Sons Of Apollo:Psychotic Symphony ~自分を見失わないための交響曲~

Sons Of Apollo:Psychotic Symphony洋楽レビュー
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Sons Of Apollo (サンズ・オブ・アポロ) 1枚目のアルバム「Psychotic Symphony」。

Dream Theaterのマイク・ポートノイ、デレク・シェリニアン。MR. BIGのビリー・シーンの3人の活動が発展した、プログレッシブメタルバンドです。

ギターは元Guns N’ Roses、Art of Anarchyのローン・サール。ボーカルはジェフ・スコット・ソートと、名実ともにスーパーバンドでもあります。

実力があるからこその、印象がかなり強いアルバムを作り出してくれました。

Psychotic Symphony 収録曲概要

「Psychotic Symphony」収録曲は以下の通り。

  1. God of the Sun
  2. Coming Home
  3. Signs of the Time
  4. Labyrinth
  5. Alive
  6. Lost in Oblivion
  7. Figaro’s Whore
  8. Divine Addiction
  9. Opus Maximus

9曲と曲は多くないのですが、10分強の曲が2曲あるので58分と、フルボリュームになっています。全てが長尺ではなく、短い曲もあるのが特徴。

プログレッシブ・メタルだからと無理に曲を長くしないのは、新しいバンドであると同時に、見せ方を知っている歴戦のメンバーだからこそと言えます。

マニアックな面はありますが、複雑にはなり過ぎていません。ボーカルにくせはありますが、ハマればプログレッシブ・メタル初心者にもオススメです。

対象が古すぎますが、イングヴェイのボーカルの時とは大きく変わりました。

God of the Sun

オープニング曲「God of the Sun」。(1曲目)

11分12秒の曲を1曲目に持ってくるというのはある意味勝負ですが、長さをあまり感じません。曲として必要な長さだからこそ、この時間になった感じ。

展開も多いのですが、覚えやすい展開であるのも長さを感じさせない理由かもしれません。歌詞も他にはない興味深いものであるのも、面白い曲。

「私は太陽の神だから」なんて、あまり見ない歌詞ですよね。ただし、本当に神であるのではなく、なりたいという思いの曲のようにも聞こえました。

聞く人によっていろいろな解釈ができる歌詞も含めて、興味深い曲です。

Coming Home

アルバムのリード曲「Coming Home」。(2曲目)

アルバムリリース前にMVがよく流れていたので、見かけたという人も多い思います。曲もですが、MVで見るとメンバーのメンツが濃いですね。

バチバチではなく、メンバーを尊重しているのが伺えるので、バンドの関係がいい状態なのが分かるMV。コーラスを含めてカッコいいですよ。

プログレ要素は少ないので、聞きやすい曲。帰るべき場所があるというのは、他のプロジェクトもしているメンバー自身のこと歌っているのかも…。

Sons Of Apolloがそれぞれのメンバーの帰るべき場所であるというのは、これからの活動で分かってくるでしょうね。歌詞の内容を含め、面白い曲です。

Alive

アルバムリリース後に、EPでもリリースされた「Alive」。(5曲目)

生きるというテーマもですが、ブルージーな曲であるなど、アルバムの中でも少し異なる位置にある曲。だからこそ、聞いていて印象に残る曲ですね。

複雑な演奏が多いアルバムの中で1番シンプルであるのは、生きるというテーマであること、歌詞を伝えたい思いが強いからの気がしました。

派手さはありませんが、聞いていてじわじわと良さが伝わってくる曲です。

Lost in Oblivion

忘れ去られていく様子を歌った「Lost in Oblivion」。(6曲目)

歌入りでここまで楽器が一切遠慮せずに弾きまくる、ドラムを叩きまくる曲は珍しい。曲自体はコンパクトであるのに、音数は相当に多いですよ。

メンバーが全員が実力者であるからこそできることと、バンド内の関係が良好だからこそできる曲に聞こえました。楽器バトルがあるからこそ、面白い曲。

演奏に負けていないジェフ・スコット・ソートのボーカルもさすがですね。

弾きまくるという行為も今は主流ではなくなっているからこそ、歌詞のテーマにあっていますし、あえて思いっきりな演奏になっている気がしました。

アルバム・タイトルの「Psychotic Symphony」はこの曲の歌詞からきているという、アルバムの中でも特に重要な役割のある曲といえます。

Opus Maximus

アルバムのラストであり、インストゥルメンタル「Opus Maximus」。(9曲目)

ラテン語で「最大の課題」を意味する曲。重さと展開が多さは、正にプログレッシブメタルバンドの曲という感じ。最大の課題の悩みが伝わってきます。

ボーカルが含まれていなからからこそですが、Dream Theaterの雰囲気を特に感じさせてくれる曲。ギターもベースも異なるので、違いはありますが…。

ビリー・シーンのMR. BIGでのイメージとは異なるベースは、聞き所の1つです。

あとがき

プログレッシブメタルバンドであること、元が2人いることでDream Theaterっぽさはあります。バンドから離れても、原点の音楽なんでしょうね。

とはいえアルバム全体で世界観を出すDream Theater。現状は1曲の中で世界を作るSons Of Apolloと、違いが出ているのも聞いていて興味深いです。

良くも悪くも振り幅が狭いジェフ・スコット・ソートが化けるかどうかで、Sons Of Apolloの存在が大きくなるのか決まりそうな気がしますよ。

経歴の割に過小評価されているボーカルだと思いますので、期待したいですね。

来年早々2枚目のアルバム「MMXX」がリリースされますが、どんな世界観を聞かせてくれるか楽しみです。また面白いバンドが1つ生まれました。

 

以上、『Sons Of Apollo:Psychotic Symphony ~自分を見失わないための交響曲~』でした。


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JOE (ジョウ)

Guitar、F1を筆頭にモータースポーツ全般、野球(巨人)が好きな、ジャンルを問わない音楽マニア。日々記事更新中で、SNSは基本オマケ。 もっとプロフィール & あぶまいについて

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