SYU:VORVADOS ~ギタリストからの歌を生かした曲の提示~

SYU:VORVADOS邦楽レビュー

SYUの3枚目のソロアルバムである「VORVADOS」。

SYUはGALNERYUSのギタリストとして活躍中ですが、ソロアルバムとしてはほぼ4年ぶりのリリースとなりました。

ギタリストのソロアルバム、特にSYUのようなメタルバンドのギタリストというとインスト曲が多くなるのですが、このアルバムは趣向が異なります。

ゲストボーカルを各曲で招いての、歌を生かしたアルバムになっています。ギターは弾きまくっているのですが、興味深いアルバムとなっていますよ。

 

アルバムのタイトルとなっている「VORVADOS = ヴォルヴァドス」とはクトゥルフ神話に登場する架空の神性だとか。

発音をしずらいタイトルですが、面白いところからネタを持ってきますね。

アルバムとして違和感なくまとまっている

「VORVADOS」の収録曲は以下の通りです。

  1. VORVADOS
  2. REASON (Fuki)
  3. ここで区切れと天使は歌う (苑:摩天楼オペラ)
  4. 暁 (HARUKA:Tears Of Tragedy)
  5. Euphoria (団長:NoGoD)
  6. Chaotic Reality (Dougen:THOUSAND EYES、AKANE LIV)
  7. CACOTOPIA
  8. AndroiDedication (Fuki)
  9. 哀傷 (小野正利
  10. 未完成の翼 (HARUKA:Tears Of Tragedy)
  11. Blessing

1、11曲目はインスト曲、7曲目は本人の歌唱、その他の曲はゲストボーカルを招いての曲となっています。いわゆるサンタナ形式でしょうか?

ゲストボーカルはGALNERYUSでの盟友の小野正利をはじめ、名前の知られた人ばかりですが、よく1枚のアルバムにまとめたのという印象が強いです。

女性ボーカル、男性ボーカルどちらも参加ですから、ごちゃごちゃする可能性が高いのですが、1枚のアルバムとして芯の通ったものとなっています。

ギターの音が一貫しているので、余計にそう感じるのかもしれませんね。

インスト曲である1曲目はアルバムの始まりを高めてくれる曲、11曲目は哀愁が漂う曲であるのは、アルバムをより高いレベルに持っていっています。

どちらの曲もコンパクトにまとめているのが、功を奏していると感じました。

MVにもなっているアルバムを期待させる曲

1曲目から間髪入れずに始まれのはFukiがゲストボーカルの「REASON」。

MVにもなっている曲ですが、2曲目になるべくしてなった疾走感のある曲です。まだに「REASON = 理由」という感じです。

Fukiのボーカルが強力であるのは今までの活動でもちろん知っていますが、その中でもかなり強力な曲になっているのではないでしょうか?

SYUがコーラスを取っているのですが、これがまたかっこいい。Fukiのボーカルと相性がいい声なんでしょうね。

FUKIとは8曲目「AndroiDedication」でもコラボをしていますが、この2曲だけで終わらせるのはもったいない気がしました。

SYUはGALNERYUS、Fukiはソロ、Unlucky Morpheusなどの活動がありますが、今回のコラボが発展した別ユニット活動も期待しちゃいますね。

FukiにはDOLL$BOXXでもぜひ活動をして欲しいてすが…。

特に気に入ったのは…

今回のソロアルバムの中で特に気に入ったのは「Euphoria」も捨てがたいですが、SYU本人が歌唱をした「CACOTOPIA」です。

AUSHVITZでは歌も歌っていましたが、ボーカルの印象は弱かったです。ですが、この曲は聞いてすぐに「あれっ! 」かっこいいぞと。

これだけ歌えるのであれば、全部SYU本人が歌ったソロもありですよね。これからの活動の中で期待しますが、ギタリストは歌がいける人が多いなと。

また、他のゲストボーカルの曲もギターを弾くのを遠慮しているようには聞こえませんが、この曲は特に弾ききっているという感じもします。

テンポも変わるし変拍子も入るし決してシンプルな曲ではないんですが、そうは感じさせないSYUの力量の高さが分かる曲です。

ギタリスト目線も入りますが、このアルバムの中で1番オススメの曲ですね。

VORVADOS あとがき

SYUのソロアルバムは3枚目ですが、1番楽しめたソロアルバムです。

どの曲もボーカルに遠慮することなく弾きまくっていますが、ゲストボーカルも全員が遠慮が一切ないのが曲の力を高めていると感じました。

ごちゃまぜではなく芯が通ったアルバムで、一気に聞き終わりますよ。多分偶然だと思いますが、11曲入で1時間1分の収録時間というのも、面白いですね。

一般的なギタリストのソロバムのイメージとは、異なるアルバムです。

 

SYUの著書の「超絶ギタリストになるための思考と練習法」はたまに読み返しますが、SYUは練習の鬼なんですよね。これはギターがうまくなるわと…。

自分もギタリストとして見習うことが多い、ギタリストの1人でもあります。

次はGALNERYUSの活動になると思いますが、これからどんな活動をしてくれるのかより楽しみになった、3枚目のソロアルバムです。

 

以上、『SYU:VORVADOS ~ギタリストからの歌を生かした曲の提示~』という記録でした。

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