Queen + Adam Lambert:Live Around the World ~旅はまだ続くよ~

Queen + Adam Lambert:Live Around the World洋楽レビュー
洋楽レビュー

Queen + Adam Lambert (クイーン + アダム・ランバート) ライブ・アルバム「Live Around the World」。

2011年11月のMTV Europe Awardsで共演。翌年からはツアーも行い、現在までに42カ国で、218公演を行ってきたQueen + Adam Lambert。

映像作品は今までにリリースされてきましたが、音源のみのライブ盤としては初のリリース。ベストテイクということで、音に臨場感があるのが特徴です。

Live Around the World 収録曲概要

「Live Around the World」収録曲は以下の通り。

  1. Tear It Up
  2. Now I’m Here
  3. Another One Bites the Dust
  4. Fat Bottomed Girls
  5. Don’t Stop Me Now
  6. I Want to Break Free
  7. Somebody to Love
  8. Love Kills: The Ballad
  9. I Was Born to Love You
  10. Under Pressure
  11. Who Wants to Live Forever
  12. The Show Must Go On
  13. Love of My Life
  14. Bohemian Rhapsody
  15. Radio Ga Ga
  16. Ay-Ohs
  17. Hammer to Fall
  18. Crazy Little Thing Called Love
  19. We Will Rock You
  20. We Are the Champions

今までの42カ国、218公演の全てを記録用にプラス、プロフェッショナルな機材でレコーディングしているかは不明ですが、ベストテイクを選択したもの。

リストを見る限りでは7箇所、8公演からの収録したライブ音源。その中で2、3、9曲目は2014年のサマーソニックから収録。日本からがあるのは熱い!

個人的にはWOWOWでの放送を見ただけで実際に会場へは行っていませんが、ライブ盤やビデオは、特に見に行った公演であれば特別となるもの。

単純に音として楽しめるだけでなく、オーストラリア公演に次ぐ、イギリスと同一の曲数の日本。場所の思いもプラスされ、より楽しめる人は多そうです。

Now I’m Here

3枚目のアルバム「Sheer Heart Attack」に収録「Now I’m Here (Live at Summer Sonic, Tokyo, Japan, 2014)」。(2曲目)

俺はここにいるんだの思いと、宣言。聞いているともっと自分にできることもあるんじゃないかと、勇気を

くれる曲でもあります。

ライブで多くの人が一緒に聞き、背中を押される。これはちょっと頑張っちゃおうかな?! と思わずにはいられなくなります。

Whatever comes of you and me
I’d love to leave my memory with you

「あなたと私に何があっても、思い出にするんだ」。1人ではないからこそであり、ライブでこそより強くなっていく思い。ジワジワくる熱さです。

難しいことはしていなくても、リフがカッコいいので、思わず弾きたくなります。一聴のインパクトはそう強くないですが、スルメ曲ですね。

Another One Bites the Dust

8枚目のアルバム「The Game」に収録「Another One Bites the Dust (Live at Summer Sonic, Tokyo, Japan, 2014)」。(3曲目)

邦題のタイトルは「地獄に道づれ」。次々と人が亡くなっていくからこそだと思いますが、凄いセンス。今は邦題は滅多につかないので、時代を感じさせます。

Shoot out
Ay-yeah
Alright

「撃ち抜く。イェー。了解」。あらためて歌詞を見ると、本当に亡くなっていくではなく、諦めて去っていくことなのかも…。比喩ひゆが近い気がしました。

感じ方は人それぞれですが、地獄に道づれというよりも、仲間がいなくなっていくのを寂しく思っているんじゃないでしょうか。興味深く面白い世界観です。

I Was Born to Love You

15枚目のアルバム「Made in Heaven」に収録「I Was Born to Love You (Live at Summer Sonic, Toyko, Japan, 2014)」。(9曲目)

