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Slipknot:The Chapeltown Rag ~そこに何もありはしないのに…~

Slipknot:The Chapeltown Rag洋楽レビュー
洋楽レビュー

Slipknot (スリップノット) 配信シングル「The Chapeltown Rag」。

6枚目のアルバム「We Are Not Your Kind」から2年3ヶ月。21年10月からボーカルのコリィ・テイラーが新曲が間もなくと、予告していた通りのリリース。

実に”らしい”サウンドは聞いていて心が熱くなるとともに、描かれている世界観を見ると、いろいろと考えさせられること請け合いです。

The Chapeltown Rag 概要

1975年から5年に渡り、13人を殺害、重軽傷者7人を出した、殺人鬼「ピーター・ウィリアム・サトクリフ」。別名、ヨークシャー・リッパー。

連続殺人事件を起こした場所が、曲名にも含まれるイギリスのチャペルタウン。

彼はシリアルキラーとも呼ばれ、そこにソーシャルメディア、自己発見が交わった次の支配の時代の始まりが、この新曲で描かれたとのこと。

単にそれだけだと中には何のことやら? と感じる方もいると思いますが、要は依存をする危険性。どういう意味かと知ればなるほどねと、しっくりときます。

何かに依存をしてしまうのは人それぞれであったり、対象は変われど時代が問わず起こるもの。冷静になることや、客観的な判断ができないのは確かに怖い!

間違っていても依存しているからこそおかしいとも感じず、続けてしまうのですから…。また、一見は複雑なようで単純だからこそ、闇の部分を感じさせます。

The Chapeltown Rag

そこにあるのは「The Chapeltown Rag」。

真実であるようで、事実ではない。そんなことは関係なく、それが全てだと受け止め、依存をしてしまう。特別なことでなく、今はそういう方が多くいます。

「rag = ボロ、ボロ布」。一見はキレイなように見えて、それは汚くみすぼらしいという感じは、タイトルの面白さにもつながっている激しい曲です。

Oh, how I missed your honesty

「あなたはなぜ誠実さを逃していったのか」。元はいい人だったのに、時を経て別人のように変わっていく…。ニュースで見る殺人鬼とか正にそんな感じ。

なんであんな温厚であったり、静かだった人がという場合が多いです。逆に元々が不良の暴れん坊は、時を経るごとにまともになっていったりもします。

Read all about it if you want to know
(Everything is god online)

「知りたいなら全てを読むがいい。全てが神のオンライン」。本人にその気はないとしても、次第に洗脳をされていく。それが正しいかどうかは関係なく…。

嘘の情報も多い現在。何が正しいかは、自らが判断する必要があります。

When everything is god online
Nothing is

「全てが神のオンラインである時、そこに何もない」。厳密に言えば異なりますが、匿名で発信ができるSNS全盛な今。実際には中身の無いものも多いです。

一見はマジョリティに見えてマイノリティーであったり、根拠すら全くないものも。後から間違っていると気付いても、その対象によっては完全に後の祭り。

どんなに深く後悔をしても、取り戻すことができないこともあります。時には助けや励みになったとしても、依存することによる怖さを感じさせます。

今は誰でも発信源になれるからこそ、全てが正しいわけではない。逆に善意に見えて騙される人がいるのを楽しんでいる人がいるのも、事実だったりします。

これはSNS嫌いとされる、コリィ・テイラーが主導で書いた曲でありそうです。

初期を思わせるサウンドに、いろいろ考えさせられる歌詞で描かれた世界。新たな始まりのこの曲を聞いて、面白いと感じる方は多いのではないでしょうか。

あとがき

本来であれば「We Are Not Your Kind」に伴うツアーがあったはず。出来る状況でなかったからこそ、ある意味でこうして早く新曲が聞けたのでしょう。

実際、今回はSlipknotとして考えると、かなり早いスパン。恐らくこの後にも新曲、アルバムへと続いて行きそうですから、どうなっていくのか気になります。

レコーディングをしているとはそれぞれのメンバーが語っていましたし、マスクが新しくなっているというのは、それがそう遠くはないという徴候ですよね。

多少の落ち着き。または共存であるのか、変化をしてきた今の世界事情。その中で間違った情報に依存する方が多く目立ったからこそ、この曲があるのかも…。

関係性もあり、先行配信されながら、前作には未収録だった「All Out Life」。今回の「The Chapeltown Rag」も、何か近いものを感じてしまいます。

収録されるどうかは別として、次のステップのために最初にリリースされる意味。今この時よりも、経過を経た時にこそその意味合いが強くなりそうです。

激しいサウンドだけではないSlipknot。今後の展開が面白くなることでしょう。

 

以上、『Slipknot:The Chapeltown Rag ~そこに何もありはしないのに…~』でした。


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JOE (ジョウ)

Guitar、F1を筆頭にモータースポーツ全般、野球(巨人)が好きな、ジャンルを問わない音楽マニア。日々記事更新中で、SNSは基本オマケ。 もっとプロフィール & あぶまいについて

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