小野小町:伝説小町 ~歴史上の歌人に近づくために私は歌う~

小野小町:伝説小町邦楽レビュー
邦楽レビュー

小野小町 (おののこまち) 1枚目のシングル「伝説小町」。

名古屋を拠点として活動していた「おとめボタン」に残っていた4人のメンバーが全員卒業をして、新たに結成されたアイドルグループです。

残っていたメンバーの誰かが離脱するとかではなく、新たにグループを結成というのは契約上の問題などもあるのでしょうけれど、面白い選択ですよね。

選択が面白いだけでなく、誰もが想像する歴史上の人物の小野小町というグループ名もですが、聞かせてくれる音楽も面白いものになっています。

伝説小町 収録曲概要

「伝説小町」の収録曲は以下の通りです。

  1. 伝説小町
  2. アイヤイLOVE ~恋の花~
  3. いまひとたび
  4. 伝説小町(Instrumental)
  5. アイヤイLOVE ~恋の花~(Instrumental)
  6. いまひとたび(Instrumental)

収録されている3曲の和風の和を感じるのは共通ですが、タイプの全く違う3曲であるのが、聞いていて面白い感じがします。

寄せることもできたはずですが、タイプを全く変えてきたのはデビュー・シングルだからこそのように感じました。変えたからこそ、3曲とも立っています。

和風でも見せ方はいろいろとあるんだよ! という、提示のような気がしました。

伝説小町

シングル・タイトル曲「伝説小町」。(1曲目)

今の時代にあまり聞かない音使いとメロディーなのに耳に残る曲ですが、ピンクレディー全般の曲を作曲していた、都倉俊一さん作曲です。

作詞も東海林良さんという、大御所中の大御所で制作された曲になっています。デビュー・シングルで大御所中のコンビを使うというのはスゴイですよね。

いくら大御所であっても曲がつまらなければ意味がないですが、この曲は聞いていて不思議な感覚がする曲です。一聴で分からない、面白さがあります。

小野小町というと歌人ですけれど、すでに有名になっている姿を歌っているのではなく、伝説になっていく姿を歌っていくように聞こえました。

歴史上の小野小町のようになれるのかは、彼女たちの活動しだいということですよね。この曲を聞いていて、別の「小町」と付く曲ができそうな気がしましたよ。

アイヤイLOVE ~恋の花~

和風の面白さが満載の「アイヤイLOVE ~恋の花~」。(2曲目)

LOVEという言葉は曲の中に当たり前のように使われる言葉ですが、和風全開の曲の中に入ると、面白いです。愛でもはまりそうなのに、LOVEなのがいいですね。

お祭りの雰囲気があるこの曲は、ライブで聞くとより楽しめそうです。少し古い今は使わない言葉使いの言葉だからこそ、面白みが増している歌詞になっています。

動きまくる揺れるベースラインがとてもカッコいいので、ベーシストはコピーをオススメする曲です。動く部分は動く、止める部分は止めるのは練習になりますよ。

いまひとたび

ミディアムテンポのバラード曲「いまひとたび」。(3曲目)

正直にいうと歌唱力に少し難を感じる曲ですが、今ならいくらでも修正ができるレコーディングの技術を使い過ぎていない部分に好感が持てた曲です。

いまひとたびという気持ちを伝えるには、思いが込められていなければいけない。修正をし過ぎると思いが抜けていくということで、この状態になったのかなと。

歌詞は今の言葉ではないのですが、難しい言葉使いはされていないので、伝えたい気持ちが想像しやすくなっています。活動が進んでから、また聞きたい曲です。

思いが込めたままうまく歌えるようになったら、小野小町として一花咲かせる曲に変わっていくのではないでしょうか? この曲が生きるのは、きっと未来ですね。

あとがき

小野小町というグループのコンセプトとして和太鼓や殺陣、日本舞踊などの伝統芸能と盛り込んだ和風エンターテインメントというのは、面白い感じがします。

和風でバンドは人間椅子や陰陽座がいますが、アイドルだと他に類をみないグループではないでしょうか? 少なくとも主に打ち出しているグループはいないはず…。

日本を訪れる海外の方は伝統的な日本文化が好きな方が多いですから、これからグループとして成長してくれると、面白い展開になるかもしれません。

個人的にはdelaの山咲夢華ちゃんのお姉さんがメンバーにいるので、小野小町の前のグループ、おとめボタンの頃から気になる存在でした。

このアイドルグループはこけるかうまくいくか、どちらかのグループだと思います。現代の小野小町として、伝説となるアイドルグループになれるのでしょうか?

 

以上、『小野小町:伝説小町 ~歴史上の歌人に近づくために私は歌う~』でした。


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JOE (ジョウ)

Guitar、F1を筆頭にモータースポーツ全般、野球(巨人)が好きな、ジャンルを問わない音楽マニア。日々記事更新中で、SNSは基本オマケ。 もっとプロフィール & あぶまいについて

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