錦戸亮 (にしきど りょう) 1枚目のアルバム「NOMAD」。
関ジャニ∞を脱退、ジャニーズ事務所を退所して、リリースしたソロ・アルバム。それぞれで状況は異なるでしょうけれど、渋谷すばると同様ですね。
2人とも全曲の作詞作曲をしているのも、興味深く感じます。同じグループ出身でも表現しようとしている世界が異なるのも、実に興味深いところ。
先行で配信された曲を聞いて興味を持っていましたが、予想以上にカッコいいアルバムになっていてビックリ! 男性もしっかりと楽しめる内容です。
NOMAD 収録曲概要
「NOMAD」収録曲は以下の通り。
- ノマド
- ホンキートンクラプソディ
- 狛犬
- オールドスクール
- ヤキモチ
- いとしのエリ
- Point of Departure
- バッジ
- 罰ゲーム
- アンブレラ
- ノマド (Piano ver.)
曲名だけを見ても気になる曲が満載のアルバム。全曲の歌詞を見ると、日本語を大切にした内容であることが分かります。
音楽性は大きく異なりますが、日本語を大切にしているのは、同じく関ジャニ∞のメンバーであった渋谷すばると同様。面白い共通点ですよね。
バッジへとつながるインストゥルメンタル「Point of Departure」だけ、英語のタイトルにしたのは、あえての部分が見えて興味深いです。
ノマド
オープニングのタイトル曲「ノマド」。(1曲目)
「NOMAD = ノマド = 遊牧民、放浪者」。アルバムから先行配信。歌詞を見てもソロの始まりとして必要で、歌いたかったのだと感じます。
錦戸亮としての状況をありのままに歌った曲。ファンの人に思いを伝えるとともに、自分自身を奮起する思いでもありますよね。
目的地なんて今はまだ
言えなくたってどうだっていいんだ
十分過ぎるキャリアもあるのに、ソロで新しい始まりだからこそ、目的地はどうだっていいんだなんて、カッコよすぎ! 実際に本心なんでしょう。
始まりの1歩であり、アルバムの終わりがPiano ver.でもう1度というのも、とてもステキ。それぞれで歌い方が異なるのも、心により思いが伝わってきます。
オールドスクール
曲調がケルト音楽という意表をついた「オールドスクール」。(4曲目)
後からアレンジで変えられるタイプの曲調ではないので、音楽性の幅広さが感じられる曲。君へのプレゼントを考えるというのも、楽しい時間ですよね。
楽しい思いが詰まった曲は、聞いていると笑顔になってしまいます。損得勘定のない関係だからこそ、考える時間もプレゼントになっている気がしました。
くたびれていたいな
君と一緒に
何気ない歌詞ですけれど、君との関係が短い言葉で伝わってくる。聞くだけでも楽しいですが、ライブでより笑顔になるのが間違いない曲です。
いとしのエリ
曲名からして気になる「いとしのエリ」。(6曲目)
誰もがサザン・オールスターズ「いとしのエリー」を想像するであろう曲名。持ってきたのは、オマージュであり、違う世界を見せられる自信ですよね。
確かに「いとしのエリ」は「いとしのエリー」と同じく思いがこもっていながら、違う世界観の曲になっていました。気持ちが伝わってくる歌詞。
自分とは違って尊敬ができからこそ、好きになってしまい、君をいつまでも笑わせようと思う気持ち。少しの時間が大切なのも、共感してしまいます。
こんな関係の人と付き合えるようになったら、きっといい関係が続く気がしました。まだ彼女になっていない関係は、続きが気になる曲。今後の展開に期待!
すがすがしいくらいストレートな気持ちと歌声で、とてもいいですよ。
Point of Departure
1番意外性のある「Point of Departure」。(7曲目)
インストゥルメンタルを入れてくるとは、びっくりしました。「Point of Departure = 出発点」。バッチへの導入にもつながっていて、興味深い曲。
タメのあるこの曲は、がっつりギターを弾いていないと作れないですよ。
バッジ
アルバムの中で1番ロックな「バッジ」。(8曲目)
「Point of Departure」の後に、本物と偽物の違いはバッジじゃないんだ。お前が決めるんだ! というのは、曲調以上にロックを感じました。
「お前 = 自分」。自分自身のことだからこそ、お前という表現が似合います。
この曲でいうところのバッジは、ジャニーズ時代の活動のことですよね。離れたからこそ、元○○に頼っていてはダメだと分かっているのがいい感じです。
自分自身に発破をかける曲を入れくるのに、これからの活動の決意を感じました。とはいえ、メッキが剥がれる偽物か、本物なのかはこれから次第ですね。
こういうのも書けるというのは、次のロックな曲を期待してしまいます。
罰ゲーム
意味深長な曲名の「罰ゲーム」。(9曲目)
好きなのに別れることになった恋愛ようにも聞こえますが、関ジャニ∞のメンバーに向けた曲のように、自分には聞こえました。
その仕草もどれも全部
いつか報われますように
別れる対象が女性であればあまり言わない表現だと思いますし、曲名も「罰ゲーム」とはしない気がします。特に、別れたくてお互いが離れたのでなければ…。
受け取り方は人それぞれで変わってくると思いますが、分かる人にだけに伝わればいいメッセージのように感じましたよ。
キーとしては現時点は難しいようで少し外しているんですけど、完璧な歌ではないのが、より思いが伝わってくる気がします。心が込もった罰ゲームです。
あとがき
予想していた以上に、充実した1枚目のソロ・アルバム。元からのファンの人も含めて、同じように充実度にびっくりする人は多いのではないでしょうか?
渋谷すばるのソロ・アルバムを聞いた時も思いましたが、イメージする元ジャニーズだからというのがない、目指す方向は違っても男らしい内容。
また、次の1手が楽しみですと言う前に、新曲「オモイデドロボー」が間髪を容れずに配信されています。やりたいことがはっきりとしているんでしょうね。
赤西仁との新ユニットN/Aを組むのが発表されていますし、来年も注目を集める活動をしてくれるのは間違いありません。楽しみがまた一つできました。
ソロとして現時点では完璧ではないかもしれませんが、思いと意志が込もったカッコいいアルバム。新たな本物のバッジを見せてくれそうですよ。
以上、『錦戸亮:NOMAD ~今は目的地よりも始まりの1歩が大切なんだ~』でした。
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錦戸亮:NOMAD ~今は目的地よりも始まりの1歩が大切なんだ~ ←今ココ
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錦戸亮:オモイデドロボー ~君の恋の記憶は僕が上書きするよ~
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