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Motley Crue:Motley Crue ~イメージとは異なる硬派な音を聞け! ~

Motley Crue:Motley Crue洋楽レビュー
洋楽レビュー

Motley Crue (モトリー・クルー)  6枚目のアルバム「Motley Crue」。

前作「Dr. Feelgood」から4年6カ月。間にベスト盤「Decade of Decadence」を挟むだけでなく、ボーカルのヴィンス・ニールを解雇。

新たなボーカルとしてジョン・コラビを招いての制作。その関係はこの1枚のみで終わるのですが、今作が優れたハード・ロックアルバムであるのも事実。

とはいえタイトルが「Motley Crue」でありながら、一番らしくない内容です。

Motley Crue 収録曲概要

「Motley Crue (Deluxe Version)」収録曲は以下の通り。

  1. Power to the Music
  2. Uncle Jack
  3. Hooligan’s Holiday
  4. Misunderstood
  5. Loveshine
  6. Poison Apples
  7. Hammered
  8. Til Death Do Us Part
  9. Welcome to the Numb
  10. Smoke the Sky
  11. Droppin’ Like Flies
  12. Driftaway
  13. Hypnotized (single B-side)
  14. Babykills (from “Quaternary”)
  15. Livin’ in the Know (from “Quaternary”)

12曲目までがオリジナル。以降は2003年にリマスターされた際のボーナス・トラック。

1曲目「Power to the Music」の時点ですぐに分かる、変化したサウンド。ヴィンス・ニール在籍時の派手さは影を潜め、聞こえてくるのは硬派な音。

モトリー・クルーとして聞くと今でも違和感がありますが、1枚のハード・ロックアルバムとして考えると、その内容は優れているのも事実です。

トミー・リーやミック・マーズがお気に入りの1枚として上げるのも納得! 唯一の失敗は、モトリー・クルー名義でなかったらなということでしょうか。

わりと軽視されるアルバムですが、その内容は今聞いてもカッコいいですよ。

Power to the Music

今までとは異なるサウンドであることを示す「Power to the Music」。(1曲目)

がっちり溜めて、吐き出す形。ジョン・コラビが歌うからこそ重みが増しています。表現する方法が全く異なるタイプのボーカルを入れたからこその変化。

Power to the music in the streets

「ストリートに音楽のパワーを」。音楽が死ぬことはないというだけでなく、モトリー・クルーとしてもいくぜ! の思いが込められていうかのよう。

乾いた音であるからこそ、硬派なハード・ロックな音が聞ける曲です。

Hooligan’s Holiday

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アルバムのリードトラック「Hooligan’s Holiday」。(3曲目)

ポップなメロディーでありながら、可能な限りヘビーに。歌うことはないでしょうけれど、ヴィンス・ニールだったら全く異なる表現になりそうな曲。

Only the strong survive

「強者だけが生き残る」。だからこそ、俺たちは生き残るんだの宣言。「Power to the Music」の続きを、さらに発展させたように聞こえる曲です。

音はハードでもメロディーがポップだからこそ、つい口ずさみたくなります。

Misunderstood

Apple Music Movie IconMisunderstood
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寂しさと優しさが共存する「Misunderstood」。(4曲目)

公平ではない社会。絶望を感じる人もいるけれど、強くありたい思い。希望を持っている子どもにこそ悲しさは不要という、大人の男の優しさがあります。

So don’t you cry. So don’t you cry

「だから泣かないで。泣かないでくれ」。この歌詞の直前にある「daddy’s = パパ」とは、それぞれの家族の守ってくれる人を表していそうです。

曲も今までにない形ですが、歌詞が大きく異るのもこのアルバムの変化ですね。

Hammered

ヘビーなリフとコーラスが印象的な「Hammered」。(7曲目)

知らない人が音だけでこの曲を聞いたら、モトリー・クルーとはきっと思わないはず…。歌と楽器隊がバトルしている感じであるのが、特徴です。

Hey, hey, you’re hammer, hammer poor

「へい、あんたはハンマーだ。貧しいね」。釘を打ち付けてしばることしかできない奴らへの皮肉でしょうか。やれるならやってみろの思いかも…。

今のこの時は止められても、後から分かっているんだろうなの形に聞こえます。

Smoke the Sky

Apple Music Movie IconSmoke the Sky
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政治的なメッセージのある「Smoke the Sky」。(10曲目)

世界観からして、ヴィンス・ニール時代のモトリー・クルーにはないもの。だからこそ、ここをどう思うかで好みになるとなるかが変わってきそうです。

Smoke the sky

「空に煙が」。曲名でもありますが、個人的にはこれって必要なことなのかい? と問いただしているかのよう。聞き方によって解釈が変わってきそうですね。

音もですが、MV表現の仕方がよくも悪くもモトリー・クルーぽくないかも…。

Driftaway

ロックバラード「Driftaway」。(12曲目)

歌詞の形は異なりますが、アルバムで唯一ヴィンス・ニールが歌っても違和感がないだろうなと感じる曲。というよりも、逆に聞いてみたいかも…。

I close my eyes and dream my life away

「目を閉じて人生を夢見る」。ただ突っ走るだけでなく、振り返ることも先を見ることもできる。やんちゃではなく、大人の余裕が聞ける曲です。

ヘビーにだけでなく、こういうロックバラードも歌えるジョン・コラビ。この曲を聞くと、なぜ抜擢されたのが分かるような気がしました。

いろいろなプロジェクトに声がかかったジョン・コラビ。今でいうと、ロニー・ロメロの存在が近いのかもしれません。どちらも素晴らしいボーカリストです。

あとがき

ヘビーなリフ、重さがあるハード・ロックアルバム。現在のメタルのような低音バンバンではないのに、この重さを表現しているのも特筆すべきポイント!

ジョン・コラビが歌うというのが念頭にあるからこその、この内容になったのではないでしょうか。頻繁ではないですが、たまに聞くと面白く聞けます。

収録曲概要でも記載しましたが、惜しいのはモトリー・クルー名義でリリースしたこと。これが別名義であれば、きっと全く異なる評価にきっとなったはず!

特にこの前年にヴィンス・ニールが「Exposed」という完璧にも近いソロ・アルバムをリリースしていたのも、運が悪かったともいえるのではないでしょうか。

モトリー・クルーのイメージと大きく異ることから軽視されることもありますが、このカッコいいハード・ロックを聞かないのはもったいない!

特にロックなギタリストは、聞いておくことをオススメします。

 

以上、『Motley Crue:Motley Crue ~イメージとは異なる硬派な音を聞け! ~』でした。


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