英語であれば自然と聞けても、日本語に脳内変換するとそのまま発するのは恥ずかしくなるような思いであり、愛。それでも言わずにはいられない感情。

Yes, I was born to take care of you
Every single day of my life

「私はあなたをケアするために生まれた。人生の毎日を」。愛は運命でもありますが、ここまで思える相手に会えるといいなとも感じてしまいます。

アダム・ランバートのセクシーで、ツヤのある歌声が実に気持ちがいい! 男である自分が聞いていてもドキッとしちゃうのですから、女性だともっとかも…。

The Show Must Go On

14枚目のアルバム「Innuendo」に収録「The Show Must Go On (Live at The O2, London, UK, 4/7/2018)」。(12曲目)

何が起こって寂しくあっても、ショーは続けないければいけない思いが、いつ聞いても切ない…。バンドは存在する限り、表現する必要があるのにも通じます。

Inside my heart is breaking
My makeup may be flaking
But my smile, still, stays on

「心は壊れ、メイクは剥がれているかもしれない。それでも私は笑顔で…」。寂しいけれど、演者として表現することはやめられない。

上モノの音があるので多くの音が鳴っているかと思いきや、実は少ないというのもポイント! ギターの音が泣いているのが、心に染みこんできます。

Love of My Life

4枚目のアルバム「A Night at the Opera」に収録「Love of My Life (Live at The O2, London, UK, 2/7/2018)」。(13曲目)

最上級のラブ・ソング。セクシーなアダム・ランバートの歌声と一緒に、歌ってしまう気持ちにも納得。純粋だからこそ、愛があふれますよね。

Love of my life, don’t leave me

「私の人生の愛。離れて行かないで」。傷付けてしまったからこそ気付く、あなたへの本当の感情。恋であったのが、愛に変わって行く。

この思いが歌えるアダム・ランバートをボーカリストとしQueenが選ぶのも、分かる気がします。

We Will Rock You

6枚目のアルバム「News Of The World」に収録「We Will Rock You (Live at Fire Fight Australia, ANZ Stadium, Sydney, Australia, 2020)」。(19曲目)

いつ聞いても、リズムだけで楽しくなってしまう曲。やっていることはシンプルでも、心が揺さぶられずにはいられません。

We will, we will rock you (Sing it out)
We will, we will rock you

「歌ってくれ! 」。なんて言われないくても、歌ってしまいます。手拍子だけ、足踏みだけでどの曲か分かる表現となるのは、そう多くはありません。

繰り返しの美学を感じられるからこそ、何回聞いても熱くなってしまいます。

あとがき

聞いていて感じるのは音の良さと、特殊なバランス。他に音が鳴っていても3人が前にきてメインとなり、通常の概念でいえば本来はセオリーから外れる音。

このバランスを他のバンドが再現しようとすると、恐らくスッカスカな音になるはず。めちゃくちゃ太いわけではないのに、聞くほどに興味が深くなります。

楽器を弾いたり、バンドをする人ほど、面白いと感じることでしょう。ちゃんと成立しているというより、聞いていて気持ちのいい音。独自なバランスですね。

それにしても、ジャケットもいいい感じ。3人が顔合わせ、同じ道を前へと進んでいく。ライブ盤は時を閉じ込めた音ですが、その先をも感じさせます。

「We Are The Champion」の歌詞を若干変更したチャリティーソング「You Are The Champions」で音源は残していますが、やっぱり既存の曲。

オリジナルの音源を作る可能性はあるとは語っていますが、1枚でいいのでこのコラボでのアルバムを期待してしまいます。ライブ盤を聞くとなおさらですね。

 

以上、『Queen + Adam Lambert:Live Around the World ~旅はまだ続くよ~』でした。


『Queen』をApple Musicで

Queen + Adam Lambert 関連記事

2020/4/30 release Digital Single
Queen + Adam Lambert:You Are The Champions ~ありがとうを伝えたい~

2020/10/2 release Live Album
Queen + Adam Lambert:Live Around the World ~旅はまだ続くよ~ ←今ココ

関連アーティスト記事一覧
Adam Lambert (アダム・ランバート)

The following two tabs change content below.

JOE (ジョウ)

Guitar、F1を筆頭にモータースポーツ全般、野球(巨人)が好きな、ジャンルを問わない音楽マニア。日々記事更新中で、SNSは基本オマケ。 もっとプロフィール & あぶまいについて

コメント