Skillet(スキレット) 10枚目のアルバム「Victorious」。
前作「Unleashed」から約3年ぶりというのは、このバンドのルーチンともいえるリリースタイミングで、やっぱりNewアルバムがきたねという感じです。
バンド名の「Skillet = 鋳鉄製のフライパン」であること、男女2人ずつの4人組、クリスチャン・メタルバンドという面白く興味深く面白いバンドですよ。
ボーカルとベースのJohn Cooper、キーボードとギターのKorey Cooperは夫婦というのも、メタルバンドでは珍しいのではないでしょうか?
バンド活動を休みなく長く継続しているSkilletですが、今回も聞いていて熱くなる内容のアルバムをリリースしてきてくれました。
Victorious 収録曲概要
「Victorious」収録曲は以下の通り。
- Legendary
- You Ain’t Ready
- Victorious
- This Is the Kingdom
- Save Me
- Rise Up
- Terrify the Dark
- Never Going Back
- Reach
- Anchor
- Finish Line
- Back to Life
Skilletはクリスチャン・メタルバンドということで歌詞が特徴的ですが、曲名にも独特な感じが出ています。日常ではあまり見ない単語も含まれているんです。
英語の曲名はなんとなく見てしまうことが多いですが、どんな意味だったかな? と考えてから見ると、Skilletは特に面白いことが多いのでオススメします。
Skilletとしては従来通りなのですが、コーラスが女性というのは他のバンドではあまりないので、聞いていて印象に残る曲が多くなっています。
男性のコーラスであったら、まったく違って印象になるのは間違いなしです。パワフルなドラムも女性ドラマーとは、曲を聞いただけでは気づかないかも…。
Legendary
アルバムのオープニングを飾る「Legendary」。(1曲目)
重さの中にもポップな感じもあり、聞いていて面白い曲です。
「Legendary = 伝説の」という感じですが、歌詞を見ても何が伝説なのか理解をするのは少し難しい歌詞です。ですが、曲を聞くと文句なくカッコいい!
理解が難しくてもカッコいいだろ? と持っていくのがロックでもあり、Skilletを聞いていて面白いなと思える要素の1つです。
よく分からないのにカッコいいは、いわゆるロックのマジックですよね。
Victorious
アルバム・タイトル曲「Victorious」。(3曲目)
今ここで勝利をするためには、救世主が必要だと歌った曲です。現在の状況を変えるには状況を変えてくれる、希望が欲しいという気持ちが伝わってきます。
バイキングメタルで「Victorious = 勝利」というテーマの曲はよくあるのですが、この曲で伝えようとしている勝利は少し異なるものですね。
バイキングメタルの場合は、勝利を喜ぶというものですから…。
Skilletの魅力の1つであるコーラスが美しい曲で、アルバムの中でも聞いていて心に残る曲です。期待と希望の曲ですが、救世主は現れそうな気がしました。
Save Me
リフがカッコよく、思わずコピーしたくなってしまう「Save Me」。(5曲目)
今よりも光り輝く未来のためにあなたはどうする? という問いかけの多い曲ですが、また難しい歌詞ですね。だからこそ面白さにつながってはいますが…。
「Save Me = 私を救って」という曲名はよくありますけれど、力強い曲で「なぜ救わないんだ? 」というのは歌詞を見ていると面白いです。
曲調だけでいえばバラードが多いですが、他のバンドの演奏する「Save Me」という曲名の曲とは一線違う場所にある曲だと感じました。
Anchor
ロックバラードナンバー「Anchor」。(10曲目)
バラードナンバーはSkilletの強みでもあるのですが、今作でも強力な曲を収録してきてくれました。聞いていて深みのある、バラードナンバーです。
あなたがいるから今の私がある。もっとあなたが必要なんだと言う歌詞は、今作の中で1番理解がしやすい歌詞ではないでしょうか?
重いサウンドが生きてくるのは、美しいバラードがあるからです。あえてだと推測しますが、女性コーラスを入れていないのもこの曲の印象度を上げています。
全てが複雑ではなく、シンプルな歌詞もあるのがとっつきやすさかもですね。
あとがき
Skilletは歌詞は少し複雑で難しいですが、今回も曲は抜群にカッコいいです。
Newアルバムは期待もありますが、期待とは違う場合もありますよね。Skilletはブレないので、安定して期待を裏切らない音源をリリースしてきてくれます。
創作意欲だけでなく、やるべきことというのが、分かっているんでしょうね。
Skilletは少し変わっている部分もありますが、聞いていて楽しめるバンドです。歌が重要していてアルバムを通して聞きたい方に、特にオススメします。
歌詞に目を向けると選択している言葉が少しだけ難しく複雑で、他のバンドと異なるのが特徴的ですので、より楽しめるバンドになるのではないでしょうか?
それにしてもボーカルとベースのJohn Cooperは、ゴツさが定着してきましたね。昔は爽やかな感じだったのですが、ひげモジャモジャはゴツいなと。
ビジュアルの印象は変わっても、音楽に芯が通っているのがSkilletです。
以上、『Skillet:Victorious ~勝利のためなら私は諦めない~』でした。
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2019/8/2 release 10th Album
Skillet:Victorious ~勝利のためなら私は諦めない~ ←今ココ
JOE (ジョウ)
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