Sonata Arctica (ソナタ・アークティカ) 10枚目のアルバムである「Talviyö 」。
日本人には少し読みづらいアルバム・タイトルになっていますが、「Talviyö = タルヴィユエ = 冬の夜」という意味のフィンランド語です。
ちょいちょいアルバムタイトルに母国のフィンランド語にするこのバンドですけれど、今回のはちょっと読みづらいですすね。英語圏の人も読みづらそう…。
アルバム・タイトルは読みづらいですが、アルバム内容は複雑ではないので、全く心配せずに聞いて楽しめるアルバムになっています。
Talviyö 収録曲概要
「Talviyö [Japan Edition]」の収録曲は以下の通りです。
- Message From The Sun
- Whirlwind
- Cold
- Storm The Armada
- The Last Of The Lambs
- Who Failed The Most
- You Won’t Fall [Bonus Track]
- Ismo’s Got Good Reactors
- Demon’s Gate
- A Little Less Understanding
- The Raven Still Flies With You
- The Garden
洋盤は日本で発売する際にボーナストラックを入いるのはよくあることですけれど、後付けでなく中間に持ってくるというのは面白い趣向ですよね。
疾走感のある曲が入らなくなったのはこのアルバムでも変わらずですが、曲の選択は少し違った感じがします。深く聞いている人ほど、違いが分かるはず。
8曲目のインスト曲「Ismo’s Got Good Reactors」なんて、同じフィンランドのバンドのKorpiklaani (コルピクラーニ)の曲かと思いましたよ。
アルバムラストのワルツがになっている「The Garden」もですが、バンドが20周年で10枚目というのは、隠されたメッセージがある感じがするアルバムです。
Who Failed The Most
歌詞だけを見るとネガティブな要素しかない「Who Failed The Most」。(6曲目)
深く読み解こうとすると、今が最も失敗した日だからこれ以下の日はもうない、前に進んで行けばいいんだというのは、ポジティブに考え過ぎかも…。
切ない曲はSonata Arcticaらしいですが、歌詞の本来の意味を理解するには、何回もたくさん聞かないと理解は難しい曲かもしれません。
自問自答を繰り返した先に何かが見えてきたら、違って聞こえそうな曲です。
曲には全然関係ないですけれどMVを見ていて、ドラムのトミー・ポルティモがめっちゃ太ったな〜とびっくりしてしまいました。
美形男子なのにもったいな〜と、男目線でも感じてしまいましたよ。
You Won’t Fall
日本語盤のボーナス・トラックである「You Won’t Fall」。(7曲目)
アルバムの途中に入っているボーナス・トラックというのも珍しいですが、なんでこの曲がボーナス・トラックなんだ? というような良曲です。
少し切ない歌詞と間奏でのユニゾンなど聞き所が満載の曲で、このアルバムに欠かせない曲になっている感じがしました。
今はシングルやMVになっている曲を中心に聞く人が多いと思いますが、このアルバムを聞くなら、この曲は聞き逃すのはもったいない曲ですよ。
日本人の好みっぽい曲ということで、ボーナス・トラックになったんですかね? ボーナス・トラックのない地域の人が少しかわいそうな感じがします。
A Little Less Understanding
アルバムの先行でMVが公開されていた「A Little Less Understanding」。(10曲目)
今の混沌(こんとん)とした世の中についての疑問を歌った曲。もっとよくできるんじゃない? というのがポップな曲調だからこそ、重くならずに聞ける曲です。
メッセージ性は強いのに、すっと聞けてしまうのはキャリアがしっかりとあるからこそできる曲ですよね。同じテーマを新人バンドがしたら、暗くなりそう…。
ギターのタッピングはあまり好みではないのですが、この曲のアウトロでの使い方は自然です。必要があるからしている、この曲のタッピング好きです。
あとがき
1999年にリリースされた1枚目のアルバム「Ecliptica」の衝撃は今でも覚えていますが、もう20年も立っているというのはビックリです。
ボーカルとドラムの他は結成からメンバーが入れ替わっているSonata Arcticaですけれど、オリジナル・アルバムが10作というのは順調な活動といえます。
音楽性が少し変わったりというのはありますが、これからもきっとコンスタントに楽しませてくれるバンドになるのではないでしょうか?
欲を言えば、疾走感のあるスピードナンバーを1曲ぐらいアルバムに収録してくれるともっといいのに! なんていうのは、ソナタファンは誰もが思うはず!
アルバムのタイトルでもある「Talviyö = タルヴィユエ = 冬の夜」寒くなってから聞くと、もっと楽しんで聞けるアルバムになりそうです。
以上、『Sonata Arctica:Talviyö ~真価が発揮されるのは冬になってから~』でした。
JOE (ジョウ)
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