Motionless In White (モーションレス・イン・ホワイト) 配信シングル「Masterpiece」。
前作「Cyberhex」から1カ月。22年6月10日にリリースされる6枚目のアルバム「Scoring The End Of The World」からのセカンドシングル。
「Masterpiece」。そのタイトルには似つかわしくない、とても寂しい歌です。
Masterpiece 概要
「Masterpiece」で表現される切ない音。アルバムの中では既存音源でもありましたが、シングルとなるのは、激しさがメインとなっている曲の場合が殆ど。
だからこそ新鮮であり、より切なさが強調された形。プロモーションの仕方の変化がアルバムへの興味を強くされるのは、すごくいいのではないでしょうか。
根本となるものは変わらないでしょうけれど、かなり力の入ったアルバムとなることを想像させてくれます。
Masterpiece
燃えるために生まれた「Masterpiece」。
許しを請うしても、消えない過ち。やり直しのできない罪を犯してしまった悔いというか、自分へのやるせなささを感じさせます。
と同時にその瞬間を間違えてしまったら、戻せない罪。何度でも立ち上がってやり直せばいい! とはよく聞きますが、全てではないことを気付かせてくれます。
Illustrate all my pain
And set it all ablaze
「俺の全ての痛みを描き、全てを燃え上がらせるよ」。サビの後に投入されるなんとも切なさを強調されるブリッジ部分。
「And set it all ablaze」の言葉は復唱されるのですが、その間に歌詞としては表記されずとも確実に歌われている「Burn = 燃える」。
たった一言なのですが、聞いていて切なく耳に残る言葉です。
Every canvas that I paint
Is a masterpiece made of my mistakes
「描く全てのキャンパスは、俺の過ちから生まれた傑作」。自分から生まれるのは傑作かと思いきや、全てが誤ちから生まれた物。
そこに残って存在するのではなく、MVでも描かれているように燃えて消えるべきものである。なかったことにされるのは、なんとも寂しいです。
自分という存在、生み出したものを全てが消えるべき存在に。実際にそうなってしまったら、どんなに強い精神を持った人であっても涙してしまいそうです。
あとがき
既存の音源で表現したことも、痛みと意味合いのある言葉。それは大きくは変わらないのですが、伝わり方が少し変わってきたように思います。
直接悲劇的な言葉を並べるだけでも、比喩的に分かりずらくしているわけでもない。歌詞として見た時、音としても変化があることを興味深く感じます。
これは自分が少しづつ英語力が向上してきているのとは、また別の話。単純にバンドとしての表現力が上がってきているのが一番の要因だと思われます。
その中で提示されるアルバム「Scoring The End Of The World」。もう1曲ぐらいシングルを挟みそうな気がしていますが、その音が楽しみでなりません。
以上、『Motionless In White:Masterpiece ~それは過ちから作られた~』でした。
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