≠ME (ノットイコールミー) 2枚目のシングル「まほろばアスタリスク」。
前作「君はこの夏、恋をする」から3カ月。短期間でのリリースにはなりますが、前作で色濃く見られた未完成感が薄まった内容。
楽曲もですが、メンバーの意識の違いというのが出ていそうです。
まほろばアスタリスク 収録曲概要
「まほろばアスタリスク」収録曲は以下の通り。
- まほろばアスタリスク
- 好きだ!!!
- ワタシアクセント
- 誰もいない森の奥で一本の木が倒れたら音はするか?
4曲全てにクオリティーの差はありますが、MVを制作。その意図はプロデューサー曰く、どの楽曲ももれなく聞いてもらいたいからとのこと。
その考えは当然な思いですが、感じる矛盾点。配信ではまとまっていますが、CDでは今作も3形態でのリリースをしています。これはちょっと違うかなと。
CDで音楽がほぼ聞かれなくなった現在。楽曲を聞いて欲しいという思いが強いのであれば、複数売りを止める決断がそろそろ必要なのではないでしょうか。
大人の事情もあるでしょうけれど、いわば似通ったアイテムを同じ人に買わせる手法は変えていくべき状況にありそうです。衰退したくなけれは余計に…。
気になる点はありますが、前作よりも着実に進化しているのもポイントです。
まほろばアスタリスク
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この恋は私にとっての「まほろばアスタリスク」。(1曲目)
失恋でありながら、君に恋してよかったと思える。本当は寂しいけれど、成長の1ページになったからという”ありがとう”でしょうか。
その多くは恋を引きずってしまいがちな男性とは、少し異なる感情です。
そうだ この恋
まほろばアスタリスク
“まほろば”とは古語で「住みやすい場所」「素晴らしい場所」を指す言葉。アスタリスクは星ですから、この恋は素敵な光る場所だったという感じでしょうか。
あまり現代では使いませんが、”まほろば”とはいい言葉を選択してきましたね。
この恋はもう 大きくなれないけど
今だけ 大事にさせて
大きくならないのは、もう君には相手がいるから。だからこそ奪ってやるではなく、静かに私は身を引いていく。自分で完結する失恋は寂しく感じます。
それでもこの恋をしなければではなく”大事にさせて”というのは、想いが届かなかったとしてもするべき運命だったのかも…。
それだけ君が魅力的だった人だったのいうのも分かります。男あるもの、そんな魅力を持っている人でありたいですね。
また、正直に言えば=LOVE含めここ数作で落ちていた、楽曲と歌詞のクオリティー。今作で全体的に盛り返しているのは、聞いていてとても好感が持てます。
好きだ!!!
君に伝えたい言葉「好きだ!!!」。(2曲目)
告白する前のドキドキ! この思いを君に受け取って欲しいという気持ちが、可愛らしく感じてしまいます。アイドルだからこそ、がっちりハマる表現です。
自信ください 神様どうか!
ついに きたゾ 告白TIME
勇気のいる告白。自信をくださいというのは、私の背中を押して! の意味合いが強そう。同時にうまく行きますように! の願いが込められている感じです。
君から 言って
私のこと…?
「好きだ!!!」
私は好きって君に伝えたよ。だから同じ言葉と返してねのは、少し欲張りでありながら可愛らしいなと思ってしまいます。
好きがつながると思いは大きくなりますから、うまくいくことを期待です。恋をすることの楽しさが感じられる曲。聞いていてもウキウキしてしまいます。
ワタシアクセント
これが「ワタシアクセント」。(3曲目)
デジタルピコピコ音のダンスナンバー。少し背伸びをしている感じが、好きな人はハマるかも? カップリングならではの曲は、いいアクセントとも言えます。
ワタシアクセント
You know what I mean?
「私の言っていること分かる?」。ちょっと強気な発言が、ワタシアクセントだから。正直言えば意味は不明ですが、それが逆にいいのかもしれません。
「好きだ!!!」の次にくるからこそ、ギャップの大きさが面白さになっています。単体では正直どうかな? ですが、間にあるからこそ面白みに。興味深いです。
誰もいない森の奥で一本の木が倒れたら音はするか?
映画「スパゲティコード・ラブ」挿入歌「誰もいない森の奥で一本の木が倒れたら音はするか?」。(4曲目)
曲名がムダに長い場合は地雷の場合が多々ありますが、タイミングが異なればタイトル曲なっていたかも…。これをカップリングにできるのが、興味深いです。
小さく思えても、0と1は異なるもの。大きくなるのを期待してしまいます。
僕が動いたって 変わらない
それは小さな行動だから。それでも小さな積み重ねが大きくなっていくのは必然なこと。うまくいくのは、そこのいくまでの過程がある知るのが重要です。
変わらないじゃなく、変えていくと思いを描く瞬間でもありそうです。
誰か見ていてと叫ぶんだ
広い場所で、誰も自分のことなんか気にしていない。それでも見ていてくれる人がいればいいなというのは、音楽にも通じることのように思います。
よい歌を作れば売れるわけではないですが、何かのきっかけで見つかった時にクオリティーも持ち合わせていれば一気に広がることがありますから…。
アイドルだとすぐに思いつきませんが、Maroon 5 のデビューアルバム「Songs About Jane」が評価されたのは、リリースされて1年後とかでしたよね。
音がしないと決めつけるのでなく、今できることを最大限で行うというのが、アイドルを含めて音楽の表現するものとして必要なことでありそうです。
今作が前作と異なるのは、この曲で描かれていることも関係しているのかも…。
あとがき
=LOVE、≠MEに続く、指原莉乃第3のプロデュースグループを作ることをアナウンス。コメントはポジティブですが、メンバーは不安になっているでしょう。
現状どちらのグループも、単独でとなるとまだ弱さがありますから…。特に≠MEはその傾向が強いので、準備期間を兼ねても早いかなという気がしています。
それを見据えてのメンバーに発破をかける部分もあるとしたら、制作陣は策士とも言えますが…。結果として実際どうなるのか、楽しみでもあります。
また、正直映像を見ていてもグループの人数が2桁となると多いので、=LOVE、≠MEから数名、新規メンバーでグループを結成した方がいい形になるのかも…。
どうなっていくのか第3のグループを含めて、その動向には興味津々です。
以上、『≠ME:まほろばアスタリスク ~失恋だったけれど素敵な恋でした~』でした。
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≠ME:≠ME ~ずっと同じではない変化を確かめて~
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2021/7/14 release 1st Single
≠ME:君はこの夏、恋をする ~この予感はきっと的中するよ~
2021/11/10 release 2nd Single
≠ME:まほろばアスタリスク ~失恋だったけれど素敵な恋でした~ ←今ココ
2022/2/16 release 3rd Single
≠ME:チョコレートメランコリー ~込めた思いが届きますように~
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