渋谷すばる (しぶたに すばる) 配信シングル「人」。
1枚目のアルバム「二歳」から約9カ月。初の配信シングルは、タイトルから歌詞まで、今の時代において非常にシンプルな曲。
言葉は極限まで少なく、インストゥルメンタルが中心であることにも意味を感じる、思いが込められた歌です。
人 概要
「人」は自身のYouTube公式チャンネル「あなぐらTV」での楽曲制作企画を通じて、制作された曲。あなぐらTVの趣旨は以下の通り。
- こんな時期だから出来ること
- 楽曲が1曲できるまでをお届け!!
普段は楽曲の制作段階を見たり聞いたりする機会はあまりありませんから、興味深い企画。何本か見ましたが、かなり初期段階の物もあって面白いです。
その中で「今世界中で色々な人が色々な大変な思いをしている中、当たり前の日常に感謝しよう」の思いが込められた「人」。
当初はリリース予定はなかったそうですが、「今たくさんの人に届けたい」の気持ちからレコーディングされ、配信が開始されました。
人
少ない言葉だからこその思いを感じる「人」。
難しい言葉を一切使わずに、誰にでも伝わるメッセージ。当たり前のことだと思っていたことが違ったと気付く今の期間だからこそ、意味が強くなります。
復唱はx3というパターンが歌では多いのですが、x4にしているのが興味深いところ。意図していることがあると思うので、気になりますね。
ありがとう ごめんなさい
人と交わり合うからこそ、大切な言葉。思いの他に言えない人が多いからこそ、しっかりと伝えないとだめだよなと、あらためて感じました。
日常で誰に対してでも生じる思いですし、当たり前のように言える言葉であってほしいですね。
曲として4分20秒は決して長くないですが、歌詞が短いからこそインストゥルメンタルが大半。言葉はないですが、歌っているように聞こえるのも特徴です。
演奏自体はシンプルであるからこそ、あまり感じたことのない感覚でした。
渋谷すばるというとわりとクセの強い歌い方をする人ですが、抑えられているのも特徴な曲。とはいえ、個をなくしているわけではないのも興味深い。
聞くたびにいろいろ発見がありますし、繰り返して楽しめそうな歌です。
あとがき
「人」いうタイトル、ソロの活動のイメージで聞くと、多くの人が聞いた印象が異なったのではないでしょうか。濃さではなく、優しい歌。
ジャケットもアルバムとは大きく異なりますし、思っている以上に懐の大きい音楽をソロで期待できると感じた曲でした。次が楽しみですね。
「人」は味わい深い曲。1、2度とはいわず、繰り返して聞いてみることをオススメします。
以上、『渋谷すばる:人 ~当たり前のことが自然にできますように~』でした。
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