夏川椎菜:ログライン ~この接続は先へとどんどん進んで行く~

夏川椎菜:ログライン邦楽レビュー
邦楽レビュー

夏川椎菜 (なつかわ しいな) 1枚目のアルバム「ログライン」。

2017年にシングル「グレープフルーツムーン」でソロデビュー。3枚のシングルをはさんで、リリースがされたアルバム。

同じ声優である雨宮天ちゃん、麻倉ももちゃんとのユニット TrySailでも活動中の彼女。ソロとなると、また違う感覚があることでしょうね。

1枚目は無理せず背伸びをしていない、等身大で自然体な内容になっています。

ログライン 収録曲概要

「ログライン」収録曲は以下の通り。

  1. パレイド
  2. ステテクレバー
  3. ナイモノバカリ
  4. イエローフラッグ
  5. gravity (Album Mix)
  6. キミトグライド
  7. フワリ、コロリ、カラン、コロン
  8. Daisy Days (Album Mix)
  9. チアミーチアユー
  10. シマエバイイ
  11. ラブリルブラ
  12. グレープフルーツムーン (Album Mix)
  13. ファーストプロット

すでにリリースされている1枚目のEP「Ep01」と共通ですが、曲名がカタカナか、英語のどちらか。他のアーティストではあまり例を見ない手法。

英語タイトルの2曲がいい位置に入り、トラックリストとして見た時に見づらくなっていません。ちょうどいい感じであるのもポイント!

この手法を続けるかは分かりませんが、見ていて面白く感じました。ただし、今後に2枚、3枚と増えていくと全体のアーカイブとしては見づらくなるかも…。

パレイド

オープニングは3枚目のシングル「パレイド」。(1曲目)

まるでお手本のような、サビ一で気に押し上げる曲。無理をしていない高音の発声だからこそ、続けて歌っても歌詞がちゃんと聞こえます。

声優さんならではの実力が感じられる曲。おそらくもっと上の高音が歌えるのは間違いないですから、これからの曲に期待できる気もしました。

パレイドというと楽しいものを想像してしまいますけれど、まだ今の自分では楽しめていないから変わっていこうという歌詞。希望がある感じがしました。

パレード真っ最中ではなく、自分自身が行くための準備に最中なんだというのは、頑張ろうという気持ちにさせてくれます。

込められた思いも含めて、オープニングにぴったりな曲だなと感じました。

ステテクレバー

アップテンポのロックナンバー「ステテクレバー」。(2曲目)

ロックと彼女の声に合わせてエフェクトが強くかかったギターになっているのが、ギタリストとして面白く感じた曲。

演奏にではなく、歌い手に合わせた感じ。だからこそ、無理のない自然体な歌声が聞けます。楽器を弾く人ほど興味深く聞けるのではないでしょうか。

「別のルート(道)」を通ってでも、「over take(追い抜き)」していくんだという思いが、アップテンポだからこそ、より強くなっている気がしました。

誰かというよりも、自分を追い抜いていけという感じの歌詞。だからこそ、限界をこえていけるのではないでしょうか? 面白く興味深い曲。

フワリ、コロリ、カラン、コロン

2枚目のシングル「フワリ、コロリ、カラン、コロン」。(7曲目)

タイトルだけでなく、聞いてみても面白い曲。単に聞いているだけでは本来の意味が伝わりづらいので、歌詞を見ることをオススメします。

揺れ動く気持ちが「フワリ、コロリ、カラン、コロン」という言葉にうまく当てはめられているから。面白い表現方法なだと感じました。

揺れ動く気持ちは普通は重くなりがちですけれど、「フワリ、コロリ、カラン、コロン」。気持ちの揺れ動くのを楽しんでいるように聞こえるのが、いい感じ。

音の使い方も面白く、聞いていて楽しい気持ちになれます。

グレープフルーツムーン (Album Mix)

ソロデビューシングル「グレープフルーツムーン (Album Mix)」。(12曲目)

アルバムの収録はAlbum Mix。歌は変わっていないと思いますけれど、演奏のミックスの違いが聞き比べると分かる形になっています。

曲の印象を変えるほど変わってはいませんが、1枚目のシングルはリリースから2年もたっているので、変化のためにも変えたんでしょうね。

月を歌にした曲は多くありますけれど、グレープフルーツムーンというのは聞いていても、歌詞を見ていても面白いなと感じました。

2人の恋、グレープフルーツのような甘さだけじゃないよという感じ。確かに恋愛は甘いことだけじゃないですよね。面白く興味深い歌詞。

甘いだけではないけれど、約束はするし、忘れないよというのは恋そのものかもしれません。たんたんと歌っているのに、ちゃんと思いが伝わってきます。

ファーストプロット

アルバムのラストを飾る「ファーストプロット」。(13曲目)

夏川椎菜ちゃん本人が作詞。1枚目のアルバムに入るからこそ、意味を持っているなと感じました。歌を歌っていく決意が感じられるからです。

「プロット = plot = 物語の筋、構想」。今作は彼女の最初のプロット。今はまだ完璧ではないけれど、歌うんだという気持ちがこめられている気がします。

大きな存在になるよというのではなく、「君の歌がいつか歌えますように」というのが、またいい感じ。優しくも強い決意にも感じました。

優しい歌声の曲は、歌詞も含めて、アルバムのラストにぴったり!

あとがき

全体を通して背伸びをしていないので、等身大の彼女が伝わったくるようなアルバム。自然体であるのは、きっとTrySailでの活動が生きているのでしょう。

曲名のカタカタ、英語のみという仕組みも面白いですけれど、聞いてもしっかりと楽しめるようになっているのも、いい感じでした。

気になったのは、自分のような曲だけを聞く人にはあまり関係ないですが、MVはあるのにYouTubeで公開されていないこと。もったいない気がしました。

MVや、映像をきっかけに聞く人が多い現在。レコード会社の戦略もあるでしょうけれど、ショートバーションでも公開した方がメリットがありそうです。

とはいえ、アルバムとして楽しめる内容。特にTrySailを聞いていいなと感じている人は、夏川椎菜ちゃんのソロもきっと気に入ると思いますよ。

 

以上、『夏川椎菜:ログライン ~この接続は先へとどんどん進んで行く~』でした。


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JOE (ジョウ)

Guitar、F1を筆頭にモータースポーツ全般、野球(巨人)が好きな、ジャンルを問わない音楽マニア。日々記事更新中で、SNSは基本オマケ。 もっとプロフィール & あぶまいについて

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