Steel Panther (スティール・パンサー) 4枚目のアルバム「Lower the Bar」。
2017年にリリースで、邦題は「鋼鉄酒場!」。恒例としてSteel Pantherのアルバムは「鋼鉄」が付くというの、とてもダサいですね。
連発しているので、逆にクセになってしまう感じになっていますが、現在までの鋼鉄シリーズは以下の様になっています。
邦題はダサいのですが、今回のアルバムを含めてどれもカッコいい! 良質なハードロックアルバムを求めるのであれば、聞かない理由はありません。
Lower the Bar 収録曲概要
「Lower the Bar」収録曲は以下の通り。
- Goin’ in the Backdoor
- Anything Goes
- Poontang Boomerang
- That’s When You Came In
- Wrong Side of the Tracks (Out in Beverly Hills)
- Now the Fun Starts
- Pussy Ain’t Free
- Wasted Too Much Time
- I Got What You Want
- Walk of Shame
- She’s Tight
- Red headed Step Child
- Momentary Epiphany
- Gloryhole (Live From Wacken 2016)
4枚目ということで大人になったのか、攻めすぎたタイトルがなくっているのが印象的。あくまでもSteel Pantherとしてはですが…。
日本版は2枚目がジャケットを含めて攻めすぎで未配信。3枚目は内容が攻めすぎで、YouTubeの曲もログイン、認証がないと見れませんでした。
らしいといえばそれまでですけれど、聞いてもらうチャンスが減るのは意図していないところでしょうから、今回の改善(変更? )の意味が分かります。
Steel Pantherとしての攻め方が変わってきたのが、少し分かるアルバムです。
Anything Goes
曲は伝統的なロックンロール「Anything Goes」。(2曲目)
Steel Pantherの得意な曲調は普通に聞いているにはカッコいいのですけれど、一度歌詞に目を向けてしまうと、「なんじゃこりゃ?」 となる曲。
「Anything Goes = 何でもあり」ですが、正にタイトルその通りという感じのSteel Pantherらしい、下品で極まりない歌詞になっています。
この歌詞をカッコいいロックンロールにしてしまうのはスゴイ! 英語が聞いて分かる女の子とのデートのドライブでは、絶対に聞いてはダメな曲です。
That’s When You Came In
アコースティックから始まる、ロックバラード「That’s When You Came In」。(4曲目)
自分はこんなドジでさえないやつだけど、君を待っていたという、Steel Panther流のラブソング。聞いていると、ドキッとしてしまうものがあります。
歌詞を深読みすると「ん?」という部分はあるのですが、素直に受け止めて聞いておいた方がよりカッコいい曲として聞くことができますよ。
こういう曲ができてしまうのは、ギャップであり、魅力的に聞こえます。さらっとSteel Pantherは当たり前のようにできてしまうんです。
Wrong Side of the Tracks (Out in Beverly Hills)
![]() | 「Wrong Side of the Tracks (Out in Beverly Hills)」 フルMVをApple Musicで観る |
カッコつけるのは何かを失うこと「Wrong Side of the Tracks (Out in Beverly Hills)」。(5曲目)
お金を持っているように見えたり、カッコよく見える人も何かを我慢しているからこそ、維持ができているだという歌。興味深いテーマ。
それでも俺は我慢しっぱなしにはしないからというのが、面白い!
It’s the only way I live
「それが俺の生きる唯一の方法」。それでも好きなことは変えられないから、隠れてでもやり続ける。それが人間の本能であり、変わらないからの思い。
ことわざでいうところの「三つ子の魂百まで」を、聞いていて思い出しました。
それにしてもチープないかにもアメリカなMVは、ちょっと面白いです。
I Got What You Want
ミディアムテンポだからこそカッコいい「I Got What You Want」。(9曲目)
あなたが欲しいものを手に入れたと歌った曲。なんていうことを歌っているんだという部分もありますが、愛するがゆえの照れのような気がします。
80年代ロックを現代の風にアレンジ。演奏を聞いていてカッコいいと思える曲。聞きながら歌詞が耳に入ってくると、笑う部分もありますが…。
デフ・レパードとか好きな人は、特に好きだと思います。
She’s Tight
![]() | 「She’s Tight」 フルMVをApple Musicで観る |
Steel Panther節が満載のロック「She’s Tight」。(11曲目)
演奏がとても楽しく、アルバムの中でも特にコピーしたくなる曲。
歌詞に目を向けると、すごいタイトルにしたなという…。タイトルだけでは理解できなくても、歌詞を見ると何を言ってるんだ! と感じてしまう曲。
ライブになると「She’s Tight」とオーディエンスを含めてコーラスになるんでしょうけれど、Steel Pantherのライブならではの光景が目に浮かびます。
「Anything Goes」もですが、この曲も英語が聞いて分かる女の子とのドライブ中には絶対に聞いてはダメな曲。特に付き合い始めは厳禁ですよ。
逆に付き合い始めなのに聞いて笑ってくれたら、これ以上はない脈アリです。
Momentary Epiphany
Steel Pantherの魅力である美しいバラード「Momentary Epiphany」。(13曲目)
ピアノがメインのバラードは、実力がなければ成り立ちません。突然のひらめきを歌った曲は、歌詞が珍しく真面目。ひねくりもありません。
この曲だけを聞いたら、Steel Pantherだと思わないかもしれませんね。能ある鷹は爪を隠すということわざがありますが、聞くと思い出します。
一見ふざけているように見えても歌詞にもあるように、高みを目指して人一倍の努力をしているバンドですよ。そんなそぶりは見せませんが…。
あとがき
過去の3枚と比べるとハードロック、ヘビーメタルというよりも、ロックンロール色が強くなっているアルバム。曲の変化が面白く感じました。
「Lower the Bar」とアルバム・タイトルが付いているように、ロックバーがかかっていていい感じの内容になっています。
曲調からおとなしくなったように聞こえるかもしれませんが、よく聞いてみると全然なっていない、新たな一面だと分かるのではないでしょうか?
ロックンロールなSteel Pantherも違った良さがあるので、聞き逃せません。
今月末には5枚目のNewアルバム「Heavy Metal Rules」がリリースが決定。また、ヘビーメタルに回帰するということですね。
先行配信されている曲もカッコいいので、また熱いアルバムが聞けますよ!
以上、『Steel Panther:Lower the Bar ~子供は禁制の大人のロックンロール~』でした。
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JOE (ジョウ)
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