが、そうであって欲しいステキなジャケットです。

気持ちが高ぶるロックなアルバムも大好きですが、このアルバムのような聞いて優しい気持ちになれるアルバムもやっぱり好きですね。

悩みがあったり、少し心が荒んでいるという人に聞いて欲しいアルバムです。あなたの欲しかった優しさが、このアルバムにきっとありますよ。

 

以上、『斉藤朱夏:くつひも ~優しさの魔法をあなたにもかけてあげる~』という記録でした。

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