Oh,Sleeper:Bloodied / Unbowed ~激しさの中に違う世界を~

Oh,Sleeper:Bloodied / Unbowed洋楽レビュー

Oh,Sleeper 4枚目のアルバムである「Bloodied / Unbowed」。

前作「Children Of fire」からは約8年ぶりとなる、Newアルバムです。

ボーカルのShane BlayはWovenwarの活動として2枚のアルバムをリリースしていますけれど、Oh,Sleeperとしての活動は久しぶりですよね。

メタルコアバンドなのでおかしくはないのですが、口のなかからサソリが出てくるという、衝撃的でインパクトのあるアルバムジャケットになっています。

また、「Bloodied / Unbowed = 血だらけの / 屈服しない」というのもすごいタイトルですよね。アルバムを聞くと、ピッタリのタイトルになるんですが…。

「Unbowed」には「曲がっていない」と意味もありますけれど、アルバムを聞いた感じでいうと、屈服しないほうが合うのが気がしました。

聞くだけでも激しくかっこいいアルバムですが、歌詞も見て曲のストーリーを追っていくと、より楽しめるアルバムになっています。

Bloodied / Unbowed 収録曲概要

「Bloodied / Unbowed」の収録曲は以下の通りです。

  1. Let It Wave
  2. Decimation & Burial
  3. Fissure
  4. Of Bane & Disease
  5. Two Ships
  6. The Island
  7. Mutinous
  8. Pulse over Throne
  9. Oxygen
  10. The Summit

10曲で40分という収録時間と、これでもかと攻めまくっている曲が多いので、あっという間に聞き終わるアルバムです。

普段メタルを聞かない方にはなんだこのやかましくうるさい音楽! と感じるかもしれませんが、アルバムを通して聞くとやかましさだけではないんです。

Shane Blayの聞いた人を引き離さないクリーンボーカル、アルバムを通して曲の中に同じ芯が通っているからこそ、うるささだけではなくなっています。

Fissure

死んだ人を復活させないでと歌った「Fissure」。(3曲目)

生があるから死は必ずあるもの。死は悲しいことだけれど、復活させるということは亀裂が生まれておかしくなるとメッセージが込められた曲です。

死は1番切ないできごとだからこそ以前の状態に戻れたら、どうにかして息を吹き返したらと思うことはありますが、戻してはいけないものでもあります。

科学が進歩する中で実際に起こりそうなものだからこその、警告のような気がしました。自然の摂理を覆すことは、ハッピーではないと言っているようです。

激しい曲に合わせたデスボイスとクリーンボイスが、切なさを誘います。

The Island

曲名から考えるとイメージが異なる曲の「The Island」。(6曲目)

「The Island = 島」ですから、普通の曲のテーマとしては南国とか明るい楽しい曲になる場合が多いですが、まったく楽しいテーマの曲ではありません。

そんなことをしても悲劇に向かうだけなのに、なぜあなたはその行動をするの? と問いかけるような曲で、歌詞を読むほど痛く感じる曲です。

聞いていると、アルバム・タイトルの「Bloodied / Unbowed」に1番沿っている曲ではないかと感じました。

Oxygen

直訳で酸素というのは、面白い曲名だと感じた「Oxygen」。(9曲目)

曲名も面白いですけれど、歌詞も面白いです。酸素か見た目線の歌詞になっているんです。物体目線はよくありますが、気体の目線は聞かないですよね。

普段生活する中で酸素があるのは当たり前のことに感じていますけれど、酸素の役割は光にもなるけれど、悲劇にもなるんだよと…。

「Underestimated = 過小評価」と歌詞が始まるのは発想が面白いです。

目線と歌詞が面白く思える「Oxygen」ですが、曲はかっこいいですよ。今回のアルバムの中で1番かっこいいなと思ったのが、この曲です。

The Summit

アルバム唯一のバラード曲である「The Summit」。(10曲目)

メタルコアバンドにバラードはは必要なのか? と考えるかもしれませんが、バラードもできてしまうのがOh,Sleeperの強みではないでしょうか?

WovenwarにShane Blayが呼ばれたのも、クリーンボーカルもでき、バラードも歌えるというのが大きかったのではないかと推測します。

自分にはできることはこれしないという歌詞の内容ですが、バラードであることがより曲を切なくしています。いい曲ですね。

強がり、強さの曲の中に、この弱さがあるからこそアルバムがまとまっているように聞こえます。40分の短い時間の中にいろいろな物語がありました。

あとがき

約8年振りとなるアルバムですが、従来のOh,Sleeperの激しいだけでなく、進化を感じさせてくれるアルバムです。

重さから始まり、これでもかという激しさ、やりきれない切なさが聞けるこの内容。他のメタルコアバンドでは聞けないアルバム内容になっています。

やりたいことが多くてごちゃまぜになっているというのではなく、曲の中にアルバムを通して芯は通っているので、通して聞いていて違和感はありません。

うるさいだけのアルバムではないですので、メタルコア初心者が入門として聞くのにオススメにアルバム内容になっています。

ただし、目覚めにはよろしくない感じですので、起きるための音楽としてはオススメはしないです。聞くのであればしっかりと目覚めてからですね。

 

以上、『Oh,Sleeper:Bloodied / Unbowed ~激しさの中に違う世界を~』でした。

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