Steel Panther (スティール・パンサー) 5枚目のアルバム「Heavy Metal Rules」。
前作「Lower the Bar」から約2年半。本来はもっと早く発売される予定だったけれど、遅くなったのはデータを消失したのが理由だとか…。
レコーディングデータのバックアップを取ってないわけがないだろう! という気もしますが、Steel Pantherならネタ的にあるかもと思わせてもくれます。
予定よりも遅くはなりましたが、興味深いアルバムを作ってきてくれました。
Heavy Metal Rules 収録曲概要
「Heavy Metal Rules」収録曲は以下の通り。
- Zebraman
- All I Wanna Do is F**k (Myself Tonight)
- Let’s Get High Tonight
- Always Gonna Be a Ho
- I’m Not Your Bitch
- F**k Everybody
- Heavy Metal Rules
- Sneaky Little Bitch
- Gods of Pussy
- I Ain’t Buying What You’re Selling
1曲目の「Zebraman」は内容は過激ですが語りなので、実際の曲としては9曲で36分とコンパクト。今までの中でも断トツの短さですね。
ヘビーメタルは長い収録時間の場合が多いですが、このコンパクトさもアルバム・タイトルにかけているのかもしれません。
俺たちの作るヘビーメタルのルールは、こうなんだぜ! という感じで…。
それにしても曲名からも伝わってくる下品さは、Steel Pantherならでは。バンドのファンが期待している通りなのですが、裏切らないのはさすがですよ。
All I Wanna Do is F**k (Myself Tonight)
![]() | 「All I Wanna Do is Fuck (Myself Tonight) 」 フルMVをApple Musicで観る |
アルバム リードトラック「All I Wanna Do is F**k (Myself Tonight)」。(2曲目)
Steel Panther節がこれでもかと、現れている曲。タイトルもですが、この内容の歌詞は、このバンドでなければ歌えません。まさに唯一無二。
曲中のかけ声はライブになったらみんなが言わずにはいられないでしょうけれど、とんでもないライブの一体感になるのは間違いありません。
タイトルの後ろ「Myself Tonight」が、さらに面白いものにしています。歌詞はぶっ飛んでいますが、カッコいいからこそリードトラックになるのも納得です。
Let’s Get High Tonight
今夜はハイになっちまおうぜ! と歌った 「Let’s Get High Tonight」。(3曲目)
歌詞のテーマも面白いですが、聞いていて楽しくなってしまう曲。
Don’t worry ‘bout your parents
Cuz they ain’t here tonight
「心配するなよ。彼らは今夜ここにはいない」。彼らとは警官のこと。決して捕まることはないからハイになれ! とは、このバンドならでは。
ハイになるのは何をするかといえば、夜明けまでみんなで○ッ○。いわゆる乱○パーティー。とんでもないことを歌っているのに、カッコいいのが不思議!
Always Gonna Be a Ho
![]() | 「Always Gonna Be a Ho」 フルMVをApple Musicで観る |
バンドには珍しいミディアムテンポ「Always Gonna Be a Ho」。(4曲目)
迷うことなく、いつもの自分になってしまえばいいじゃないという曲。いつもが少し特殊で日本人には少しわかりずらい部分もありますが、面白いです。
メロディーもそのままで歌詞さえ変えれば感動的になりそうな気もしますけれど、このハチャメチャな歌詞だからこそ耳に止まるのでしょうね。
実力が本当にあるバンドの本気のふざけだからこそ、できる曲。短くコンパクトなギター・ソロはこれしかない! というような感じで、コピーしたくなります。
F**k Everybody
タイトルはとんでもないですが、楽しいロック「F**k Everybody」。(6曲目)
誰かに本当に怒っているのではなく、ついていない自分を楽しんでいるような曲。Steel Pantherでなければ、完全に怒られてしまうでしょうね。
言葉通りの本気ではなく楽しさがあるのは、MVを見るとよく分かるようになっています。他のバンドでは成立しないであろう、独自な表現です。
最初は歌詞がぶっ飛んでいるなと思っていました。聞いていくうちに「くだらないことで怒らず楽しもうぜ! 」とバンドからのメッセージの気がしています。
歌詞をそのままに本気で受け取る人は、少し心の余裕が必要かもしれません。
Heavy Metal Rules
アルバムタイトル曲「Heavy Metal Rules」。(7曲目)
ためて重さを感じさせる、今までのSteel Pantherにはなかった曲。冒頭は真面目な歌詞なのですが、途中からはやっぱりあれ? っとなります。
毎度のことですけれど、怒られないのかな? と心配になってしまう歌詞。普通に聞いているぶんには、重いロックにしか聞こえなんですけどね。
攻撃したいとか、けなしているのではなく、遊びがあるからこそヘビーメタルなんだと言いたいのかもしれません。聞いていて面白いし、きっとそうですよ。
I Ain’t Buying What You’re Selling
アコースティックバラード「I Ain’t Buying What You’re Selling」。(10曲目)
Steel Pantherは直接的な表現が多いですが、珍しく「歌詞を見てどういう意味なんだろう? 」と考えてしまう曲。
いろいろな意味に取れるので、聞いた人によって感じ方が変わりそうです。シンプルであってもちゃんと聞かせられるのは、実力あってですよね。
歌詞の内容もですが、アンサーソングとして続く曲が今後聞けるかもしれません。アルバムのラストですし、次の音源には注目するべきなのかも…。
あとがき
Steel Pantherはいつになっても面白い! と見せつけたようなアルバム。
1つ残念なのは配信は海外と同時ですが、日本のレコード会社からのリリースが同じではないこと。現時点では、恒例の邦題「鋼鉄○○」が付いていません。
邦盤としてもリリースされるのであれば「鋼鉄○○」が付くのは間違いないと思いますが、どうなるのでしょうか? 思いっきりダサいのを希望します、
このアルバムを聞いて思うのは、少しだけ…。いや、かなり下品な部分はありますが、だからこそのSteel Panther。
結成から変わらずバンド独自の芯の通ったサウンドを出し続けているので、来日公演が見たいですね。
今回もシャレや冗談の聞かない英語が聞いて理解できる女性とは一緒に聞いてはいけないアルバム。好きな女性と聞く場合は注意してくださいね。
以上、『Steel Panther:Heavy Metal Rules ~俺たちがメタルのルールになる~』でした。
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JOE (ジョウ)
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