SHISHAMO:SHISHAMO ~私たち音楽を思いっきり楽しんでます~

SHISHAMO:SHISHAMO邦楽レビュー
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SHISHAMO (シシャモ) セルフタイトルかつ、1枚目のアルバム「SHISHAMO」。

高校卒業アルバム「卒業制作」から丸10カ月。リリースペースとしては短い期間で発売されたデビュー・アルバムです。

セルフタイトルはデビューにありがちなアルバム・タイトルですが、ここからずっとSHISHAMO + ナンバリングになるのですから面白く感じます。

リリース期間は短くても、着実に成長を聞かせてくれたデビューアルバムです。

SHISHAMO 収録曲概要

「SHISHAMO」収録曲は以下の通り。

  1. 僕に彼女ができたんだ
  2. 行きたくない
  3. あの子のバラード
  4. こんな僕そんな君
  5. 休日
  6. がたんごとん
  7. 深夜のラジオ
  8. バンドマン
  9. サブギターの歌
  10. 君との事
  11. 恋する

ナンバリングになるアルバムと同時に、SHISHAMO4まで続く、11曲収録の始まりでもあります。11曲は少なすぎず、多すぎでもなくいいですよね。

曲のタイトルは普通なんですけれど、SHISHAMOを感じるのも面白いです。

僕に彼女ができたんだ

オープニング曲「僕に彼女ができたんだ」。(1曲目)

深めにかかったファズのギターが、印象に残る曲。弾いているリフはシンプルなんですけれど、伝えるための音色は大切だなと感じさせてくれます。

僕に彼女ができたんだ
今すぐ誰かに自慢したいよ

彼女ができたうれしい気持ちが伝わってきます。うれしい気持ちは分かりますが、誰かに自慢したいというのは、あまり分からない気持ちですね。

自分だったら隠しはしないですけど、逃げ切られない現場を抑えられない限り、秘密にしてしまいます。きっと初めての彼女だからこその思いでしょうね。

この曲は男性目線ですが、女性目線の「私に彼氏ができたんた」を聞いて見たい気がしました。冷やかれたいという思いも含めて、聞いて面白い曲です。

最後のパートでテンポが急激に落ちたり、曲中も揺れていることに、バンドを感じる曲。デビュー・アルバムの1曲というのもいいですね。

行きたくない

学校には行きたくないよと歌った「行きたくない」。(2曲目)

経験がないので完全には分からないですが、学校に行きたくない気持ちとはこういうことなんだとうなと感じさせてくれる曲。

行きたくないのは5月のせいにして
そう言っていたら もう9月

実際にこんな感じなんでしょうね。時間だけがいつの間にか立っていく…。ズルじゃなく、体が拒否してるなんて、当人にならないと分からない思いです。

「学校に行きたくない = 登校拒否」は難しい問題だと思いますが、なんで休んでしまうのか分からない人に、聞いてほしい曲になっています。

完全には分からなくても、気持ちは伝わってくる気がしましたよ。

こんな僕そんな君

失恋して大人の階段を登っていく「こんな僕そんな君」。(4曲目)

楽しい思いから、悲しい思いに変わる興味深い曲。1曲の中で天国のような思いから突き落とされるのは、人ごとなので面白く感じました。

他の男の肩に見を委ね
僕のことを「物足りない」とつぶやいた

人ごとだと残念だったねですけれど、自分だったらこれ以上切ない気持ちになってしまうこと。しかも、見るつもりもなく見てしまったら…。

自分と同じように清純だと思っていた子であれば、なおさら切ない思いです。「走り去る力がないから歩いて帰った」に、頬をつたう涙を感じます。

女の子の方が大人ですから…。寂しく切ないけれど、大人になっていくのが分かる曲。1曲の中でこれだけうまくはめこむのは、センスの良さを感じます。

がたんごとん

淡々としているのがいい感じの「がたんごとん」。(6曲目)

擬音でもしっかり電車と分かる「がたんごとん」というのはいいですね。電車好きでなくても、いつまでも電車で揺れていたい思いに共感しちゃいます。

少しいなたい感じなのも、曲のかもし出す雰囲気にあっています。たまにはのんびり電車でも乗ってみようかな? と思ってしまう曲です。

少しいなたく感じるのはギターのイントロが、アルペジオを初心者が練習する構成に似ているからかもしれません。今ではない、遠い昔を思い出しました。

サブギターの歌

サーフミュージック風の「サブギターの歌」。(9曲目)

ギター目線は斬新で、面白く感じる曲。 他の物に目線を置き換えることもできるので、楽器を弾く人はより楽しめる曲だと思います。

僕はサブギター 僕はサブギター
さっき出ていた音とは全然違った

ギターの思いが伝わってくるような歌詞。弾き手からはメイン、サブになるギターはちゃんと理由がありますけれど、対象からしたら寂しい思いですよね。

自分も本数を何本も持っているので、普段はあまり弾かないギターがあります。なので、いろいろなギターをなるべく均等に弾きたいなと思っちゃいました。

アウトロが怒ってるんじゃなく、寂しく思っている思いを感じました。

恋する

アルバムのラストを飾る「恋する」。(11曲目)

そうだ! 恋するってこういうことよねと、感じさせてくれる曲。曲だけでなく、歌詞にも勢いと思いを強く感じます。

全然好みじゃなにのに なぜか君にドキドキするのは
きっと君が私の人生の中のイレギュラーだから

すごく分かる歌詞。女性でも男性でも誰でも好みのタイプはあると思いますが、本来は全然好みじゃない人を好きになることがありますよね。

かといって、その人に似ている人も好きかというとそうじゃない…。「人生の中でイレギュラー」。すごくいい例え方だなと思ってしまいました。

SHISHAMOは曲もいいですが、やっぱり歌詞に引かれてしまいます。

あとがき

シンプルな演奏には変わりませんが「卒業制作」と比べると、演奏力が着実に上がっているのが分かるアルバム。特にベースは顕著かなと。

フレーズ、音も含めて、聞いていてベースがとても気持ちのいいアルバム。音源としては松本彩最後の作品ですが、いいベースを弾く子だなと思います。

特に女の子のベーシストは、参考になる部分が多いですよ。低音がしかっり決まっているからこそ、バンドとしての成長も大きくなったのではないでしょうか?

リリース時はバリバリの10代なので若さは感じるんですが、勢いで押し切ったのではない、聞いていて音楽って楽しいよねと感じるアルバムです。

 

以上、『SHISHAMO:SHISHAMO ~私たち音楽を思いっきり楽しんでます~』でした。


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JOE (ジョウ)

Guitar、F1を筆頭にモータースポーツ全般、野球(巨人)が好きな、ジャンルを問わない音楽マニア。日々記事更新中で、SNSは基本オマケ。 もっとプロフィール & あぶまいについて

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