Official髭男dism： I LOVE… ~受け取ってほしいこの気持ち~

邦楽レビュー

2020.07.13 2020.01.16

Official髭男dism (オフィシャルヒゲダンディズム) 4枚目のシングル「I LOVE…」。

2枚目のアルバム「Traveler」からの次の1手であり、ヒゲダン2020年の始まりは、「Love = 愛」を歌った曲になりました。

愛といってもすぐに思い出す、恋人同士だけの愛ではありません。友人、家族、ペット、同僚、性別など対象を問わない愛についての歌。

誰もが持っている大切な存在への愛。「Like = 好き」ではない、優しい感情が体の中から湧き出てくるような優しい思いを感じられる曲です。

この記事の目次(もくじ)

I LOVE… 収録曲概要

「I LOVE…」収録曲は以下の通り。

タイトル曲とインストゥルメンタルのシンプルな収録方法は、「ノーダウト」や「宿命」と同様。1曲に集中するというのは、今だからの手法ですよね。

時代だけでなく、ストリーミング再生(サブスク配信)で繰り返し多くの人に曲が聞かれているヒゲダンにとって、シングルでの最良の方法なのかもしれません。

※先行配信時はインストゥルメンタルは配信されていませんでしたが、CDリリースと同時に配信開始されました。

TBS系火曜ドラマ「恋はつづくよどこまでも」主題歌で、特定の対象を問わない愛を歌った「I LOVE…」。

イントロでホーンセクションから始まるヒゲダンならではの展開は、すぐに耳に集中して聞きたくなる曲。音数ではなく、間が気持ちいいです。

気になるジャケットが多いヒゲダンの中でも、なぜこれに? と気になる今回のシングル。歌詞の中に秘密が隠されていました。

高まる愛の中変わる心情の中燦然(さんぜん)と輝く姿は
まるで水槽の中に飛び込んで溶けた絵の具みたいなイレギュラー

ひとえに愛といっても一つではないですし、どんな形になるのかその人でも想像がつかないイレギュラーになる。なるほどねと、感じてしまう歌詞です。

意図が分かると、何か分からず気になっていたジャケットに愛を感じるから不思議! 気付くからこそ、愛なのかもしれません。興味深いです。

受け取るだけではなく「その証を抱きしめて」「その続きを贈らせて」というのが、自分からの愛を感じます。贈るからこそ、受け取れるのでしょうね。

聞いていると愛する存在を思いうかべてしまう…。優しい思いの曲です。

LikeでもI love youでもない、「I LOVE…」であることに意味を感じる曲。

特定の愛だけでなく、Loveに続くのは人やその時によって違うからこそ、選択肢を残している気がしました。やっぱり、言葉の見せ方がうまいですよね。

繰り返し聞きたくなる歌声も、愛があふれているように感じました。「I LOVE…」。聞く人によってその続きは違ってくる。素直にいい曲です。

以上、『Official髭男dism： I LOVE… ~受け取ってほしいこの気持ち~』でした。

2020/2/12 release 4th Single
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