Revolution Saints (レヴォリューション・セインツ) 2枚目アルバム「Light in the Dark」。
前作「Revolution Saints」から2年7カ月ぶりとなるアルバムは、前作と同様にメロディアスなロックが聞けるアルバムです。メロディーが枯れないですね。
前作を聞いた人はもちろん、メロディアスなロックが好きな人は楽しめるアルバムです。最初はプロジェクトきっかけでも、がっつりバンドになりました。
Light in the Dark 収録曲概要
「Light in the Dark」の収録曲は以下の通りです。
- Light in the Dark
- Freedom
- Ride On
- I Wouldn’t Change a Thing
- Don’t Surrender
- Take You Down
- The Storm Inside
- Can’t Run Away from Love
- Running on the Edge
- Another Chance
- Falling Apart
- Can’t Run Away from Love (Acoustic Version)
前半が特に強力な曲が続くのは前作と同様ですが、バランスがいいアルバムです。メロディアスは共通でも、タイプ異なる曲が聞き手を飽きさせません。
バンドの2作目でメンバーも変わらずということでバンドとしての結束力も増し、変に伺うことなく曲に求められる演奏になっています。
より引き締まった演奏の上に、世界でも有数の歌えるドラマーであるディーン・カストロノヴォの歌声がのることで、曲のクオリティが上がっていますよ。
聞いても楽しまえるだけでなく、楽器を弾く人にも参考になるアルバムです。
Light in the Dark
オープニング曲かつ、アルバムタイトルトラックの「Light in the Dark」。(1曲目)
期待通りのご機嫌なアメリカンハードロックナンバーで、オープニング曲にぴったりな曲です。聞いた人を一気に引き込む要素を持っています。
変にひねくることなく、ストレートであることが功を奏している曲です。「Light in the Dark = 暗闇の中での光 」。曲名にあった明るさですね。
The best that I can be
Shine a light
「俺ができるのは光を照らすこと」。希望の光しか感じません。演奏自体はオートゾックスな形なのですが、だからこそ光を感じる曲です。
ジャケットのフクロウも、少しの光も見逃さないといっている気がします。
Freedom
自由でもよく言われる自由とは異なる「Freedom」。(2曲目)
拘束されているもの開放される自由ではなく、愛することへの自由です。甘い自由を手に入れる。照れくさく感じる言葉も、自由があるからこそですね。
Your love will set me free
「あなたの愛が自分を自由にしてくれる」。愛への感謝もあり、ステキな思いです。MVもカッコいい系なので、歌詞を見ないと印象が変わる自由ですよ。
曲の最後に語りが入っているのですが、旧約聖書の1つである「エゼキエル書」の1節です。人々を開放するという内容ですが、面白い手法ですね。
この1節の中にも鳥が出てくるので、ジャケットにもつながる部分があります。
Ride On
さあ、行こうぜ! と 前向きな思いにさせてくれる「Ride On」。(3曲目)
速いテンポの8ビートの曲は、疾走感があります。シンプルな曲構成の中に、ダグ・アルドリッチの個が出るギターがのっているのがカッコいいです。
ロックバンドをやっている人であれば、今回のアルバムでコピーしたくなる曲の筆頭ではないでしょうか? 遠慮なく弾きまくったギターがカッコいいです。
The future’s in your hands
「未来はあなたの手の中にある」。未来は誰もが持っているものだからこそ、乗るか乗らないかで変わってきます。「Ride On = 上に乗る」しかないですね。
I Wouldn’t Change a Thing
ロックバラード曲の「I Wouldn’t Change a Thing」。(4曲目)
切ない別れの曲です。考え方を変えたら関係を戻すことができるかもしれないのに、意地をはってしまう気持ち…。大人だからこそ、共感できる気持ちです。
I will be free
「自由になる」。君と別れることで自由なったのは、本当に自由となっているのでしょうか? あなたのことを思ってしまうのは、自由とは違うかもですね。
逆に拘束されている気がします。それでも自分を変えない…。大人だからこその感情と、愛への思いを感じる曲です。もっと、素直になればいいのに!
考えさせられる曲は聞くだけでなく、MVと歌詞を見るのをオススメします。感じ方は人それぞれでしょうけれど、反面教師になる人が多い気がしました。
Take You Down
サビのコーラスが強力な曲の「Take You Down」。(6曲目)
ダグ・アルドリッチは歌わないですけれど、ジャック・ブレイズ、ディーン・カストロノヴォというメインで歌えるメンバーがいるバンドは強いですね。
音源と変わらずにライブでもしっかりと再現ができますから、ライブで真価を発揮しそうな曲です。首を左右にリズムに合わせて振りたくなっちゃいますよ。
「Take You Down = あなたを下ろす」。言葉だけだと寂しい感じもしますが、あなたと私が自由になるためでもある。内容が状況的に勘ぐってしまう曲です。
ジャーニーから、なかば解雇という形で脱退したディーン・カストロノヴォ。自分には、ジャーニーを脱退した思いを曲にしたように聞こえる気がしました。
MVでメンバーが仲むつまじい感じも、この自由を得るためだったとも感じます。実際はどうなのか分かりませんが、意味ありげに聞こえた曲でした。
意味や持っている理由を考えなくても、1曲としてカッコいいロック曲です。
Falling Apart
ボーナストラックを除くとアルバムラストの「Falling Apart」。(11曲目)
「I Wouldn’t Change a Thing」からのつながりを感じます。1度離れたからこそ、あなたといる時間が大切だと気付いた思いが込められて聞こえるからです。
When you’re not here with me
I’m falling apart
「あなたと一緒にいられないと、自分でなくなってしまう」。あなたを失うことは光を失うことなっていると、お互いが気付いているんです。
プライドで意地を張るよりも、光を失うことの方が怖い…。気付くのが遅くても、やり直せるのならやり直すことが必要なのかもしれませんね。
コンセプト・アルバムではないですが、アルバムに対するコンセプトが曲ことに通っていて、つながりのある曲もある。やっぱり興味深いアルバムです。
あとがき
1枚目のクオリティの高さから、難しい2枚目だったと思います。特にロックバンドは1枚目がピークだと、尻すぼみしてしまうバンドが多いからです。
ですが、そんな心配はこのバンドには不要でした。プロジェクトからバンドになったこと、継続したことでより結束の強いバンドになりましたよ。
メロディアスなハードロックバンドが好きな人は、聞かないのはもったいないバンドであり、アルバムです。素直にカッコいい! と聞けますよ。
以上、『Revolution Saints:Light in the Dark ~俺たちが光を照らしてみせる~』でした。
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Revolution Saints 関連記録
2015/2/20 release 1st Album
Revolution Saints:Revolution Saints ~歌と曲で革命を起こす~
2017/10/4 release 2nd Album
Revolution Saints:Light in the Dark ~俺たちが光を照らしてみせる~ ←今ココ
2020/1/24 release 3rd Album
Revolution Saints:Rise ~チャンスがあるならつかみ取るまで~
JOE (ジョウ)
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