Slipknot:We Are Not Your Kind ~奥深くに入り込んでいく痛み~

Slipknot:We Are Not Your Kind洋楽レビュー
洋楽レビュー

Slipknot (スリップノット) 6枚目のアルバム「We Are Not Your Kind」。

前作「.5: The Gray Chapter」から、約5年振りにリリースされたNewアルバムです。メンバーが2作続けて変更があった、アルバムとなりました。

リリース前に小出しでMVが公開されていましたが、MVのイメージでこのアルバムを聞くと、印象が違って聞こえる方が多いのではないでしょうか?

アルバム全体を通して聞くと、暗く重さを強く感じるアルバムになっています。

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We Are Not Your Kind 収録曲概要

「We Are Not Your Kind」の収録曲は以下の通りです。

  1. Insert Coin
  2. Unsainted
  3. Birth of the Cruel
  4. Death Because of Death
  5. Nero Forte
  6. Critical Darling
  7. A Liar’s Funeral
  8. Red Flag
  9. What’s Next
  10. Spiders
  11. Orphan
  12. My Pain
  13. Not Long for This World
  14. Solway Firth

タイトルだけ見ても、暗く重さを感じずにはいらない感じになっています。

曲名だけでなく曲にもこの暗さと重さは現れていて、従来通りの疾走感のある曲もありますが、暗さと重さが目立つ収録内容となっています。

激しさがメインでない分、好みが分かれるでしょうし、数回聞いただけではバンドの意図を理解するのが難しいアルバムとなっています。

だからこそしっかりと聞いた時に、怖さがたっぷりと味わえるアルバムです。

最初MVとして公開されていた「All Out Life」が収録されていないのが意外だったのですが、何回も聞いていると収録しなかった理由が分かる気がしました。

より暗さと重さをアルバムで表すには、ない方が増すように感じるからです。

Unsainted

曲名が印象的な実質のオープニング曲の「Unsainted」。(2曲目)

パーカッションが、従来のイメージ通りのSlipknotを感じさせてくれる曲。最初にこの曲があることで、安心感さえ感じる曲になっています。

歌詞を見るとなぜこの曲名になったのか、より強く理解しやすいです。聖人なんて方はほとんどいないですから、多くの人に向けたメッセージ・ソングですね。

聞いているよりも、歌詞を見るととても深く感じる曲になっています。

Birth of the Cruel

Slipknotにありそうでなかった感じの曲の「Birth of the Cruel」。(3曲目)

ミディアムテンポで重いこの曲は、聞いていて不気味さであふれるような曲です。歌詞を見てみると、とても不気味な歌詞になっています。

何かが生まれる時はおめでたい感じがするものですが、この曲ではめでたいものではなく、残酷だという…。不気味であり、とても重さのある曲です。

MVはさらに不気味さが増しているので、この曲は聞くだけではなく、MVもぜひ見て欲しい曲になっています。

Nero Forte

イタリア語で強い黒を表す「Nero Forte」。(5曲目)

重くて音数の多いSlipknotらしい曲は、ヘッドバンキングが似合います。ギターもシンプルなリフなのですが、耳にとても残るリフです。

A hope like yours won’t help me now
You can do your worst to me

「あなたのような希望を私は今、持てない。あなたは私に最悪のことをできる」。光がないからこそ希望がなく、闇に落ちていくという感じです

その上で「That’s want you do best = それがあなたのベスト」と言ってしまうのですから、通常では考えられない闇に落ちているのが分かります。

「Nero Forte = 強い黒」とは、暗い闇に落ちていく色を表していそうですね。

Spiders

ひたすらに冷たさを感じる「Spiders」。(10曲目)

暗く重い曲が多いこのアルバムの中でも、特に暗くて重く、不気味さを感じるこの曲。音の感じは不協和音の鍵盤で重くないのが、余計に重さを感じます。

歌詞も「もうあなたは蜘蛛の巣に捉えられいる」という様な歌詞で、聞けば聞くほど不気味で怖さを感じる曲になっています。さらっとは聞けない曲です。

この曲は回数を聞けば聞くほど、不気味さが増していきます。

Solway Firth

アルバムのラストを飾る「Solway Firth」。(14曲目)

歌詞の内容がアルバムタイトルの「We Are Not Your Kind」を1番表している内容になっています。あなたと私は違うんだというのが、現れているからです。

アルバムのラストにこの曲を持ってきたというのに、とても意味があると感じずにはいられない曲です。それにしても、こんな隣人がいたら怖いですね。

「Here’s an unexplainable one」を1度ではなく、繰り返すところがより不気味さが増して怖いなと感じる曲になっていますよ。

アルバムの中でも1番シンプルなリフの曲ですので、ギターをコピーをするのは1番しやすい曲になっています。バンドで再現するには、難しいですが…。

All Out Life

先行配信されていながら、アルバムには収録されなかった「All Out Life」。

「We Are Not Your Kind」というアルバムタイトルは、「All Out Life」の歌詞の一節でもあるので、単なる先行配信曲ではないですよね。

アルバムに大きく関係はしているけれど、プロローグにあたる曲で、アルバムに入る場所がなかったのが、収録されなかった理由ではないでしょうか?

1曲目にきても、途中に入ってもアルバムの世界観が変わったものになった気がします。重要であるけれど、アルバムには入らない曲というのは面白いです。

Slipknot らしい攻撃性の高い曲で、1曲であっても十分に楽しめる曲ですよ。

あとがき

「We Are Not Your Kind」はこれでもかと暗く重いアルバムです。

この暗さと重さはSlipknotのアルバムの中でも、1番といって間違いないアルバムの内容になっています。コリィのマスクの怖さがそのまま現れているかも…。

だからこそ、アルムがリリースされてすぐに聞いた時は、よく内容が理解できないアルバムでした。聞いてすぐに理解をするのが難しいアルバムだからです。

特に歌詞が日本語とは違い英語で全てをすぐ理解できるわけではないですから、より怖くもあり内容が入ってくるのが難しかったです。

この世界観はライブで再現するのが、すごく難しいアルバムでしょうね。

1、2回ではなく、何回も聞くこと。聞きながら同時に歌詞を見ることで、理解度が上がっていくアルバムであることは間違いありません。

印象がどんどん変わっていきますので、日をあらためながら何回も聞いてみることをオススメします。聞けば聞くほど、不気味さが増していくアルバムです。

 

以上、『Slipknot:We Are Not Your Kind ~奥深くに入り込んでいく痛み~』でした。



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