Scott Stapp:Proof of Life ~人生の証明は今を生き続けること~

Scott Stapp:Proof of Life洋楽レビュー
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Scott Stapp(スコット・スタップ) 2枚目のアルバムである「Proof of Life」。

途中Creedの再結成アルバム「Full Circle」をはさみましたが、ソロとしては1枚目のアルバム「The Great Divide」から約8年ぶりとなりました。

久しぶりのアルバム・タイトルが「Proof of Life = 人生の証明」とは少し意味深長な気がしますが、スコット・スタップならではのカッコいいアルバムです。

スコット・スタップを聞くのであれば、まず最初に聞くのをオススメします。

Proof of Life 収録曲概要

「Proof of Life」の収録曲は以下の通りです。

  1. Slow Suicide
  2. Who I Am
  3. Proof Of Life
  4. New Day Coming
  5. Only One
  6. Break Out
  7. Hit Me More
  8. Jesus Was A RockStar
  9. What Would Love Do
  10. Crash
  11. Dying To Live

このアルバムの11曲で42分は、一気に過ぎて短く感じます。各曲が優れているというのもありますが、歌詞の内容と歌声がいつもよりも優しいんです。

イメージを崩さないのに新鮮なスコット・スタップが聞けるからこそ、時間があっという間に過ぎていくアルバムになっている気がしました。

Slow Suicide

オープニング曲の「Slow Suicide」。(1曲目)

直訳すると「遅い自殺」と意味深長な曲名ですが、歌詞を見ると実際は自殺ではなく、人生を全うしたことが分かります。だからこそ「Slow」なんですね。

MVの初めにメッセージが表示されますけれど、内容から察するにスコット・スタップの父親が息と引き取る際の心情を書いたメッセージです。

あまりいい関係ではなかったからこそ、さよならをする時も心が揺れることはなかった。それでも、曲として残すのはミュージシャンならではですよね。

悲しみは曲からも感じられないですが、どんな人もいつかは終わる時がくるんだという、少し考えさせられる歌詞の曲です。

イントロがフランジャーでぐるぐると回っているように聞こえるのが、今までの回想を思い出せせるような感じになっています。演奏も興味深い曲です。

Proof Of Life

アルバム・タイトル曲の「Proof Of Life」。(3曲目)

「Proof of Life = 人生の証明」と名付けられた曲は、あなたの人生の証明はなんですか? と問いかけるとともに、証明する理由はいらないと歌っています。

問いかけるだけであれば重い曲になりますが、最後に「You’re the proof of life = あなたの人生の証拠です」と、探さずとも既に証拠は持っているんだと。

内容が深いのか、どう受け取るかは人それぞれで変わりますけれど、証明をするのに必要以上に考えないくてもいいんだよ! と言っている気がしました。

Creedの再結成後のソロ・アルバムのタイトル曲だからこそ意図はあると思いますが、もう少し気楽に考えてもいいと自分に言い聞かせている気もします。

Creedの時からですけれど、ミディアムテンポの歌詞が全面に出てくる曲は、抜群にうまいです。聞いていて、一気に世界観に引き込まれる歌声です。

Only One

自分はただ1人になると歌った「Only One」。(5曲目)

私は最初に手を差し伸べる人で、私はあきらめる最後に人になる。そして1人になるというのは、スコット・スタップ自身のことを言っている気がします。

人生の中で最後は1人になるとも受け取れますが、Creedの再結成があり、再びソロとして活動している姿が歌詞にかぶるからです。

今も平行してCreedの活動があれば違った意味と捉えることもできますけれど、それぞれの活動はソロ、ALTER BRIDGEに完全に移っています。

このアルバムリリース時も、今もCreedとしての活動はなさそうですから、より歌詞に深い意味がある気がしました。穏やかな曲であるから、怒りはないです。

だからこそ、感謝はしていてもお互い別の道を選んだという風に聞こえました。

What Would Love Do

何が好きだろうと相手を思いやった「What Would Love Do」。(9曲目)

ロックバラードの曲は歌詞も含めて、優しさが多く包まれた曲です。スコット・スタップのイメージにはない、ラブソングとも取れる曲は新鮮に感じます。

力強い歌声で普段は愛についてあまり歌わないからこそ、深い愛情を感じる曲です。この曲だけを聞いたら、スコット・スタップとは思わないかもしれません。

歌い方もいつもよりも優しいですし、新しい新境地の曲ですね。

Dying To Live

アルバムのラストを飾る「Dying To Live」。(11曲目)

全てをやり直したい。新しいものを見たい。人を許すだけの自分を愛したい。だから自分は生きたいんだという、未来を見続ける曲です。

「Slow Suicide」で人生の父親の終わりを歌い、初期のCreedの様に重い内容のアルバムになるかと思いきや、希望を感じさせてくれました。

何をすればいいのか分からない、自分の存在意義とは? と悩んでいる人にこそ、聞くのをオススメしたい曲です。きっと背中を優しく押してくれますよ。

「What Would Love Do」ど同様に新境地とも言える曲は、Creedでの活動を知っている人こそ驚くのではないでしょうか? 優しくもカッコいい曲です。

あとがき

Creedでの活動以上にいろいろな面をアルバムごとに聞かせてくれるスコット・スタップですが、今作は特に聞き所が多いソロ・アルバムです。

現在リリースされている3枚のソロ・アルバム全てがクオリティが高いのですけれど、最初の1枚を聞くのであればこの「Proof of Life」をオススメします。

1番聞きやすいアルバムであるというのもありますが、聞いて心に残る曲が多いのも理由です。優しくも独自の歌声が聞けるアルバムは、カッコいいですよ。

 

以上、『Scott Stapp:Proof of Life ~人生の証明は今を生き続けること~』でした。

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