System of a Down:System of a Down ~狂気の音が生まれた~

System of a Down:System of a Down洋楽レビュー
洋楽レビュー

System of a Down (システム・オブ・ア・ダウン) 1枚目のアルバム「System of a Down」。

1998年にリリースされた、セルフタイトル。バンドの名が一般的に知れ渡るのは次作「Toxicity」になりますが、始まりの1枚目も聞き逃がせません。

ハードな音でありながら、他のバンドとは異なる独自性。メンバーのビジュアルも含めて、今にあらためて聞いても衝撃の残る音。

これぞ正にセルフタイトル! というような内容のデビュー・アルバムです。

System of a Down 収録曲概要

「System of a Down」収録曲は以下の通り。

  1. Suite-Pee
  2. Know
  3. Sugar
  4. Suggestions
  5. Spiders
  6. DDevil
  7. Soil
  8. War?
  9. Mind
  10. Peephole
  11. CUBErt
  12. Darts
  13. P.L.U.C.K.

活動を通してシンプルな曲名を選択するシステム・オブ・ア・ダウン。余計なことを追加しないことが美学なのでしょう。同時にめちゃくちゃロック!

また、バンドが繰り出す音はひとクセあるもの。それなのにそれが嫌とは思わず、引き込まれるきっかけになるのですから、このバンドは面白い!

ハードで狂気に満ちた音は、一度気になってしまったら、耳から離れませんよ。

Suite-Pee

ハーモニクスのイントロで特にギタリストならば気にならずにはいられない「Suite-Pee」。(1曲目)

その音もですが、タイトルも挑戦的で、日本語にするなら「Suite-Pee = 小便組曲」。2分31秒と短いながら展開が多いのも、まさに組曲。

Die her philosophy, die

「彼女の哲学は死ぬ」。イエス呼ばれていた彼女が亡くなることで、その全てが消えてしまうからこその嘆き。男性ではなく、女性であるのもポイント!

イエスでもあり、マリアでもあるからこそ、いない世界なんてク◯というところを、あえて皮肉って小便としているのかもですね。

このアルバムだけでなく、バンドの始まりとして衝撃を与えるのに十分過ぎる曲です。

Sugar

全く甘くない「Sugar」。(3曲目)

頭を働かせるにはブドウ糖がいりますが、「Sugar」とは全く足りないということを言っているのかも…。全く甘さはなく、狂気に満ちた歌。

In the end, it all goes away

「結局は全て消えちまう」。甘い一時も信じる人もいつかはいなくなっていまう。俺ができることはないじゃねいか! と気付いたからこそ狂気でしょうか。

シュガーとタイトルにつくのは多いですが、恋愛などの甘さではなく、狂気で満ち溢れる曲。他のバンドではきっと聞けないことでしょう。

Spiders

Apple Music Movie IconSpiders
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アルバムの中でも特に不思議さが漂う「Spiders」。(5曲目)

他の曲では明確ともいえる思いがある中、聞く人によって解釈が変わってくるであろう曲。ある意味で異質であるからこそ、聞くほどに興味深く感じます。

Through my head
Before you know, awake

「私の頭を通し、あなたが知る前に目覚める」。自分の意思で行動しているつもりでも、操られているという感じでしょうか。面白い世界観があります。

また、全く曲とは関係ないですが、MVの女優さんがめっちゃ美人です。

DDevil

Dが一文字追加された独特なタイトル「DDevil」。(6曲目)

悪であることを素敵と表現。合う意味でアルバムの中で一番狂気的な曲。

The devil is so lovely

「悪魔は素敵」。完全に狂ってしまった人。サージ・タンキアンの特徴のある歌声でなければ、表現が難しい曲ではないでしょうか。

ダークサイドに落ちていく様は、聞いていて怖さを感じさせます。

War?

Apple Music Movie IconWar?
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戦争することを問う「War?」。(8曲目)

周りにいる人たちではなく、命令され実行する兵隊。これは本当に行うべきことなのかという思いが、怒りだけでなく寂しさを誘います。

Now, we will fight the heathens, we will fight the heathens

「今、我々は異教徒ち戦う。異教徒と戦う」。何度も繰り返すことで、自分が戦争をする意味があるんだと言い聞かせているかのよう。

疑問に思ってしまったらできないからこその、おまじないなのかも。自らで正しいことだと洗脳するかの思いは、痛さを感じずにはいれれません。

Darts

「DDevil」の続きにも聞こえる「Darts」。(11曲目)

対になると考えた方が面白いですし、イカれた感じが倍増します。

Art thou, not human man

「あなたは人間ではない」。「DDevil」はまだ思想でしたが、行動に移す場面。人じゃなきから、ダーツの的にしていいんだよね? と言っているかのよう。

一方が悪魔を崇拝するからこそ攻撃をし、受けた方は怒りとなる。悪意が増大し狂気になっていく状況は、興味深いけれどやっぱり怖さがあります

曲の中で表現される静と動が、狂気的。カッコいいですけどね。

あとがき

激しさとクセの強い音。最初聞いた時はなんだこりゃ? と思ってしまうのに、次第にハマってしまう面白い音。これを1枚目でするから、すごいです。

正直に言えば1枚目だからこそ、楽曲のクオリティに差が大きくあるのも事実。それでもマイナス面を吹き飛ばしてしまう魅力がある、内容のアルバム。

オリジナリティとはなんぞやというと教えてくれます。久しぶりに全体を通して聞いたのですが、やっぱり面白い! 一度踏み込まれたらクセになりますよ。

 

以上、『System of a Down:System of a Down ~狂気の音が生まれた~』でした。


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JOE (ジョウ)

Guitar、F1を筆頭にモータースポーツ全般、野球(巨人)が好きな、ジャンルを問わない音楽マニア。日々記事更新中で、SNSは基本オマケ。 もっとプロフィール & あぶまいについて

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