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SHISHAMO:ブーツを鳴らして ~寒さを吹き飛ばす温もりを~

SHISHAMO:ブーツを鳴らして邦楽レビュー
邦楽レビュー

SHISHAMO (シシャモ) 配信EP「ブーツを鳴らして」。

アルバム「SHISHAMO 7」から5カ月。今作は初めてのEPというだけでなく、「冬」をテーマにした1枚。加えてメンバーが1曲ずつ作詞を担当。

聞こえてくる音もですが、バントのとしての変化の予兆が感じられる内容になっています。

ブーツを鳴らして 収録曲概要

「ブーツを鳴らして」収録曲は以下の通り。

  1. intro
  2. ブーツを鳴らして
  3. マフラー
  4. ミルクコーヒー

序章を感じさせる、インストゥルメンタル「intro」。それだけでも印象的なのですが、今作は残り3曲のメンバーが1曲ずつ作詞。

SHISHAMOと言ったら宮崎朝子が全て作詞作曲をするイメージが定着していましたから、これは大きな変化です。バンドとして先に進むためでしょうか。

宮崎朝子と言うとラジオを聞いているとかなり我の強い子のように思えましたが、バンドがよくなるためならその方法は厭わないタイプなのかも…。

今後もメインは変わることはないでしょうけれど、松岡彩、吉川美冴貴が書いた歌詞も興味深い形ですし、バンドとして面白い変化を見せてくれそうです。

ブーツを鳴らして

宮崎朝子 作詞「ブーツを鳴らして」。(2曲目)

今すぐにでも側に行きたいのに、行動ができない私。言葉にはしないけれど、動くためのきっかけを頂戴! というのが女の子ならではを感じさせます。

こんなに美しい夜に
隣に君がいないことが
泣きたくなるほど切ないくせに強がって

空が他の季節よりも、綺麗に見える冬。だからこそ余計にぼやけることもなく、君が隣にいないことが切なく思えてしまう。

確かに人恋しくなるのは、寒くなった冬が一番大きいかも…。

寒いねの一言 君から送ってくれたなら

自分からでなく、君からのきっかけが欲しい。たまに感のいい人もいますが、男性と言えば総じて恋に鈍感。気付いてあげたらいいのに! と思ってしまいます。

女の子の方から「今すぐ会いたい!」 と言えないのは、可愛らしいです。

今までのSHISHAMOにはなかったタイプの曲。歌詞そのものの完成度としても、今までバンドを支えてきたからこその部分を見せてくれます。

マフラー

松岡彩 作詞「マフラー」。(3曲目)

君と私を1つで結ぶマフラー。カップルでよく見る光景。今はマフラーありきだけれど、いずれなくてもその関係が深まっていますように! の思いが聞けます。

忘れたいことも
忘れたくないことも
思い出にならないように

そのどちらもが、君と過ごしたことだから。思い出にならないようにとは、過去のことにしたくない。私たちは現在進行形だからということでしょうか。

なるほどねと、見ていて面白いなと感じる表現です。

マフラーをギュッと結んで
離さないで
いつか手放すその時まで

春に近づけば暖かくなり、マフラーがいらなくなる。でも、その時はマフラーという結ぶ物がなくても、きっと2人の関係は深まっているはず。

そう思いたい! という方が、正しいのかも。エンディングが余韻なくスパっと切れるのは、絶対にそれを実膳するという意思なのかもしれませんね。

また、プレイが実にバンドらしい曲。3ピースの女の子バンドでこの演奏をされてしまったら、かっこいいなと思ってしまうのは必然です。

ミルクコーヒー

吉川美冴貴 作詞「ミルクコーヒー」。(4曲目)

ずっと同じように見えて、大人になって行く君。そのことが言葉にして言うことはないけれど、嬉しく思っている女の子の思い。可愛らしい感情です。

必ずミルクを入れていた君が
いつのまにかブラックを飲んでて

甘さではなく、苦味を好むようになった君。その変化としては小さいものかもしれないけれど、少したのもしく感じてしまうのは、側にいたからこそ。

周りから見たらなんてことがないとしても、特別な瞬間だったりします。

そんなことさえも言えなかったせいかな
ミルクを入れてコーヒーを飲んだ

君はブラックに変わったけれど、私は変わらずにミルクを入れたコーヒーを飲む。その差に喜びを感じているようなのも、女の子ならではの感情です。

気持ちが安らぐためのコーヒータイム。ちょっとした変化がいいですね。

その見た目と筋トレが趣味とのことで、男っぽく見られるドラム吉川。女性だから当然とはいえ、ザ・女の子という歌詞を書いてきたのは興味深く感じました。

SHISHAMOの中で一番の乙女は、実は彼女なのかもしれませんね。

あとがき

「SHISHAMO 7」でも表現の幅が既存よりも広がっていたSHISHAMO。新たな始まりとしての今作は、更に変化を見せたというのが興味深いです。

初期の高校生バンドではなく、年齢を重ねていく上で音楽としても成長していく。継続をしていくからこその変化は、聞いていて面白いものがあります。

その上で上モノは含まれていますが、3人で出す音が基本の表現。バンドとしての面白みが増してきているのも、大きなポイントです。

活動歴が長くなってきたからこそ、安牌もあるはず。それでも更に先に進むための変化を恐れずに実行している姿は、面白いと感じる方は多そうです。

「SHISHAMO 7」もでしたが、いずれ出るであろう「SHISHAMO 8」。聞き手が想像している以上の変化に加えて、バンドとしての成長がありそうです。

 

以上、『SHISHAMO:ブーツを鳴らして ~寒さを吹き飛ばす温もりを~』でした。


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JOE (ジョウ)

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