諏訪ななか (すわ ななか) 1枚目のミニ・アルバム「Color me PURPLE」。
デビュー・アルバム「So Sweet Dolce」から」7カ月。前作と同様にポップさとかわいらしさが全面に出した内容に、聞けばにっこっとしてしまいます。
また、Aqours のメンバーのソロの中でも、断トツに想像がしやすい音。他メンバーがひねくれているとは言わないですが、だからこそポップさが光ります。
Color me PURPLE 収録曲概要
「Color me PURPLE」収録曲は以下の通り。
- Morning glow
- Poison Girl
- 揺れていたい
- Merlot Tears
- Lilac
曲名だけ見てもかわいらしい中に「Poison Girl」が入ることで、少し毒を入れる。かんたんに思っている通りにはいかないんだから! という感じが面白い!
基本は「So Sweet Dolce」の延長線でも「Poison Girl」「Merlot Tears」の2曲があることでシングルではなく、あえてのミニ・アルバムだと感じさせます。
聞いた後に「So Sweet Dolce」聞くもよし、順番が逆であっても広がりが見えるようで楽しめますよ。
Morning glow
親愛なる友だちへの思い「Morning glow」。(1曲目)
さらっと聞いていると恋する女の子のようにも聞こえますが、歌詞を見ながらではこれは友だちに対してだなというのが、興味深くなる曲。
変わらない日々に小さなしあわせ
出会うたび とっておくから
芸能人や憧れの人だけでなく、多く人が最も大きな影響を受けるのは周りにいる友だち。その大切な出会いを思いとして取っておくという気持ちがいいですね。
これから日が落ちていく夕日ではなく、「Morning glow = 朝焼け」というのが、今後に友情がさらに広がっていくであろうことも表現しているようです。
自分が大切に思うように、相手も同じであるとしたらいいですよね。
この爽やかさとかわいらしさは、オープニング曲としてピッタリです。
Poison Girl
タイトルの通りに毒を見せる「Poison Girl」。(2曲目)
「Color me PURPLE」の中でもドキッとさせる曲でもあり、ハイライトになりえる曲。女の子の内面を表現している感じで、個人的にすごく好き!
彼女のメインの表現にはならなくても、1つの武器になる予感がします。
ホントはもう手遅れなの
好きって言って ねぇお願い
例え強がって見せても、かわいく見せていても、キミが好きだからこその思い。手をにぎるでも、行動で示すではもなく、「好き」の言葉が欲しいんです。
また、歌詞にに出てくる毒リンゴが、うまい感じにストーリーになっている曲。 アニメやイラストと融合したMVを作ったら、面白い世界が描けそうです。
揺れていたい
恋する女の子の思い「揺れていたい」。(3曲目)
本当に好きだからこそ、今はまだキュンとした思いで揺れていたいというのが、かわいらしい曲。後から実はこうだったんだよ話した時に、笑顔になれそう。
ハッピーエンドのその先に サヨナラが待ってる気がして
さめない夢だったらいいな
ちょっとつれないふりをするのは、理由がちゃんとあったんです。恋して思いがつながりそうだからこそ、不安になることもあるんでしょうね。
英語で「play hard to get = つれないふり、気のない素振り」という表現があるのですが、この曲を聞いている時につい思い浮かべてしましました。
好きだからこそ、表と中の表現が異なる思い。恋はいろいろあって楽しいですね。
Merlot Tears
「Poison Girl」と同じくフックになっている「Merlot Tears」。(4曲目)
ぶどうの品種である「Merlot = メルロー」。その涙とはちょっと変わったタイトルだなと思ったのですが、歌詞の中にちゃんと意味がありました。
熟しすぎたの 恋の果実は
行く当てのない想い 出し決めて
恋の果実はあなたへの想い。溜まっていくからこそ、溢れ出る「涙 = Merlot Tears」。これは興味深い表現。しかも成就することのない恋ですから…。
同じ涙であっても、とてつもなく濃い形の雫にきっとなることでしょう。
ミニ・アルバムのタイトルが「Color me PURPLE」というだけあって紫が曲の中に多くでてくるのですが、ぶどうの色。しかも涙でとは、これは面白い!
この曲もメインの表現にならなくても、いい刺激のある武器になりそうです。
Lilac
底抜けに明るいリード・トラック「Lilac」。(5曲目)
気になるタイトルは花の名前「Lilac = ライラック = 紫丁香花 (ムラサキハシドイ)」。花言葉の「恋の芽生え、初恋」の通りを表現した曲。
恋を辞書で調べて おかしいな
何色が書いてない 誰かみつけたかも
芽生えであるからこそ、辞書で調べてしまう言葉。今はネットがあるから辞書を見ることは少なくなりましたが、表現としてより気持ちが伝わってきます。
王子様がえらんだ(Lilac)
花の名前を次女の恋のとこ付けたしとこ
曲の終わりに自分のだけの恋の色。紫を付け足すというのが、いい感じ。最初にある悩みが解決したからこそ、より恋が前へと進んでいけるんです。
私だけの恋の起承転結を表現した「Lilac」。聞くほどに応援したくなる恋です。
また、リード・トラックを最後に持ってくるというのも珍しいですが、きっとここからが私の始まりなんだとも表現をしているのかもしれませんね。
あとがき
デビュー・アルバムの延長でありながら、それだけじゃない音。単体で聞くよりも合わせて聞いて方が楽しめるのは間違いありません。
CDの特別盤で「Color me PURPLE」のインストゥルメンタルが収録されるというのは、きっと関係性が深いからというのも強いのではないでしょうか。
ミニ・アルバムで19分とあっという間に通り過ぎますが、聞いた人の耳に残すのはジャケットのようにほのかではなく、濃い紫色だと思いますよ。
曲調としてだけでなく、彼女から出るポップさは歌謡曲の要素もあるので、聞いて楽しいと感じる人はきっと多いことでしょう。
以上、『諏訪ななか:Color me PURPLE ~あなただけのヒロインになりたい~』でした。
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