乃木坂46 (のぎざか フォーティーシックス) 25枚目のシングル「しあわせの保護色」。
前作「夜明けまで強がらなくてもいい」から約7カ月ぶりとなるシングルは、収録曲全体に優しさを感じる内容になっていました。
聞いているとタイトル曲の曲名に含まれているように、しあわせな思いを感じてしまう内容です。
しあわせの保護色 収録曲概要
「しあわせの保護色 (Special Edition)」収録曲は以下の通り。
- しあわせの保護色
- サヨナラ Stay with me
- じゃあね。
- アナスターシャ
- 毎日がBrand new day
- I see…
- ファンタスティック3色パン
Special Editionとなっているのは、Type-A〜Dと通常盤の曲がまとまっていることにあります。配信日もCD発売よりも早いという、少しだけ特殊ですね。
配信日だけ見るとAKB48「失恋、ありがとう」と同日。あえてぶつけてきたのか思いましたが、配信のみ先行と考えると納得してしまいます。
収録内容に目を向けると1期生 白石麻衣ちゃんの卒業シングルであるのが、大きな特徴。 卒業だからもあるのか、気持ちの優しい曲が詰まっています。
しあわせの保護色
シングル・タイトル曲「しあわせの保護色」。(1曲目)
しあわせについて歌った、思いがとても優しい曲。
幸せはいつだって近くにあるんだ
保護色のようなもの 気付いていないだけ
探そうとするから見つからないけれど、何気ないところにしあわせはあるもの。俗にいう灯台下暗しを保護色のようなものとは、面白く興味深い表現ですね。
MVが最初はメンバーそれぞれで服の色が違いますが、後半は全員が同じ色の衣装が一人だけアピールしない保護色のようで、面白く感じました。
「卒業するメンバーを乃木坂46として”プロム”で見送るとしたらこうなるのでは?」というコンセプトを元に、撮影をしたMV。
最初は知らずに見ましたが、「プロム = 学年の最後に開かれるフォーマルなダンスパーティー」と考えると、白石麻衣ちゃんを送り出すのにいいMVですね。
気持ちが優しさをタイトル曲にできる乃木坂46は、興味深いです。
サヨナラ Stay with me
ブルボン フェットチーネグミ「迷ったら、ハズむほう。」編 CMソングで、対極にある思いが重なった「サヨナラ Stay with me」。(2曲目)
サヨナラなのに、一緒にいてなんていうのは、思いが興味深い。サヨナラなのは頭の中で分かっていても、もっと一緒にいたいという気持ちも分かります。
永遠分の一を私にください
二でも三でもなく、”一”であることに、意味を感じずにはいられません。もう二度と会えないサヨナラではないからこそ、爽やかな曲になった気がしました。
寂しく悲しいではなく、新しい始まりを感じさせるサヨナラです。
じゃあね。
白石麻衣ちゃんの卒業ソングであり、自身で作詞も行ったソロ曲「じゃあね。」。(3曲目)
自身で作詞をしたことで、普段の秋元さんの歌詞では出てこないような部分も感じられます。字あまりであったり、表現に少し不器用な部分がありますよね。
それでも不器用な部分が、白石麻衣という人を表しているようで、歌詞を見ていていいなと思ってしまいました。うまいのが必ずいいのではないんです。
さよならをありがとう
この言葉が最後に言えるのは、ステキ!
