Poppy:All The Things She Said ~それじゃまだ全然足りないの~

Poppy:All The Things She Said洋楽レビュー
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Poppy (ポピー) 配信シングル「All The Things She Said」。

3枚目のアルバム「I Disagree」に続く提示は、まさかのカバー。しかも t.A.T.u.の大ヒット曲というのですから、選択が面白い。

本筋とは異なりますが、自身の曲でなくても魅力を発揮してくれています。

All The Things She Said 概要

オリジナルを歌ったt.A.T.u. (タトゥー)は、リェーナとユーリャからなるロシア出身のアイドルデュオ。

後から事実ではないと明らかになりましたが、レズビアン・カップルのイメージを全面に押し出すなど、当時としては画期的な戦略も魅力の1つでした。

楽曲としても優れていて世界的にヒットしましたが、日本でもミュージックステーションのドタキャンなど、お騒がせが多かったグループ。

戦略のために作られすぎたイメージが、若い二人には継続が難しい亀裂。奇行と言える言動と行動がマイナスとなり、人気も雪崩のように崩れ落ち崩壊へ…。

期間としては短くても、一世を風靡ふうびしたt.A.T.u.。やり方が違っていたら売れていなかったかもですが、もし演じきれていたらどうなっていたのでしょうか?

マイナスイメージが多くなっていますが、楽曲が優れていたのも事実です。

All The Things She Said

「彼女が言ったすべて」と、曲の始まりから一気に引き込まれてしまう「All The Things She Said」。

カバーというと変え過ぎてぶち壊す人も多いですが、原曲を崩さずにブラッシュアップした形。個を強く提示するのではなく、あくまでも今の音へ。

結果として他と異なるからPoppy という人が形成されているのではなく、元としての実力を持ち合わせているのが分かるカバー。すごくいい感じ!

All the things she said
This is not enough (Oh, oh)
This is not enough

「彼女が言ったすべて。これでは足りない。十分じゃないの」。大ヒットした曲ですが、歌声から”まだ足りない”の思いが追加されたようにも聞こえます。

時が過ぎるとともに埋もれていくのではなく、今の形で転生。かつ、コピーの域をこえないモノマネや無理に変えるのでもなく、自分のものとしたカバー。

Poppyに実力が分かるのはもちろんですが、知るきっかけの1曲になるかも…。

あとがき

カバーは本筋とは異なるとしても、目の付け所が面白い曲の選択。大きな変更はせずとも、自分のものとして消化しているのもポイントです。

ジャケットも印象的で、「足りなかった言葉がここにあった!」 と受け取れる感じもいいですね。完全に屈んでいないからこそ、見つかった感があります。

Poppyは音楽の幅が広いですが、それぞれでちゃんと消化しているのもさすが。 オリジナルでなくても自分を表現できるのは、やっぱり面白い存在です。

 

以上、『Poppy:All The Things She Said ~それじゃまだ全然足りないの~』でした。


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JOE (ジョウ)

Guitar、F1を筆頭にモータースポーツ全般、野球(巨人)が好きな、ジャンルを問わない音楽マニア。日々記事更新中で、SNSは基本オマケ。 もっとプロフィール & あぶまいについて

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