乃木坂46:夜明けまで強がらなくてもいい ~光と笑顔は手の届く場所に~

乃木坂46:夜明けまで強がらなくてもいい邦楽レビュー
邦楽レビュー

乃木坂46 (のぎざか フォーティーシックス) 24枚目のシングル「夜明けまで強がらなくてもいい」。

前作「Sing Out! 」からは約3カ月ぶり。4月には4枚目のアルバム「今が思い出になるまで」をリリースしていますから、かなりのハイペース。

シングルの2枚は他のアーティストと違って曲数も多いので大変だろうなという感じとともに、今年にはとても勝負をかけてきている感じがします。

アイドル曲でありながら、言葉の意味を大切にした絶妙な内容です。

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夜明けまで強がらなくてもいい 収録曲概要

「夜明けまで強がらなくてもいい (Special Edition)」収録曲は以下の通り。

  1. 夜明けまで強がらなくてもいい
  2. 僕のこと、知ってる?
  3. 路面電車の街
  4. 図書室の君へ
  5. 時々 思い出してください
  6. ~Do my best~じゃ意味はない
  7. 僕の思い込み

Special Editionとなっているのは、配信限定のバージョンだから。CDではType-A〜Dまでの4種類の発売ですが、配信では曲がまとまっています。

また、CDの発売日は9月4日発売ですが、配信は8月28日に開始という違いもあります。曲として聞くには、配信バージョンが断然にお得ですね。

48グループはバージョン別なのですが、46グループはSpecial Editionとして配信する曲をまとめてくれるので、とても聞きやすい。

レコード会社が異なりますが、よい部分は一緒にしてくれればいいのに…。なんて思ってしまうのは、聞き手側の少しぜいたくな願いなのでしょうか?

夜明けまで強がらなくてもいい

シングル・タイトル曲「夜明けまで強がらなくてもいい」。(1曲目)

タイトル曲には初選抜の遠藤さくらちゃんがセンターの曲というのは、乃木坂46は攻めてきている感じが強くします。MVを見たら人選の選択に納得でした。

この曲は誰でもある不安や迷いがある中で、カッコ悪くても自分らしく生きていく。夜明けという光を探していくという、メッセージ性の強い曲。

乃木坂46はあまり深く聞いていなかったので、「おいでシャンプー」とかのイメージで止まっていたのですが、こんな曲も歌えるんだとビックリしました。

アイドルグループとはいえ、ポップや勢いだけではない曲を歌えるというのは、やっぱり違いが出てきますよね。聞いていなかった期間を聞き直してみます。

聞いただけだと分かりませんでしたが、MVを見ると遠藤さくらちゃんをセンターにしたというのが、分かる気がする曲。

他だとまだセンターには弱い気がしますが、この曲では適任かなと。迷いの中で光を探していくには、別のイメージがまだない彼女がよく似合います。

図書室の君へ

好きだからこそ、君のことをもっと知りたいと歌った「図書室の君へ」。(4曲目)

自分にない要素があるからこそ人を好きになる。好きになればなるほど、好きになった人の興味があることが気になるというのはよくあること。

特に活字は読む人と読まない人の差が大きくでますから、本がたくさんある図書室をテーマにしたというのは、とても面白く感じました。

本の中でもヘミングウェイは理解するのに時間がかかりますが、それでもページをめくり始めたというのは、恋の思いの強さ感じられます。

歌だけでなく語りがあるのが自分にとっては未知のことだけど、君のことが本当に知りたいんだというのが分かって、面白い手法の曲ですよね。

君をもっと知って好きになるために、自分にとっての新しい試みの0から1に進むという恋の行動は、聞いていて応援をしたくなります。

時々 思い出してください

桜井玲香ちゃんのソロで、乃木坂46の卒業曲「時々 思い出してください」。(5曲目)

今回のシングルの中でも他とは違って聞こえる、少し特別な曲。創立メンバーでキャプテンの卒業曲だから、異なるのは当然ですよね。

振り返りながら、今の自分があるのは過去があるからというのが、これでもかと聞いていて伝わってくる曲。大変だからこそ、楽しかったんだろうなと。

MVを見ていてもすごくいい子で、良いキャプテンだったんだろうなというのが伝わってきます。離れてはしてしまいますが、忘れる人はいないですよ。

卒業は終わりではない、新しいことの始まりですから活躍を期待しています。

僕の思い込み

シングルのラストを飾る「僕の思い込み」。(7曲目)

メッセージが強さが目立つ今回のシングルの中で、大きな優しさを感じる曲。「君の笑顔に癒やされるんだ」なんて、すごくいいなと感じました。

普段の通勤や通学で見かける、特定の名前も知らない人の笑顔。見かけるとなぜか自分も同じように顔がほころぶのは、多くの人があることですよね。

アイドルというと、ファンの思い込みが強い。乃木坂46までグループが大きいと、自分の存在は気付いていなくても、笑顔に癒やされることはよくあります。

自分もアイドルも好きなので、情景が思い浮かんでくるよう。あまりよくないイメージもありますが、笑顔になるのはいい思い込みですよね。

「僕の思い込み」。すごく良い曲名だと思いました。現時点でMVがないですけれど、見られるなら見てみたいですね。

ギター1本で歌っても成立するような、シンプルでとてもよい曲。

あとがき

さらっとなんとなくは曲がリリースされるたびに聞いていましたが、ちゃんと聞いてみると想像していた以上にいいですね。

今の乃木坂46にはアイドルとしてのポップさや勢いだけではない、曲として聞いて楽しめるグループになっていることが分かりました。

だからといって、アイドルではなくアーティストです! となっていないところは、すごく聞いていて好感が持てましたよ。

活動が長くなってきたアイドルグループがよく失敗するのが、過度なアーティスト化を狙ったことにある場合がほとんどですから、うまいバランスだなと。

周りにアイドルは特に好きではないのに、乃木坂46を聞いている人たちがいるのですが、なんとなく理由が今回のシングルを聞いて分かった気がします。

 

以上、『乃木坂46:夜明けまで強がらなくてもいい ~光と笑顔は手の届く場所に~』でした。


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