Metallica:Beyond Magnetic ~補足ではなくその山を超えていく~

Metallica:Beyond Magnetic洋楽レビュー
洋楽レビュー

Metallica (メタリカ) 3枚目のEP「Beyond Magnetic」。

ルー・リードとのコラボレーション「Lulu」から間を開けずにリリースされた、9枚目のアルバム「Death Magnetic」のセッション中に生まれた4曲。

これがなぜ抜けた? というような熱さを十分過ぎるくらいに持った内容です。

Beyond Magnetic 収録曲概要

「Beyond Magnetic」収録曲は以下の通り。

  1. Hate Train
  2. Just a Bullet Away
  3. Hell and Back
  4. Rebel of Babylon

「Death Magnetic」は74分。「Just a Bullet Away」はレコーディングはしていても収録時間の関係上、CDに物理的に収まらなかったとか。

「Death Magnetic」のリリースは2008年。配信自体はあっても、まだCDが主流の時代。盤に収める必要がない現在であれば、一緒に収録されていたかも…。

また、どれもが捨てたり、B面にするには惜しい曲。EPとしてまとめて日の目を見たというのは、今あらためて考えても、ナイス判断なのではないでしょうか。

Hate Train

憎しみからの激しさをもつ「Hate Train」。(1曲目)

イントロの3連符がたまらなくカッコいい曲。メタル好きの楽器を弾く人であれば、もれなくコピーしたくなること請け合いです。

You took away tomorrow, still I stand

「あなたは明日を連れ去った。それでも俺は立っている」。激しさがメインではあっても、寂しさが入ることがよりく魅力を上げています。

切ないからこそ憎しみ。連れ去っていかれるのですから、なるほどです。多くの要素が入り込んでいるいる曲。コピーするとより面白いので、オススメ!

音源をバックにでもいいですが、バンドの息抜きにでもいい感じですよ。

Just a Bullet Away

「Death Magnetic」の時点でもレコーディングされていた「Just a Bullet Away」。(2曲目)

銃を打つことで起こることを描いているのですが、リボルバー(回転式拳銃)というのが、ロック! 自動式だと、ただ単に殺傷な気がしてしまいますよね。

Down In Misery

「惨めな倒れ方」。打たれたら崩れ落ちるだけでなく、倒れ方が惨めに。ドラマで見たり、ゲーム上でしか打たれることはないですが、実際そうなんでしょう。

淡々と歌う中に、演奏が寂しげであるのも特徴です。

Hell and Back

孤独だからこそ地獄が帰る場所「Hell and Back」。(3曲目)

聞くほどに寂しさが増えていく曲。孤独であるからこそ、常識では考えられないことを想像して、実行してしまうのかも…。悲しい思いです。

After everyone goes home
And I’m left here on my own

「みんなが帰った後、俺は1人ここに残される」。最初からではないからこそより孤独を感じる状況になり、考えが少しねじれていく…。

地獄というと悪人の行くところのイメージ。ですがそうであったとしても、孤独ではない安らぎを求めての帰る場所なのかもしれません。やっぱり寂しい!

Rebel of Babylon

反抗心があるからの強さ「Rebel of Babylon」。(4曲目)

ドラムが正しくラーズ・ウルリッヒだなと感じる曲。リズムで誰というのを表現する人は実際に少ないですから、メタリカはすごい集まりだなと感じさせます。

Going to live forever
Kill me one more time

「延々に生きていく。もう1度俺を殺してくれ」。死んで魂になるというのではなく、弱さをもった以前の自分という意味に感じました。

だからこそ、「Rebel = 反逆者」となるのでしょう。乗り越えていく思い。この曲があるからこそ、「Beyond Magnetic」のタイトルになった気がします。

あとがき

「Beyond Magnetic = マグネティックを超えて」。「Death Magnetic」のセッション中に生まれたとはいえ、補足というよりもその先にあるサウンド。

めちゃくちゃいいタイトルだと思うのは自分だけでしょうか? まら、直前にリリースされた「Lulu」は大きな賛否両論を生んだコラボレーション・アルバム。

ちゃんと聞くと味があっていい内容なのですが、この「Beyond Magnetic」がもしなかったとしたら、もっと意見としてマイナス面が大きくなっていたかも。

また、EPということでスルーしてしまう人も多かったと思いますが、メタリカを聞くなら外してはいけない1枚。楽器を弾く人は特にですね。

1曲としては短くないですが、全体で20分というコンパクトさもいい感じです。

 

以上、『Metallica:Beyond Magnetic ~補足ではなくその山を超えていく~』でした。


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JOE (ジョウ)

Guitar、F1を筆頭にモータースポーツ全般、野球(巨人)が好きな、ジャンルを問わない音楽マニア。日々記事更新中で、SNSは基本オマケ。 もっとプロフィール & あぶまいについて

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