きれいなお姉さんであるのは当然知っていましたが、回想しているMVはいい子であるのが伝わってくるし、頭に描いたいた印象以上にキレイに見えましたよ。
アナスターシャ
今回の収録曲で乃木坂46のイメージとぴったりする方が多いであろう「アナスターシャ」。(4曲目)
「アナスターシャ = アナスタシア」。ヨーロッパでは女性の名前。ギリシア語では「目覚めた女/復活した女」。歌詞とともに、興味を引く曲名。
歌詞からも聞く人によって、いろいろな解釈ができる曲ですよね。
ごめん アナスターシャ
君はまだ若すぎて
止められなかった
この曲でいうアナスターシャとは誰か特定の女性のことではなく、過去の自分に向けた思いではないかなと、個人的に聞いていて感じました。
「君はまだ若すぎて 止められなかった」は誰かに対していうのであれば、超上から目線ですが、過去の自分に対してであればしっくりときちゃいます。
実際はどういう思いかは分かりませんが、想像ができる曲は聞いていて興味深いです。
毎日がBrand new day
ポジティブさが前面に出た「毎日がBrand new day」。(5曲目)
365日の毎日が新しい1日。ポジティブ以外の言葉が見当たらない曲。
ダメだったら やり直せばいい
ずっと ずっと 僕がついてるよ
単にダメだったらやり直せばいいじゃん! ではなく、僕がついているよとうのが優しい思い。明日がくること、新しい毎日が楽しくなってしまいます。
かもし出す気持ちがとても優しく、アイドルならではの曲じゃないでしょうか。シンガー・ソングライターでも、バンドでも出せない雰囲気です。
I see…
4期生初主演ドラマ dTVオリジナル「サムのこと」主題歌で、ファンクの要素が入った曲が楽しい「I see…」。(6曲目)
MVでもメンバーの笑顔がいっぱいですが、聞いていて笑顔になってしまう曲。男女ではなく、友だちへの愛情を感じる曲でもあります。
大事なのは 一つだけ WOW WOW WOW
君のことが好きだ
「I see = 知ってる、分かってる」。好きなのが分かるっていいですね。気持ちの優しさが分かると、より聞いていて笑顔にならずにはいられない曲です。
ファンタスティック3色パン
映画映「像研には手を出すな!」主題歌「ファンタスティック3色パン」。(7曲目)
今回のシングルで圧倒的にインパクトのある曲。タイアップはついていますが、3人のユニット曲だとしてもカップリングでは惜しい気がしました。
乃木坂46がこんな楽しい曲もするんだ! と、驚きを感じさせてくれるからです。
どれか好きか 人それぞれね
1つ選べないなら まとめてしまえハッピー
「ファンタスティック = 架空」ですから、面白くもあり、理にかなった歌詞。3食パンのように良さは人それぞれだから、まとまっちゃえばいんです。
一人よりも3人。それぞれの良さが出て、強くもなれちゃいます。間違いなく盛り上がるアゲアゲの曲は、ライブで見てみたいくなりますよ。
あとがき
乃木坂46の功労者 白石麻衣ちゃんの卒業シングル。優しががたくさん詰まった内容は、快く送り出そうという感じでしょうか。
寂しさはもちろんあるでしょうけれど、春の始まりであり優しい風を聞いていて感じてしまう。彼女の人柄も含めての内容になっている気がしました。
どの曲も優しさがあふれている中に「ファンタスティック3色パン」のようなインパクトのある。全体を通して聞いていて、興味深かったです。
今回のシングル7曲は、どれも外せない必要があるように感じました。アイドルが好きな人はもちろんのこと、誰にでも乃木坂46は興味深く面白いですよ。
以上、『乃木坂46:しあわせの保護色 ~手を伸せば届く近くにあったんだね~』でした。
乃木坂46 関連記事
2019/5/22 release 23rd Single
乃木坂46:Sing Out! ~自分に迷ってしまう前に大声で歌ってみよう~
2019/8/28 release 24th Single
乃木坂46:夜明けまで強がらなくてもいい ~光と笑顔は手の届く場所に~
2020/3/18 release 25th Single
乃木坂46:しあわせの保護色 ~手を伸せば届く近くにあったんだね~ ←今ココ
2020/6/17 release Digital Single
乃木坂46:世界中の隣人よ ~思っている以上に近くにいるから~
2020/7/24 release Digital Single
乃木坂46:Route 246 ~立ち止まるのではなく走ってみようよ~
JOE (ジョウ)
最新記事 by JOE (ジョウ) (全て見る)
- Rainych:Chiki Chiki Ban Ban ~勿体ぶらずに全力全開で愉しめ~ - 22年7月3日
- Amaranthe:Crystalline ~その心は決して崩れない~ - 22年7月2日
- 岡咲美保:インフィニット ~私たちが未来で見られる笑顔は~ - 22年7月2日
- 【2022年6月音楽レビュー】27アーティスト:30枚 + まとめ記事 - 22年7月1日
- 麻倉もも:シロクジチュウム ~いつ何時もずっと私を…~ - 22年6月30日
コメント