NGT48:シャーベットピンク ~一瞬の冷たさから暖かさへと変わっていくよ~

NGT48:シャーベットピンク邦楽レビュー
邦楽レビュー

NGT48 (エヌジーティー フォーティーエイト) 5枚目のシングル「シャーベットピンク」。

前作「世界の人へ」から約1年10カ月ぶり。活動の中で問題が起こったからこそ、アイドルとして異例ともいえる長い間隔をおいてのリリース。

グループの存続に大きく関係するシングルは、実にアイドルらしい内容です。

【dTV】
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シャーベットピンク 収録曲概要

「シャーベットピンク」収録曲は以下の通り。

  1. シャーベットピンク
  2. 絶望の後で
  3. 後悔ばっかり
  4. 嫌いなのかもしれない

曲目リストが公開された時に界隈かいわいでは話題になりましたが、曲名が意味深長…。戦略もあるのでしょうけれど、攻め込んできている部分があります。

と思えば、6月11日のリリース発表時点で在籍している全30人の全員選抜で、研究生がセンター。大勢にして、誰か1人に注目が集中しない対策もしている。

個を重視するよりグループ全体を際立てようとする形は、現時点でできる最善の形なのかもしれません。今までとは異なる見せ方ですね。

46、48グループのおいしい部分を引っ張ってそろえてきたような曲も、今回だからこそなのかも…。背景を想像すると、より面白みが増してきます。

シャーベットピンク

全開のアイドルソング「シャーベットピンク」。(1曲目)

かわいらしさと、前向きな思いが両立している曲。ひねらずに王道ソングを提示してきたのは、これからもグループが続いて行くという意志を感じさせます。

愛しさはシャーベットピンク
さり気なく思い出させる

ピンクは女性らしさであり、愛情を感じる色。シャーベットとなっているのは、ここからは暖かくなっていくしかないというのを表しているのかも…。

AKB48の全盛期を感じさせる曲は、アイドルだからこそできる表現を聞かせてくれます。インパクトはあるけれど、繰り返して聞けるのもいいですね。

正直にいえばもっと個が出ていた方が映えただろうなというのが、MVを見た感想。再開だからこそ今の形ですが、今後表現する中で変わってくるかもですね。

絶望の後で

見た瞬間で印象的な曲名の「絶望の後で」。(2曲目)

「ああ 真実とは?」 という歌詞も、起こった問題を想像させる曲。誰もが知っているからこそ、完全に離れるという選択はなかったのかもです。

曖昧になっている部分でもありますが、真実は当事者だけが分かること。言われる必要のないことまで、膨張して当然ように扱われたこともあると思います。

見てないふりをすればよかったのか
誰も傷つくことなかったのか

関係がないとは思えない部分。逆によくぞここまで書いてきたといえるかも。誰が悪いと言えば暴行をした人ですが、他の判断は傍からは難しいところ。

奪われてから初めて気づく
失ったもの

いろいろな思いが含まれているだろう、ラストの部分。秋元さんが書いた歌詞ですけれど、メンバーは歌う時はどんな思いをするのか気になります。

どうしても最初だからこそ関連付いた感じに聞こえますが、形が異なればタイトル曲でも十分にいける歌じゃないでしょうか。

後悔ばっかり

もっとできることがあったんじゃないかという思いが聞ける「後悔ばっかり」。(3曲目)

ネガティブな要素だけでなく、今だったら違った対応ができたかなという感情。関連付け過ぎるのもなんですが、特定の人たちに宛てたように聞こえる曲です。

君を もっとちゃんと
見つめてればよかった

正に後悔であり、もう同じことはしないよという思いじゃないでしょうか。同じ場面にタイムスリップして戻ることができないからこその、寂しい思いの歌。

ここで聞ける切なさは、明るさだけが表現ではないアイドルだからこそ歌える曲じゃないでしょうか。

嫌いなのかもしれない

いなたい感じがクセになる「嫌いなのかもしれない」。(4曲目)

歌詞、メロディーから音使いまで、過去を感じさせる曲。君が僕を好きなんじゃではなく、嫌いなんだと思っていたなんて、興味深い感情が聞けます。

感覚値としてよく分からないからこそ、面白い曲。いい引っかかりですね。

もしかしたら本当は
君を好きだったかもしれない

自分のことを君は嫌いかもと思っていて、好きだったかもしれない。同じように嫌いになるや、興味がなくなるなら分かりますが、とても興味深い感情。

歌詞の世界が独特で気になりますし、MVがあったらどう表現されるのか気になります。感覚が面白いなと感じる人は、きっと多そうです。

あとがき

イメージが最も重要視されると言っていいアイドル。起こってしまった後の運営の対応の悪さからも、グループ全体のイメージを大きく落としたNGT48。

1人だけの問題ではないですし、活動の地盤が強固だったグループでもない。本来であれば精算をしてしまった方が、楽であったのは間違いないでしょう。

後からどう思いを語り、クリーンな状況を見せても何かのたびに蒸し返されます。時とともに薄まっていくとしても、完全な白になることは考えられない。

固定イメージが付いたということで、改名する欅坂けやきざか46のようにもできたはず…。あえてイバラの道を進むことにした、NGT48の今後に興味津々です。

リリース元も変わり、今作の評価次第で今後が変わってくるのはほぼ間違いない状況。シングルの内容自体はいいと思いますが、どうなるのでしょうか?

 

以上、『NGT48:シャーベットピンク ~一瞬の冷たさから暖かさへと変わっていくよ~』でした。


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