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St. Aurora:They All Remember ~そう言われる存在になるために~

St. Aurora:They All Remember洋楽レビュー
洋楽レビュー

St. Aurora (セイント・オーロラ) 1枚目のEP「They All Remember」。

2021年「Falling (Just Another Way to Fly)」でデビューした彼らの、本格的な始まりとなる1枚。生きのよさだけでなく、バリエーションが広がりました。

ビジュアルも悪くないですし、タイミング次第で面白くなりそうなバンドです。

They All Remember 収録曲概要

「They All Remember」収録曲は以下の通り。

  1. Falling (Just Another Way to Fly)
  2. Rejects of Society
  3. They All Remember
  4. Agree to Disagree
  5. Is It My Time?

「Falling (Just Another Way to Fly)」は同郷のHIMを感じさせるようなサウンドでしたが、その他の曲は雰囲気は残してもバリエーションがあるサウンド。

既にHIMは解散していますから、空いた場所を目指すこともできたはず。それでもあえてそういう選択をしないのが、ロックバンドであるということでしょう。

また、一聴は粗々しいサウンドのようで、要点はしっかり抑えているのもポイント! 表現ができる幅も広いのが分かりますし、聞いていて面白く感じます。

インタビュー動画を見ても、キャラが立っているのも興味深いところです。

Rejects of Society

俺たちの意思「Rejects of Society」。(2曲目)

強がりと寂しさが同居する思い。「Rejects of Society = 社会の拒絶」は自らの選択であっても、本当にしたいことなのか? の迷いも感じさせます。

Don’t want no sympathy cause we have got it all

「俺たちは全てを手に入れているから同情はいらない」。いらないといういのは、時として本心では欲しているからこその言葉。

優しくされた! と、思うからこその思いでありそうです。

We’ve walked in the shadows all our lives
We are the ones who crawl the nights

「俺たちは影の中をずっと歩いてきた。夜を這うのは俺たちだ」。影も夜も暗いという意味では変わらない。それでも夜は輝く時もあるということでしょうか。

完全には変われなくても、変化をしたいという願望を感じさせます。

They All Remember

ずっと忘れることなく「They All Remember」。(3曲目)

時が立つとともに、忘れ去られていく。それが誰であっても…。永遠には生きれないからこそ当たり前のことですが、改めて考えると切ない現実。

EPのタイトル曲というのにも、興味を引かれます。数多く存在するバンド。St. Auroraとして、忘れられることなく名を残すという、意思表示なのかもです。

Oh, the once so dear, a face in the crowd

「かつての愛しい人、群衆の顔」。例え栄光があっても、過去の人になっていく。時が経てば、歴史上の人物でも曖昧になるように薄い存在に。

その情景を想像してみると、とても寂しく感じてしまいます。

Who are you? (Who are you?)

「あなたは誰?」。誰もが覚えていない…。寂しいですね。それでも、その切なさが聞いていてグサグサと突き刺さってきます。

込められた思いもあるでしょうけれど、聞いた耳にしっかりと残るから曲。始まりのEPのタイトル曲になるというのも、素直に納得です。

Agree to Disagree

それでいいんだ「Agree to Disagree」。(4曲目)

EPの中でも毛色の異なる曲。荒々しさのあるロックンロールは、面白みがあります。表現するテーマとしても、ピッタリだと感じてしまいます。

うまく行くこともあるけれど、人の意見なんて不一致なんてザラですから…。

No we can’t keep on lying

「嘘はつき続けられない」。利益うんちゃらではなく、自分の思いに対してなのでしょう、わがままではなく、きっと素直になるというこかなと

Agree to disagree

「同意しないことを認めるよ」。俺もあなたも考えが違うなんて、当たり前。最後の笑い声は、そっちのが面白くない? と言っているかのようです。

意見が一致しないといらっとする時もありますが、そういう目線もあるよね! と認めてしまったほうが、毎日が楽しくなるのではないでしょうか?

無理矢理感のない、ポジティブさが聞ける曲です。

Is It My Time?

分からないからこそ変えていく「Is It My Time?」。(5曲目)

6分17秒とEPの中で断トツに長い曲。前半と後半との違い、展開の多さも、分からないからこそやりたいことがあるという、テーマを表現しているのかも。

構成が面白いからこそ、曲の長さをあまり感じさせないのも興味深い所です。

Still got so many things I wanna do

「まだまだたくさんやりたいことがあるんだ」。だからこそ、「Is It My Time? = それは俺の順番?」なんて考えている暇はないのかも。

待つのではななく、もぎ取ってやるという感じなのでしょう。

And I wanna do it all with you

「俺はあんたと一緒に全てをやりたいんだ」。この思いはバンドメンバーにもであり、これから出会うファンに対してでの言葉でもありそうです。

このEPを聞いていて感じるのは、5曲のテーマはそれぞれ異なるもの。それでも少しずつ重なる、共通する部分があるのは、意図を感じさせます。

単に曲をまとめたではない内容は、戦略面としてなかなかのやり手なのかも…。

あとがき

St. AuroraはSanta Cruzに参加していた、Ero Lambergが中心となって結成。とはいえ在籍期間も短いですし、今後は元での呼ばれ方はしなさそうです。

まだ始まったばかりバンドですが、きっと継続していくでしょうし。表現しているサウンドが面白いからこそ、そう思わずにはいられません。

その前に本人も、バンドメンバーも元とか関係ないと思っていそうですが…。

ライブも思うようにできない今年デビューということで、注目度としてはまだ小さいSt. Aurora。ですが、音を聞けば面白いことをしていると思うはず。

よく1枚目は名刺代わりなんて言われますが、正にその形の内容。ロックの先物買いをしたい方は、聞いておいた方がいいのではないでしょうか?

 

以上、『St. Aurora:They All Remember ~そう言われる存在になるために~』でした。


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JOE (ジョウ)

Guitar、F1を筆頭にモータースポーツ全般、野球(巨人)が好きな、ジャンルを問わない音楽マニア。日々記事更新中で、SNSは基本オマケ。 もっとプロフィール & あぶまいについて

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