Official髭男dism:レポート ~僕の体験した記録を君に提出するよ~

Official髭男dism:レポート邦楽レビュー

Official髭男dism 3枚目のミニ・アルバムである「レポート」。

1枚目のEP「What’s Going On?」から、約半年ぶりのリリースとなりました。ヒゲダンはリリースがコンスタントで、制作意欲のペースには驚かされます。

しかもクオリティーが高いというのには、ビックリしかありません。

ミニ・アルバムはデフォルメしたイラストキャラのジャケットが定番になっていますけれど、今回の手回しプレスのジャケットもセンスがいいですよ。

プレス機の上に乗っている猫ちゃんに髭があるのも、とてもいい感じです。

ミニ・アルバム収録曲概要

「レポート」の収録曲は以下の通りです。

  1. 始まりの朝
  2. 犬かキャットかで死ぬまで喧嘩しよう!
  3. 異端なスター
  4. 55
  5. Rolling
  6. イコール
  7. Trailer

曲名だけを見ると共通点が分からなくて、1枚のミニ・アルバムに収まっているのが面白く感じてしまう曲名だらけです。

見ただけだとなんだろう? という感じですが、全ての曲を聞くと同じミニ・アルバムの曲としてまとまっているから面白いです。ぜひ通して聞きましょう。

始まりの朝

これから始まる希望を歌った「始まりの朝」。(1曲目)

ハイテンポで自分で自分の背中を押して気持ちを高めている歌詞は、オープニング曲にぴったりです。やってやろうという気がします。

曲名が始まりの春ではなく始まりの朝としたのは、朝であれば365日変われるチャンスがあるんだよと表現したのかったかもしれませんね。

何かの春が訪れるという表現はどの季節でも使いますけれど、朝の方が断然わかりやすいです。走れ走れと希望も持って前に進むのは、気持ちがいいですね。

最後のサビの前のブレイクとかかっこいいですし、歌詞やメロディーのよさだけでなく、演奏も聞いてきて気になる曲です。思わずコピーしたくなります。

犬かキャットかで死ぬまで喧嘩しよう!

曲名の時点で面白い「犬かキャットかで死ぬまで喧嘩しよう!」。(2曲目)

歌詞もすごく面白い曲で、曲名からは君への愛を誓う曲だとは思わなかったです。意表をつかれた曲で、このミニ・アルバムの中で一番驚きました。

犬好きや猫好きに違いはありますけれど、そこが問題ではなく君とずっと一緒にいたんだというのには、愛の強さを感じます。

どんな君であっても、僕はずっと好きなんだということですよね。さらっと歌詞にしているけれど、とてつもなく甘いラブソングだなと思いました。

犬や猫かではなく、犬かキャットかでというのにもセンスを感じます。君と生活していく中でいつかワンちゃんだったり、猫ちゃんがいてもいいという。

何か原因で小さい喧嘩はしても、ずっと一緒にいたいというのはステキです。

異端なスター

明らかなスターにはなれなくても、自分らしくあろうよと歌った「異端なスター」。(3曲目)

「異端 = 正当から外れている」は変わったことをしてではなくて、遠慮したりいい子のふりをしなくてもいいんだよと言っているように聞こえました。

火を付けまわるというのは、自分の心に火を付けろよってことかなと。スターになるには怖がっていて歌わずにいたら、なれるものもなれない。

自分の信じた道を自分らし進んで歌って異端なスターになるというのは、ヒゲダンのスターになっていく過程をこの曲で表しているような気がします。

今でこそヒゲダンがピアノバンドで有名になったので当たり前のように思えますが、ピアノバンドは通常のバンド構成からしたらかなり異端です。

異端なスターと歌って、ちゃんと異端なスターになっているヒゲダン。有言実行をしたようなこの曲は、当時のメンバーが現状を聞いたらビックリしそうです。

イコール

何があっても最後はイコール(同じ)でありたいと歌った「イコール」。(6曲目)

足したり引いたりするイコールはかんたんに計算できるし、実際でもできますが、同じであるイコールは実現するにはすごく難しいものです。

誰がえらいんじゃない、誰が劣っているんじゃないというのはきれい事のように思えても、そうでありたいというのは純粋な気持ちだと思います。

バンドを外から見ていて関係がイコールに見えるヒゲンダンがこの曲を歌うからこそ、イコールはあるのかな? と思わせてくれる曲です。

一つ一つが全てイコールではなくても、最後にイコールになればいいですよね。優しく透明に澄んでいんでるメロディーは、聞いていて気落ちが安らぎます。

あとがき

ヒゲダンの3枚目のミニ・アルバムも、聞いていて興味深かったです。

収録されている7曲のどれもが、内容は異なっても1つの記録のようになっている。だからこそミニ・アルバムのタイトルが「レポート」になったのかなと。

作業している時のBGMにもなりますし、ちゃんと向き合って聞いても楽しめるこのミニ・アルバムは、ヒゲダンからのレポートを感じられて興味深いです。

3枚のミニ・アルバムの曲は、フルアルバムには1曲も収録されていません。聞かないのは惜しいので、過去音源を振り返って聞くことを強くオススメします。

エスカパレード、Travelerを聞いてヒゲダンを気に入った人であれば、この「レポート」は同じ様に楽しめるのは間違いありません。

 

以上、『Official髭男dism:レポート ~僕の体験した記録を君に提出するよ~』でした。

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