Metallica:Hardwired…To Self-Destruct ~破壊へと突き進む道しるべ~

Metallica:Hardwired…To Self-Destruct洋楽レビュー

Metallica (メタリカ)の10枚目のアルバムである「Hardwired…To Self-Destruct」。

メタルを聞くなら必ず聞いておきたい、2016年にリリースされたMetallicaの現時点での最新作です。メンバー4人の顔が混ざった、ジャケットが特徴です。

混ざっているのでもろに顔が出ているわけではありませんが、アルバム・ジャケットにメンバーの顔が出るのはオリジナルアルバムでは初めてだったります。

「Garage Inc.」ではメンバーの顔がしっかりと写っていますけれど、カバーアルバムですので、今回のアルバムはジャケットからして少し特殊ですね。

ジャケットのインパクトだけでなく、がっつりとメタルが聞けるアルバムです。

アルバム収録曲概要

「Hardwired…To Self-Destruct」の収録曲は以下の通りです。

  1. Hardwired
  2. Atlas, Rise!
  3. Now That We’re Dead
  4. Moth Into Flame
  5. Dream No More
  6. Halo On Fire
  7. Confusion
  8. ManUNkind
  9. Here Comes Revenge
  10. Am I Savage?
  11. Murder One
  12. Spit Out the Bone

CDでは2枚組でリリースされたこのアルバム。1曲目〜6曲目で1枚。7曲目〜12曲目までが2枚目となっていました。配信では当然ですがまとまっています。

収録時間は77分なので、分けずに1枚のCDにも収録は当時もできたはずです。であるのに2枚に分けたのは、Metallicaの独特なこだわりを感じる気がします。

CDのサイズと最大収録時間とは?

いろいろな説がありますが、CDは最大収録時間は第九を収めるように74分の収録時間が必要で、12cmというディスクのサイズに決まったといわれています。

今の80分ギリギリだと「flumpoo:What’s flumpool !?」が79分58秒で、最長は「初音ミク:Re:MIKUS /livetune feat.初音ミク」の80分45秒です。

商用の録音のCDで発売されている、80分以上のCDがあるのは面白いですね。

最初のCD (Compact Disc)の収録時間とサイズの規格に日本のソニーが大きく関わっていて、最大収録時間も日本のアーティストなのは面白いです。

CDの規格に対してはいろいろな説もありますが、日本人としてはどちらも日本人が関わっている話しを信じたいと思います。

今は配信がメインで時間は関係ありませんし、あまりに収録時間が長い音楽は疲れるのでコンパクトなのが好みですけれど、こういう仕組みの話しは好きです。

現在はCDとしては99分59秒まで録音も可能ですが、80分以上は再生できない機器がある互換性の問題が発生する恐れがあります。ですので、収録時間が80分までが、通常のCDといえます。
互換性で再生ができないというのは、音楽の負の歴史の記録である、コピーガードが付いていたCCCD(Copy Controlled Compact Disc)と同じになってしまいます。見た目はCDでも、CCCDは規格としてCDとは扱われてはいません。

Hardwired

アルバムのオープニング曲かつ、タイトル曲の「Hardwired」。(1曲目)

基本的に長尺の曲が多いMetallicaの曲の中で3分9分というのは、コンパクトな曲です。オリジナル曲でも最もではないですが、異例の短さですよね。

曲の短さをMetallicaのオリジナル曲で見ると「Kill ‘Em All:Motorbreath 」が3分7秒で、微妙に短い曲となっています。どちらの曲もハイテンポですね。

「Hardwired」はさすがにタイトル曲だけあって、Metallicaらしさが全開の曲は文句なしにカッコいい曲です。白玉のフレーズに、らしさを感じます。

このアルバムで真っ先にコピーしたくなった曲で、コンパクトにメタルを伝えるのに十分過ぎるパンチ力を持った曲です。歌い方もカッコいいですよ。

Atlas, Rise!

リフで押しまくるのが気持ちがいい「Atlas, Rise!」。(2曲目)

押しまくるリフはメタルそのもですげが、他のコテコテのメタルバンドとことなるのは、ダサく聞こえない所です。同じメタルなのに、面白いですよね。

歌詞の違いやジェイムズ・ヘットフィールドの歌い方にも違いがありますけれど、メタルでも他のバンドと異なるのがMetallicaたるゆえんなのかと。

さりげないソロ終わりのユニゾンプレイには、ゾクッとしてしまいました。プライベートスタジオでの撮影のMVが、またいい感じです。楽器を弾く者として、MVで映るMetallicaの独自性があふれるプライベートスタジオには憧れます。

宝くじを当てて、こんなスタジオを自分で所有するのが夢ですね。ライン録音ではなく、リハもレコーディングもできるスタジオにはやっぱり憧れます。

Moth Into Flame

名声も何もかも炎に焼かれて燃える歌った「Moth Into Flame」。(4曲目)

アルコール依存症で治療の施設に入っていたことがある、ジェイムズ・ヘットフィールドの事を歌ったように感じる曲です。

名声をこれでもかとつかんでいる人でも不安で心が埋め尽くされてしまうことがあるんだと考えると、人には誰でも弱さがあるんだなと感じてしまいます。

見た目は背も高いしゴツくて強そうに見えて弱さも兼ね備えているからこそ、変わりのいない歌声になっているのかもしれませんね。

最近の出来事で依存症で治療のために施設に入ったので、ツアーが途中で中断していますが、ジェイムズ・ヘットフィールドの早い回復を祈るばかりです。

カーク・ハメットのこの曲のギターソロは、カッコよくて好きです。

Spit Out the Bone

近未来の悲劇を歌った「Spit Out the Bone」。(12曲目)

曲名から「Spit Out the Bone = 骨を吐き出す」という想像が難しい歌詞の世界ではありますけれど、何か聞いていて気になってしまう曲です。

アルバムの後半の曲の中では、ずば抜けて強力な個性を放っているからこそ、気になってしまう曲になっているのは間違いありません。イントロも長いです。

アルバムのラストにこの曲があるからこそ、また最初から聞いてしまう変な魅力がある曲です。削れるであろう無駄な要素があるのが、また気になります。

アルバムからのMVが全曲制作されていますが、この曲のMVは他の曲のMVとは少し見せ方の趣向が異なるのが面白いので、オススメのMVです。

チープであるのに、見入ってしまう不思議さがあります。不思議な曲です。

あとがき

77分と長いアルバムですので、しっかりと聞くと疲労感があるアルバムです。疲労感を感じるのに、また聞いてしまう中毒性は面白く感じます。

さらっと聞くアルバムではないのですが、今のMetallicaの魅力を十分に感じることができるアルバムです。メタルをたまに聞くのもいいものですよ。

MetallicaにはMetallicaでしか感じられない魅力が、このアルバムにもあります。特に前半は怒とうの勢いがありますので、聞いてみてはいかがでしょうか?

 

以上、『Metallica:Hardwired…To Self-Destruct ~破壊へと突き進む道しるべ~』でした。

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