Ozzy Osbourne:Ordinary Man ~いつまでも普通の人でなくありたい~

Ozzy Osbourne:Ordinary Man洋楽レビュー
洋楽レビュー

Ozzy Osbourne (オジー・オズボーン) 11枚目のアルバム「Ordinary Man」。

前作「Scream」から約9年8カ月ぶりと、途中Black Sabbathのアルバムリリースもありましたが、久しぶりのアルバムリリースとなりました。

オジーはやることのインパクトが強いですし、ハードロック系の雑誌でもよく見かけますから、そんなに長くリリースしていなかったの? という感じがします。

久しぶりのアルバムはネームバリューだけでなく、良曲ぞろいのアルバムです。

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Ordinary Man 収録曲概要

「Ordinary Man」の収録曲は以下の通りです。

  1. Straight to Hell
  2. All My Life
  3. Goodbye
  4. Ordinary Man (feat. Elton John)
  5. Under the Graveyard
  6. Eat Me
  7. Today Is the End
  8. Scary Little Green Men
  9. Holy for Tonight
  10. It’s a Raid (feat. Post Malone)
  11. Take What You Want (feat. Ozzy Osbourne & Travis Scott)

フィーチャリングでElton John、Post Maloneが参加しているだけでなく、チャド・スミス、ダフ・マッケイガンもレコーディングに参加しています。

この2人はほぼ全曲に参加しているので、アルバムの出来の良さにも大きく貢献しているのはないでしょうか。素直にカッコいいアルバムです。

フィーチャリング参加をしたPost Maloneの名義の「Take What You Want」をアルバムに収録。しかもラストというのは、オジーならではですね。

他のアーティストであれば、なかなか選択ができない判断じゃないかと…。「Ordinary Man = 普通の男」とありながら、普通じゃないのが面白いです。

Straight to Hell

オープニング曲「Straight to Hell」。(1曲目)

先行配信されていたリード曲で、アルバムを期待させるには十分な曲になっていました。「Straight to Hell = 地獄にまっすぐ」というのオジーっぽいです。

イントロ前の「ア〜ア〜ア〜ア〜。ア〜ア〜ア〜」というのがいいですよね。SEの役割を持っていて、あるとなしでは曲の印象が変わったことでしょう。

Something is missing and you don’t know why
Deeper in the darkness you will hide

「何かが足りないのに、理由がわからない。あなたが隠す暗闇の中で深く」。だからここ光を得たいではなく、地獄にまっすぐというのが面白いです。

面白くもあり、ロックだなと感じる曲は、オープニングにぴったりな曲です。

All My Life

「Straight to Hell」とは雰囲気が一変する「All My Life」。(2曲目)

雰囲気は変わっても歌詞のつながりがあるので、うまく順序がはまる曲です。

Heaven can take me
But no one can save me from hell again

「天国は私を連れていける。でも、私を地獄から救うことはできない」。それが「All my life = 私の人生」というのが、なんとも寂しげに感じました。

他のボーカリストが歌ったら印象が変わる曲であると同時に、アルバムの中で一番印象的なギターソロが含まれる曲でもあります。カッコいいギターソロです。

Ordinary Man (feat. Elton John)

アルバム・タイトル曲「Ordinary Man (feat. Elton John)」。(4曲目)

オジー自身のことを歌ったであろう曲です。ハチャメチャなイメージのあるオジーですが、迷いや葛藤があったことを感じさせます。

Yes, the truth is I don’t wanna die an ordinary man

「真実は普通の人で死にたくはない」。年齢が高くなっているオジーだからこそ意味深長な歌詞ですが、散る時は派手に散りたいと考えているのかも…。

ロックスターだからこそ感じる思いは、聞いていて興味深く感じました。

Under the Graveyard

墓地の下と意味深長な曲名の「Under the Graveyard」。(5曲目)

死んだ後のことを歌った曲は、オジーの声も含めて寂しく感じる曲です。

It’s cold the Graveyard

「墓地は寒いんだ」。死んだ後のことなんて考えたことはありませんが、墓地といったら外ですし、確かに寒いんだろうなと。特に1人だったら特に…。

若いころのオジーを再現したようなMVは、興味深いです。シャロンがいなかったら今頃オジーは墓の中だったのかもしれません。見ていて面白いMVです。

Today Is the End

今日の終わりというのが切ない「Today Is the End」。(7曲目)

切なさを感じさせるのは、地獄への道のりを歌った曲だからです。地獄は行ってからが大変なのではなく、行くまでも大変だというのが興味深く感じました。

少しメタリカな感じが入るのも、聞いていて興味深く感じる曲です。アウトロを含めることもなくバサッと曲が終わるものも、今日の終わりを感じさせます。

アルバムの中でメインになる曲ではないですが、聞いていて興味深い曲です。

It’s a Raid

Post Maloneがフィーチャリング参加した「It’s a Raid (feat. Post Malone)」(10曲目)

オジーだけでも成立した曲だと思いますが、Post Maloneが入ることで面白さが増えている曲です。「Raid = 襲撃」の感じが増していますよね。

これだけテンポの早い曲を今のオジーがやるというのも、興味深く感じました。現在71歳のオジーですが、この人には年齢は関係がないのかもしれません。

ライブでどう表現されるのか、とても興味のある曲です。

Take What You Want

アルバムラストを飾る「Take What You Want (feat. Ozzy Osbourne & Travis Scott)」。(11曲目)

フィーチャリング参加していますが、Post Maloneの曲です。ロックアルバムの中に、ポップスのこの曲が入ることにロックを感じます。

この曲を収録したPost Maloneのアルバム「Hollywoods’s Bleeding」は2019年9月のリリースであるのに、全米だけで312万枚も販売されています。

サブスク全盛の時代に、ありえないようなセールスを誇るアーティストです。

I never needed anything from you
And all I ever asked was for the truth

「私はあなたから何も必要としなかった。そして、真実を求めているんだ」。曲調も切ないですが、切ない思いです。

真実を求めるのはなぜかといえば「Take What You Wan = あなたが欲しいものを取る」と考えると、寂しさでいっぱいになる曲です。

Post Maloneのアルバムで聞いた時と、このアルバムの中で聞くのとは少し印象が変わって聞こえました。寂しいんですけれど、聞き入ってしまう曲です。

あとがき

体の調子がいい状態ではないそうで、アルバムに伴うツアーは中止になっています。伊藤政則のROCKCITYでも見ましたが、体は少し痛々しい感じでした。

ツアーの中止は残念ですが、その代わりに次のアルバムに取り組んでいることが発表されています。今年後半予定とのことですから、ハイスピードですよね。

約9年8カ月ぶりのNewアルバムは過去の人ではなく、オンタイムでカッコいいオジー・オズボーンのアルバムです。まず、曲がいいのにびっくりしますよ。

「Ordinary Man = 普通の男」。オジーの普通は、普通じゃありません。

 

以上、『Ozzy Osbourne:Ordinary Man ~いつまでも普通の人でなくありたい~』でした。


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