逢田梨香子 (あいだ りかこ) 1枚目のシングル「for…」。
前作「Principal」から5カ月。顔のアップで見つめられているようなジャケットが印象的ですが、聞いてもインパクトのある初のシングル。
デビュー作の透明感とは異なる、力強さを聞かせてくれます。
for… 収録曲概要
「for…」収録曲は以下の通り。
- for…
- コントラスト
- for…(Instrumental)
- コントラスト (Instrumental)
曲名だけの印象でいえば、聞いた時のイメージが逆になる2曲。「コントラスト = contrast = 対象、対比」と考えると、興味が深くなります。
制作側も意図していると思いますが、この組み合わせであることが必要だったのでしょう。単なる異なるタイプの2曲では、きっとないですよ。
for…
テレビアニメ「戦×恋」オープニングテーマ「for…」。(1曲目)
清々しいくらいのサビ始まりの曲。この力強さが、思いを表現するのに必要だと分かります。臆病だからこそ、弱さがあっては表現ができません。
明日に向かい一歩踏み出そう
for the sake of myself
「for = のために」。誰かにではなく、自分のため。自分は臆病で弱いと知っているからこそ、強くなりたい願いと同時の奮起なのではないでしょうか。
ずっと力強くではなく、場面ごとに抑えても歌っているのが、感情を表しているように聞こえます。インパクトの強い曲だからこそ、歌い分けが必要でした。
弱さを知っているからこその強さ。聞く人の背中も押してくれますよ。
コントラスト
「for…」とは雰囲気が一変する「コントラスト」。(2曲目)
切ない思いだからこそ、心に染みてくるバラード。今という時が現実だと実感するように歌う声が寂しいからこそ、聞き入ってしまいます。
それが毒だと感じながらも
口にしたリンゴの味みたい
実際には分からない味であるのに、想像ができる場面。光る場所があれば、闇もある。表現が難しい曲だと思いますが、しっかりと歌いあげています。
「for…」とは異なるインパクトで、寂しいのに繰り返し聞いてしまう歌。明るさを表現できる声優は多いですが、切なさとなると思いの他に少ないんですよね。
形が異なれば、タイトル曲であってもおかしくないクオリティ。シングルのカップリングでしか聞けない曲として隠れているのが、惜しくもあり、魅力的です。
音源として聞いていてもぐっとくるのですから、ライブだともっとでしょうね。
あとがき
内田理央ちゃん、もしくはHKT48 みくりんこと田中美久ちゃんにも見えるジャケットも印象的ですが、聞けばそれ以上のものを感じさせるシングル。
入り口となる見た目、入ってからの音のどちらもが興味深いです。
「Principal」とは曲調の違いもありますが、歌い方も変化している2曲。どちらも言葉が前に出てくるという点で、成長というか驚きを聞かせてくれます。
パーソナリティだけでなく、聞けば興味を引く歌声と表現力。加えてビジュアルもいいというのですから、気になるなというほうが難しいかも…。
Aqoursでの活動も注目ですが、ソロとしても見逃せないですよ。
以上、『逢田梨香子:for… ~自分自身のために一歩を踏み出そう~』でした。
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逢田梨香子:for… ~自分自身のために一歩を踏み出そう~ ←今ココ
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