Pyxis(ピクシス) 2枚目のシングル「ダイスキ×じゃない」。
1枚目のシングル「FLAWLESS」から約7カ月ぶりにリリースされたシングルは、2曲とも聞いた誰もが驚かされる内容のシングルです。
Pyxisは声優の豊田萌絵ちゃんと、伊藤美来ちゃんの2人組のユニットですが、このシングルではとびきりのポップな曲と、切ない恋心を聞かせてくれます。
ダイスキ×じゃない 収録曲概要
「ダイスキ×じゃない」の収録曲は以下の通りです。
- ダイスキ×じゃない
- 残像
- ダイスキ×じゃない (instrumental)
- 残像 (instrumental)
曲名だけを見ても異なる2曲ですが、聞いてみると全く異なる曲調には驚かされます。曲数の少ないシングルだからこそ、2曲のインパクトは大きいです。
全く異なる曲調である2曲には恋の感情という共通点があるのですけれど、この2曲を組合わてシングルにしたのは面白く感じます。
最小の曲数でありながら、Pyxisの幅の広さがまざまざとわかるシングルです。
ダイスキ×じゃない
シングルタイトル曲「ダイスキ×じゃない」。(1曲目)
ライトノベル「剣士を目指して入学したのに魔法適性9999なんですけど!?」イメージソングでもありました。ライトノベルのタイアップって面白いですよね。
曲名やタイアップが面白く感じる以上にそこ抜ける明るいハイテンポなポップソングは、インパクトが十分です。これは確かにシングル向きな曲です。
自信が満々の少し強い女の子の様に見えて、実は少し弱さも持っているんだという女の子のかわいらしさに、聞いていてキュンときてしまいます。
曲のインパクトから流して聞いてしまいそうな歌詞ですが、いったん曲をストップして歌詞を見てみると、より面白みが増す曲になりますよ。
大好きなのにダイスキじゃないよといったり、スキ? キライ? ライバルかな? なんて考えてしまうのは、少しめんどくさいけれどかわいく思ってしまいます。
聞くだけでも、歌詞を見ても、両方をしてみても楽しめる面白い曲です。
残像
しっとりと恋の思いを聞かせてくれる「残像」。(2曲目)
ぶっとんだポップな曲の「ダイスキ×じゃない」とのギャップに、この曲を聞いた誰もが最初はきっと驚かされるはず…。
大好きなのに好きという二文字がいえない状況が、思い浮かんでくるような歌詞です。現実にしたことではなく、淡い夢の出来事だから残像になっていく。
相手は自分が好きという気持ちを知らない片思いの恋は、切なさがあるのに思い出となって残りそうな恋です。それでもやがて色が薄くなり、残像になる。
誰もが経験する片思いを歌った曲だからこそ、強く感じるものがあります。こういう曲が歌えるのが、Pyxisの強みに変わっていくかもしれませんね。
最初のインパクトは「ダイスキ×じゃない」の方がありますけれど、繰り返して聞いていると「残像」の方が心に残っていくような気がしました。
あとがき
2人が在籍していた活動休止中のStylipSにもいろいろなタイプの曲がありましたが、Pyxisはさらに曲のタイプを広げていっているのが興味深いです。
かわいらしさは全開であり、それだけではないよという部分も見せてくれるのはギャップに驚かされますね。ギャップ萌えというやつです。
声優さんのユニットという4、5人いる場合が多いですけれど、Pyxisは2人の関係がうまくいく、2人であるのがベストな組み合わせな感じがしました。
それぞれのソロの活動とは違った面も見せてくれるPyxis。単純に1+1で2になっているのではなく、見ても聞いても5にも10にもなっているユニットです。
以上、『Pyxis:ダイスキ×じゃない ~言葉に出しては言えないこの気持ち~』でした。
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JOE (ジョウ)
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