Official髭男dism (オフィシャルヒゲダンディズム) 3枚目のミニ・アルバム「レポート」。
1枚目のEP「What’s Going On?」から、約半年ぶりの音源。ヒゲダンはリリースがコンスタントで、制作意欲のペースには驚かされます。
しかもクオリティーが高いというのには、ビックリしかありません。
ミニ・アルバムはデフォルメしたイラストキャラのジャケットが定番になっていますけれど、今回の手回しプレスもセンスがいいですよね。
プレス機の上に乗っている猫ちゃんに髭があるのも、とてもいい感じです。
レポート 収録曲概要
「レポート」収録曲は以下の通り。
- 始まりの朝
- 犬かキャットかで死ぬまで喧嘩しよう!
- 異端なスター
- 55
- Rolling
- イコール
- Trailer
曲名を見ただけではなんだろう? という感じですが、全ての曲を聞くと同じミニ・アルバムとしてまとまっているから面白い。ぜひ通して聞きましょう。
始まりの朝
これから始まる希望を歌った「始まりの朝」。(1曲目)
ハイテンポで自分自身の背中を押して気持ちを高めている歌詞は、オープニング曲にぴったり。やってやろうという気がします。
曲名が始まりの春ではなく始まりの朝としたのは、365日変われるチャンスがあるんだよと表現したのかったかもしれませんね。
何かの春が訪れるという表現はどの季節でも使いますけれど、朝の方が断然わかりやすい。走れ走れと希望も持って前に進むのは、気持ちがいいです。
最後のサビの前のブレイクとかかっこいいですし、歌詞やメロディーのよさだけでなく、演奏も聞いてきて気になる曲。思わずコピーしたくなります。
犬かキャットかで死ぬまで喧嘩しよう!
![]() | 「犬かキャットかで死ぬまで喧嘩しよう!」 フルMVをApple Musicで観る |
曲名の時点で気になる「犬かキャットかで死ぬまで喧嘩しよう!」。(2曲目)
歌詞の内容もとても興味深い、君への愛を誓う歌。完全に意表をつかれた感じで、今作の中で一番内容に驚きました。
犬好きや猫好きに違いはある。好みの違いが問題ではなく、君とずっと一緒にいたんだということに、愛の強さを感じます。
どんな君であっても、僕はずっと好きなんだということですよね。さらっと歌詞にしているけれど、とてつもなく甘いラブソングだなと思いました。
犬や猫かではなく、犬かキャットかでというのにもセンスを感じます。君と生活をしていく中でいつかワンちゃんだったり、猫ちゃんがいてもいいという。
何か原因で小さい喧嘩はしても、ずっと一緒にいたいというのはステキです。
異端なスター
明らかなスターにはなれなくても、自分らしくあろうよと歌った「異端なスター」。(3曲目)
「異端 = 正当から外れている」。変わったことをするのではなく、遠慮したりいい子のふりをしなくてもいいんだよと言っているように聞こえました。
火を付けまわるというのは、自分の心に付けろよってことかなと。スターになるには怖がって歌わずにいたら、なれるわけがありません。
信じた道を自分らしく進んで歌って、異端なスターになる。ヒゲダンの階段を上がっていく過程を、この曲で表しているような気がしました。
今でこそ有名になったので当たり前のように思えますが、ピアノバンドは通常のバンド構成からしたらかなり異端です。
歌うだけでなく、ちゃんと異端なスターになったヒゲダン。有言実行をしたようなこの曲は、当時のメンバーが現状を聞いたらビックリしそうです。
イコール
何があっても最後はおなじでつながりたいと歌った「イコール」。(6曲目)
計算上ならかんたんでも、関係で「=」を実現するのは難しいもの。
誰がえらいでも、劣っているんじゃないというのは、きれい事かもしれない。だとしても、そうありたいというのは純粋な気持ちだと思います。
外から見ていても関係がイコールに見えるヒゲンダンが歌うからこそ、「=」はあるのかも? と思わせてくれる曲。
一つ一つが全てイコールではなくても、最後に同じになればいいですよね。優しく透明に澄んでいんでるメロディーは、聞いていて気落ちが安らぎます。
あとがき
3枚目のミニ・アルバムも、聞いていて興味深かったです。
収録されている7曲のどれもが内容は異なっても、1つの記録のようになっている。だからこそタイトルが「レポート」になったのかなと。
気軽にBGMにも、しっかりと向き合って聞いても楽しめる内容。プラスしてヒゲダンからの記録を感じられるようで、興味深いです。
ミニ・アルバムの曲は、フルアルバムには収録されていません。聞かないのは惜しいですので、過去音源を振り返って確認することを強くオススメします。
「エスカパレード」、「Traveler」を聞いてヒゲダンを気に入った人であれば、この「レポート」は同様に楽しめるのは間違いありません。
以上、『Official髭男dism:レポート ~僕の体験した記録を君に提出するよ~』でした。
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