麻倉もも (あさくら もも) 2枚目のアルバム「Agapanthus」。
前作「Peachy!」から約1年半ぶりで、今回もこれでもかとポップさが満開の内容。振り切っているからこそ、気持ちよく感じます。
雨宮天ちゃん、夏川椎菜ちゃんとの3人組ユニット「TrySail」でも活躍中の彼女。ソロは三者三様の音楽を聞かせてくれるのも、興味深いです。
Agapanthus 収録曲概要
「Agapanthus」収録曲は以下の通り。
- 365×LOVE
- シュークリーム
- トキメキ・シンパシー
- スマッシュ・ドロップ
- Twinkle Love
- “さよなら”聞いて。
- 秘密のアフレイド
- 妄想メルヘンガール
- Shake it up!
- ユメシンデレラ
- さよなら観覧車 (Album ver.)
- 今すぐに
- Agapanthus
恋の歌がこれでもかと詰まった内容。最後にタイトル曲「Agapanthus」で終わるというのも、いい流れであり、充実感を感じて終わります。
すぐに繰り返して最初から聞くのではなく、思いを受け止めたいアルバムです。
365×LOVE
オープニング曲で5枚目のシングル「365×LOVE」。(1曲目)
365日君が好きだったと歌った曲。最初からというのではなく、「あれれ? 」と気づくのがかわいらしい片思い。キュンという感じ。
1年に1度のChance
絶対 絶対 逃さない
自然に告白するタイミングというと、バレンタインデーでしょうか。今から成就させたいと高まった恋を歌った曲は、頑張れ! と応援したくなります。
曇りのない思いと弾けたポップさは、アルバムの始まりにぴったりです。
トキメキ・シンパシー
恋がどんどんと高まっていく「トキメキ・シンパシー」。(3曲目)
かわいらしい思いと、歌声がぴったりとはまっている曲。片思いだからこそ、ドキドキが止まらない情景が浮かんでいきます。
ハートは進化中 新たなセカイ
恋する思いが高まっていくのを、ハートは進化中っていうのはいいですね。好きがどんどん強くなっていくのが、すぐにわかる表現方法。
この私の君へのときめきが「シンパシー = 共感 」。気持ちに気づいてほしいし、同じ思いであったらいいなという感じが伝わってきます。
スマッシュ・ドロップ
6枚目のシングルで、テレビアニメ「パズドラ」エンディングテーマ「スマッシュ・ドロップ」。(4曲目)
ゲームっぽい音であり、歌詞にも要素が含まれているのが楽しい曲。上モノのテンポが倍速で早いのも、ドキドキ感と込めた思いがつながっているかのよう。
決意 ニブらせるあのドロップ
私なら 私なら スマッシュして壊せる
今で止まることはないよ。私が解決策になる。だからキミにはもっと笑ってほしいなんて、楽しい毎日(ゲーム)になれそうな気がしちゃいます。
“さよなら”聞いて。
曲名とは印象が異なる「“さよなら”聞いて。」。(6曲目)
恋を教えてくれた初恋の人に、さよならとありがとうを伝える曲。想像と違うからこそ、聞いていて思いが印象に残りました。
好きな人ができちゃいました
あなたとはまるで違うの
冒頭からドキッとする思い。それでも今の私があるのはあなたが恋を教えてくれたからというのが、かわいらしく感じてしまうのは大人だからでしょうか。
男性目線でいうと、自分と違うタイプであるのは救いですね。似た部分が新しい好きな人にあったら、安心よりもくやしく思ってしまいますから…。
また、私と同じように「見つけてねあなたも」の思いはかわいらしくても、男女、聞く人によっても受けとる印象が変わってきそうな曲です。
ユメシンデレラ
7枚目のシングルで、テレビアニメ「荒ぶる季節の乙女どもよ。」エンディングテーマ「ユメシンデレラ」。(10曲目)
質問とコーラスで回答になるのが、興味深い曲。楽器を弾く人ほど使い所は難しくても、この構成は面白いなと感じそうです。
10年後の自分に動画を撮ってみたけど
(すぐ消した)
未来も気になるけれど、今の私を大切にしたい。夢を見てシンデレラにならなくてもいいかな? というのが面白い。
白雪姫や王子様のキス。いろいろ混ざり込んでいるのも夢であり、それでも今を大切にしたいというのが、興味深い世界観を持った曲です。
今すぐに
![]() | 「今すぐに」 フルMVをApple Musicで観る |
純真な恋の気持ちを歌ったバラード「今すぐに」。(12曲目)
「さよなら観覧車」に続いてこの曲があることで、より思いの強さが伝わってきます。曲の並べ方というのは、やっぱり重要ですね。
この恋は運命だって
信じてるから
今すぐに会いたくて甘えたいのに、運命だと信じているからこそ伝えられないこともある。思いやりがあるからこそできないのは、恋というより愛かも…。
明るいイメージの曲が多い彼女だからこそ、印象に残ります。
Agapanthus
タイトル曲で、アルバムのラストを飾る「Agapanthus」。(13曲目)
「Agapanthus (アガパンサス) = 紫君子蘭 (むらさきくんしらん)」。どちらにしても読みづらいですが、恋の訪れ、恋の季節、ラブレターが花言葉。
アルバムがラブ・ソングで締められているのは、彼女からのラブレターと受け止めると、より楽しめるんじゃないでしょうか。
君の元へ枯れない愛をそっと
恋する女の子の気持ちであり、受け取ったら嬉しくなってしまいそうです。
“そっと”がささやきであるのが、聞いていてキュンっとなっていまいます。同じ言葉であっても、歌い方で全然変わってきますね。
あとがき
恋する女の子の思いがたっぷりと詰まったアルバム。
女性は共感できる思いでしょうし、男性であれば女の子の心をのぞいているような感じがするんじゃないでしょうか。聞いていて、ドキドキしちゃいます。
聞くだけでも楽しめますが、歌詞も見ながら聞いた方が間違いなく楽しめるアルバム。曲に込められている、思いを感じてみましょう。
通して聞き終わった時に、充実感と心地のよい余韻が残りますよ。
以上、『麻倉もも:Agapanthus ~私からそっと君へと送るラブレター~』でした。
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