Novelbright (ノーベルブライト) 1枚目のミニ・アルバム「SKYWALK」。
バンドの結成は2013年。ライブ会場限定の自主制作盤を何枚か発表していますが、現体制に限りなく近い形で、全国流通では初となる音源。
不完全さはありますが、聞けば光る原石の状態であるのが分かる内容です。
SKYWALK 収録曲概要
「SKYWALK」収録曲は以下の通り。
- Walking with you
- Morning Light
- ヒカリへ
- Count on me
- また明日
- My Savior
- We are calling you
Wikipediaで見ると、自主制作盤の曲も含まれているこのミニ・アルバム。2017年にバンドがほぼ現体制となり、新たにという感じじゃないでしょうか。
バンドとは進化していくもの。単純に過去の作品をそのまま全国流通にするのではなく、新しい形にというのは、向上心の強さも感じさせてくれます。
とはいえ、バンドとしてはまだまだ荒削り。そこがまた気になってしまう要素となるのですから、音楽は面白いなと感じずにはいられません。
Walking with you
オープニング曲「Walking with you」。(1曲目)
バンドの知名度を上げた1曲というのも、聞けば納得。これを路上で歌われていたら、多くの人が足を止めて見入ってしまうのは当然かも…。
英詩の部分が日本語にはないクセが感じられるのが、聞いていて面白い。よい変化になっているので、他の曲でも生きてくるじゃないでしょうか。
数え切れないほどの想いを
いつまでも贈り続けていくんだ
君といつまでも歩いていくからこその想い。男性だからこその強さを感じる部分は、女性がキュンとくる部分かなと。…。というよりも、そうであってほしい。
ファーストインパクトも強く、まずこの曲から聞くことをオススメします。
Morning Light
収録されている曲の中で一番ロックな「Morning Light」。(2曲目)
今が1番輝いているのではなく、これからという思い。ロックは輝いてこそですから、バンドの未来像を見ている感じにも聞こえます。
諦めないでよ 描いた未来を現実に証明
憧れたからこそ同じように始め、動きだす。夕方に向けて消えていくのではなく、「Morning Light = 朝の光」。向かっていく姿勢も、ロックです。
ヒカリへ
理想で終わらせるのではなく、変わっていこうという思い「ヒカリへ」。(3曲目)
鍵盤がメインになっていて、他とは少し印象が異なる曲。歌い方も一言ずつ言い聞かせるような形で、優しさが強いです。
涙の意味を尋ねても
強がり 苦い笑顔出す
表情で分かっているかこそ、変えていきたい部分なのでしょう。泣いている姿も見たくないし、強がりではない本物の笑顔が見たい。
気持ちがとても優しい曲。それだけに、意志の強さも感じます。
Count on me
男性ならではの優しさが聞ける「Count on me」。(4曲目)
決して強い男ではない。それでもあなたとならば乗り越えられるし、負けずに諦めないでいられる。だからこそ「Count on me = 頼りにして」なのでしょう。
ありがとう 今度は僕が君を支えるから
強くたくましくなければならない理由。守るものがあるからこそ、今までの自分ではなく、進化していく。例え強がりであったとしても、男性ならではの思い。
不器用であっても負けない意志。ギターでなく、口笛ソロが印象的です。
また明日
イントロの口笛が印象的な「また明日」。(5曲目)
ボーカルの竹中 雄大。彼は口笛の世界大会で二度の優勝経験があるというから、納得。バンドサウンドに含まれることが少ないからこそ、興味深い!
また明日って言えることがこんなにも幸せなんだと
気づかせてくれたのはあなただった
思いが恋から愛へと変わっていく瞬間。何気ないことが本当に幸せなんだと気付けるのは、大人の階段を登っている状態でもあります。
サウンドとしてもっとやれるだろうと不完全さがあるからこそ、気持ちが伝わってくるのかもしれません。どう変化していくのか、興味深い曲でもあります。
We are calling you
ラストを飾る「We are calling you」。(6曲目)
アルバム・タイトルと一番結びつく曲。だからこそ最後での収まりもよく、ライブのラストにも似合いそう。終わりではなく、未来への続きを感じさせます。
叫べ 僕とあなたで
ただ歳を重ね生きるより
この世に生まれた喜び
ストレートな言葉だからこそ、歌声となり、思いが強くなる。現時点が最高ではなく、今日までにありがとう。未来はもっと輝くものになるのでしょう。
単純に曲として聞くと、歌の入っていない部分。特にアウトロはもっといい形にできたでしょ! と、惜しさを感じる曲でもあります。未完成さが強いです。
あとがき
今をときめく「YOASOBI」もですが、Novelbright の存在をインスタで教えてくれたのは、アイドルグループ「dela」のメンバー ふぅちゃん (神田風音)。
彼女はいろいろな音楽が好きな子ですし、自分とは世代が異なるのが大きな要因になっていると思いますが、アンテナの貼り方が面白く感じる子。
このバンドの大きな特徴は、ボーカル竹中 雄大の歌のうまさ。1度聞いたら羨ましくなるような、歌声の持ち主。かなり大きなキーですよね。
突出したものがあるからこそ、逆に曲の未完成な部分と、演奏の弱さが気になるのも事実。他のメンバーの成長がこのバンドの将来を決めそうです。
特に勢いで乗り切れる曲と、そうではない場合の差が大きいかも…。適切な判断のできるプロデューサー、アレンジャーがついたらこのバンドは化けますよ。
全国流通でもう1枚ミニ「EN.」。先日アルバム「WONDERLAND」をリリース。まだよく聞いていないですが、どんな変化を感じさせてくれるでしょうか。
不完全だからこそ、伸びていく要素は十分なNovelbright。面白いバンドになっていくのを期待したいと思います。きっといい感じな変化を聞かせてくれるはず!
以上、『Novelbright:SKYWALK ~道の広がりとともに手がつながっていく~』でした。
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