首振りDolls 3枚目のアルバムアリス」。
バンド名も首振りDollsと面白い名前ですが、ドラムボーカルをフロントにしたスリーピースロックンロールバンドというのも面白いバンドです。
ドラムボーカルというとものすごく昔はCCB、今は変わってしまいましたが最近だとGacharic Spinぐらいしか思い浮かばないかも…。
Gacharic Spinとは最近対バンもしていますが、興味深い組み合わせでした。
海外でも歌のうまいドラマーは多いですが、曲単位でなく完全にドラムボーカルがフロントというのはあまり思い浮かばないので、やっぱり珍しいですよね。
バンドの名前、形態も面白い首振りDollsなのですが、楽曲を聞いてみるとさらに面白いロックンロールバンドになっていますよ。
アリス 収録曲概要
「アリス」の収録曲は以下の通りです。
- 唐紅
- カラリカラマワリ
- PSYCHO CLUB
- 黒い太陽
- 産声
- ティーネイジ~new dolls ver~
- lazy
- ホール
- BROWN SUGAR
- 地獄に堕ちた野郎ども
- INU
- シャボン玉
- 星くずのメロディ
- ティーンネイジャーアンドロックンロール
14曲収録で49分のコンパクト。MVはありますがシングルリリースは無しでアルバムをリリースするのは、正にロックンロールという感じがします。
首振りDollsというバンド名。ドラムボーカルがフロント。メンバーもメイクをして異端児のように見えますが、曲には飾りをしていないロックンロールです。
奇を狙っていないシンプルさは、聞いていて面白いな〜と同時に、ハマる人は思いっきりハマってしまう感じになっていますよ。
ミュージシャンに評判がいいのが、アルバムを聞いていると分かる気がします。
PSYCHO CLUB
ワウペダル全開なギターが特徴的な「PSYCHO CLUB」。(3曲目)
何回も聞いていると、怪しい世界に入り込んでしまうような感じがする曲です。ゲゲゲの鬼太郎。いや、墓場鬼太郎のテーマ曲にはまりそうな感じがしました。
ぶちまけてよ、足りないという言葉が何回も出てきますが、不満を言っているのはなく、その状態を楽しんでいるように聞こえるのがホラーですね。
さらっとも聞けますが、首振りDollsから出ている独特の世界観に、一歩足を踏み入れてしまうきっかけの曲になる方もいるんじゃないでしょうか?
黒い太陽
MVも制作されたアルバムのタイトルトラック「黒い太陽」。(4曲目)
音使いと歌詞の言葉使いが、アルバムの中でも特に面白い曲です。アルバムのタイトルトラックになるのも、納得な曲です。
この世界に不満があるけれど、その理由は黒い太陽のせいなんだ。でも、どうすればいいんだという歌詞は、考えさせられるものがあります。
首振りDollsは全体的にギターの歪が思いのほかに少ないんですが、ロックンロールは歪ませればいいわけではないんだと教えてくれるような曲です。
荒々しく男らしいクリーントーンのロックンロールは、なかなかマネができない領域かも…。聞いていると、指使いまで伝わってくるような曲です。
産声
ミディアムテンポでアルバムの中でも印象的な「産声」。(5曲目)
クレジットを見ると、サポートメンバーが書いた曲でびっくりしました。正式なバンドメンバーでなくても、よければ取り上げるのは懐が広いバンドだなと。
成長をして行く過程が歌詞になっているのですが、実際はまだ生まれたいなかったこそ最後に産声を上げる。すごく面白い内容の歌詞ですね。
ミディアムテンポの曲はアルバムの中にも入っていますが、この曲が1番印象が残る曲になっています。アルバムで1曲を選ぶなら、自分はこの曲です。
ティーネイジ~new dolls ver~
1st、2ndDVDには入っている曲で、Newバージョンの「ティーネイジ~new dolls ver~」。(6曲目)
1曲の歌というよりもSEに近いこの曲で。歌詞も「ティーネイジ ロックンロール」としか言っていないのですが、よくわからないけれどなんかカッコいい!
ロックンロールのカッコよさに意味は要らなんだよ! という感じの曲です。
4曲目の「黒い太陽」から、6曲目の「ティーネイジ~new dolls ver~」は、アルバムの中でも特に聞いていてカッコいいなと感じたパートになっていました。
あとがき
2枚目のアルバム「真夜中の徘徊者~ミッドナイトランブラー」を先に聞いていましたが、3枚目のアルバム「アリス」も面白いアルバムです。
それにしても首ふりDollsという名前は首ふり人形のバブルヘッドからだと思いますが、ロックンロールにぴったりな名前ですよね。
人形をDollsとしているのも、ロックンロール感が増しています。
YouTubeでライブ映像はアップされていますが、アルバムを聞いているとライブを見たいと思うバンドです。映像と実際は違う感覚で見れそうな気がします。
上モノが気軽に足せる現状だからこゴージャスになっている曲がバンドでも多いからこそ、飾りっ気のないシンプルなロックンロールは新鮮でした。
シンプルといっても、バンドならではのクセがあるので、他のロックンロールバンドとは違った感じに聞こえること間違いなしですよ。
特にバンドをやっている、楽器を弾く人はシンプルな中でも個性は出せるんだという大きな参考になるのではないでしょうか?
首ふりDollsはバンド名からその見た目、音楽も面白く、興味深いバンドです。
以上、『首振りDolls:アリス ~音に飾りのないロックンロールの未来~』でした。
首振りDolls 関連記事
2019/4/25 release 2nd Album
首振りDolls:真夜中の徘徊者~ミッドナイトランブラー ~眠れない夜に~
2019/5/22 release 3rd Album
首振りDolls:アリス ~音に飾りのないロックンロールの未来~ ←今ココ
JOE (ジョウ)
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